2017年11月15日
パタリロ源氏物語!(4)せっかく葵の上と本当の夫婦になれたのに六条御息所に呪い殺されてしまうという悲しい話
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
「パタリロ源氏物語!」も四巻です。
パタリロ源氏物語! 4 (花とゆめコミックス)
【前回までのお話】
・パタリロ源氏物語!(1)光源氏誕生!人生ってなんだろね
・パタリロ源氏物語!(2)空蝉、夕顔、六条御息所…女遊びしすぎだろーよ!の話
・パタリロ源氏物語!(3)光源氏vs安倍仲人、バンコランvsベールゼブブ、勝つのはどっち!
四巻から政治的な話が多くなってきて、展開もちょっと急ぎ足になってきます。魔夜先生の分身“ミーちゃん”がちょこちょこ出てきて、その辺の説明をするシーンが多くなってくるのですが、なるべく原典に忠実にいきたいけれども、なかなかギャグを交えた漫画にするには難しい…というのがわかる巻になっております。
源氏五十四帳ですからね…。昨日、本屋さんに行ったら角田光代版の「源氏物語 上」が平積みで並んでいて、それがかなり分厚い本だったんですよ。お値段もなかなかで…。しかも上下巻ではなく、上中下巻らしいのです。読んでみたいけど読み通せるかしら…とちょっと不安になるサイズ。でも今度図書館で予約してみようかな〜と思いました。
それにしても沢山の作家さんが源氏物語を訳しているんですよね。今から千年以上も前のお話なのに…ですよ。
「パタリロ源氏物語!」も過去3巻までご紹介してきましたが、パタリロが出てくる陰陽師のくだりなどはオリジナルですけど他の大筋のあらすじは原典に沿っているわけです。つまり、千年以上前に紫式部女史が書いた物語にも、光源氏のしょ〜〜もない(笑)女ったらしぶり、女性たちの妬みそねみ、政治的な話が描かれているわけですよ。
面白いですねww
今とは全く異なる社会状況なのに、結局人間の本質は変わらない、というところに多くの人が面白みを感じるのではないかと思うのです。また、テレビもネットもない時代に、紫式部女史が書いた物語が、暇を持て余していた貴族の女性たちにどんな風に受け入れられていたか…と思うとなんだか楽しくてたまらないのです。
さて、四巻ではベールゼブブ扮する安倍仲人が砂金の密売をしている事を突き止めたり、という事があるのですがそれに関連して弘徽殿の女御との敵対も深めます。弘徽殿の女御とは、光のお父さん桐壺帝の正室ですね。弘徽殿の女御は光の母、桐壺更衣を憎んでいた意地悪母なのですが、光はうっかりこの弘徽殿の女御の妹にも手を出しちゃうんですよ。それが“朧月夜の君”
そうこうしながらも、光は正室である葵の上とようやく本当の夫婦になり、彼女が懐妊して順風満帆というところで以前愛人関係にあった六条御息所に呪われて、子供を産んですぐに葵の上が亡くなってしまったりします。悲しむ光は、自分が誘拐同然に連れてきて育ててきた若紫と深い仲になったり…。この辺急ぎ足で進むんですよ。
話は前後しますが源氏物語で有名な“車争い”のシーンも出てきますよ。身重の葵の上が葵祭りに繰り出したところ、(もちろん牛車に乗っているんですが)六条御息所の牛車と出くわすわけです。混雑の中で車をとめる場所でちょっと揉める…という話なのですがここに波多利郎が出てきてとにかくややこしいことにしていくんですよ。結局、波多利郎がいたから六条御息所は葵の上を恨んでしまったんじゃないかと…いうようなパタリロならではのストーリーもあります
そして物語は、光の父桐壷帝がお隠れになっていよいよ光の後ろ盾がなくなってしまい、心を通わせて子までなした義母の、藤壺の中宮が出家してしまうということになります。
その時、光は25歳になっていました。
左大臣、右大臣の政治的な天秤はいまや右大臣に傾き、光は朝廷でもかなり肩身の狭い立場に追いやられる訳です。そんな立場であるのに、右大臣の娘であり弘徽殿の女御の妹である“朧月夜の君”と再会してまたねんごろになってしまった光はさらに転落への一歩を進むのです…
いや、面白いですね。紫式部女史の物語の面白さ!そしてそれをパタリロのギャグを交え語る魔夜先生のすごさ!4巻だけでも読み込むのに時間がかかりました…言い訳ですが。
そして次回はいよいよ最終巻の5巻です。
また読み込むのに時間がかかりそうな…という予感を残し次回もパタリロ源氏物語!
「DEATH NOTE」はhuluで見られます!
ナツノナカノです。
「パタリロ源氏物語!」も四巻です。
パタリロ源氏物語! 4 (花とゆめコミックス)
【前回までのお話】
・パタリロ源氏物語!(1)光源氏誕生!人生ってなんだろね
・パタリロ源氏物語!(2)空蝉、夕顔、六条御息所…女遊びしすぎだろーよ!の話
・パタリロ源氏物語!(3)光源氏vs安倍仲人、バンコランvsベールゼブブ、勝つのはどっち!
四巻から政治的な話が多くなってきて、展開もちょっと急ぎ足になってきます。魔夜先生の分身“ミーちゃん”がちょこちょこ出てきて、その辺の説明をするシーンが多くなってくるのですが、なるべく原典に忠実にいきたいけれども、なかなかギャグを交えた漫画にするには難しい…というのがわかる巻になっております。
源氏五十四帳ですからね…。昨日、本屋さんに行ったら角田光代版の「源氏物語 上」が平積みで並んでいて、それがかなり分厚い本だったんですよ。お値段もなかなかで…。しかも上下巻ではなく、上中下巻らしいのです。読んでみたいけど読み通せるかしら…とちょっと不安になるサイズ。でも今度図書館で予約してみようかな〜と思いました。
それにしても沢山の作家さんが源氏物語を訳しているんですよね。今から千年以上も前のお話なのに…ですよ。
「パタリロ源氏物語!」も過去3巻までご紹介してきましたが、パタリロが出てくる陰陽師のくだりなどはオリジナルですけど他の大筋のあらすじは原典に沿っているわけです。つまり、千年以上前に紫式部女史が書いた物語にも、光源氏のしょ〜〜もない(笑)女ったらしぶり、女性たちの妬みそねみ、政治的な話が描かれているわけですよ。
面白いですねww
今とは全く異なる社会状況なのに、結局人間の本質は変わらない、というところに多くの人が面白みを感じるのではないかと思うのです。また、テレビもネットもない時代に、紫式部女史が書いた物語が、暇を持て余していた貴族の女性たちにどんな風に受け入れられていたか…と思うとなんだか楽しくてたまらないのです。
さて、四巻ではベールゼブブ扮する安倍仲人が砂金の密売をしている事を突き止めたり、という事があるのですがそれに関連して弘徽殿の女御との敵対も深めます。弘徽殿の女御とは、光のお父さん桐壺帝の正室ですね。弘徽殿の女御は光の母、桐壺更衣を憎んでいた意地悪母なのですが、光はうっかりこの弘徽殿の女御の妹にも手を出しちゃうんですよ。それが“朧月夜の君”
そうこうしながらも、光は正室である葵の上とようやく本当の夫婦になり、彼女が懐妊して順風満帆というところで以前愛人関係にあった六条御息所に呪われて、子供を産んですぐに葵の上が亡くなってしまったりします。悲しむ光は、自分が誘拐同然に連れてきて育ててきた若紫と深い仲になったり…。この辺急ぎ足で進むんですよ。
話は前後しますが源氏物語で有名な“車争い”のシーンも出てきますよ。身重の葵の上が葵祭りに繰り出したところ、(もちろん牛車に乗っているんですが)六条御息所の牛車と出くわすわけです。混雑の中で車をとめる場所でちょっと揉める…という話なのですがここに波多利郎が出てきてとにかくややこしいことにしていくんですよ。結局、波多利郎がいたから六条御息所は葵の上を恨んでしまったんじゃないかと…いうようなパタリロならではのストーリーもあります
そして物語は、光の父桐壷帝がお隠れになっていよいよ光の後ろ盾がなくなってしまい、心を通わせて子までなした義母の、藤壺の中宮が出家してしまうということになります。
その時、光は25歳になっていました。
左大臣、右大臣の政治的な天秤はいまや右大臣に傾き、光は朝廷でもかなり肩身の狭い立場に追いやられる訳です。そんな立場であるのに、右大臣の娘であり弘徽殿の女御の妹である“朧月夜の君”と再会してまたねんごろになってしまった光はさらに転落への一歩を進むのです…
いや、面白いですね。紫式部女史の物語の面白さ!そしてそれをパタリロのギャグを交え語る魔夜先生のすごさ!4巻だけでも読み込むのに時間がかかりました…言い訳ですが。
そして次回はいよいよ最終巻の5巻です。
また読み込むのに時間がかかりそうな…という予感を残し次回もパタリロ源氏物語!
「DEATH NOTE」はhuluで見られます!
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