2017年11月09日
パタリロ源氏物語!(3)光源氏vs安倍仲人、バンコランvsベールゼブブ、勝つのはどっち!
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
「パタリロ源氏物語!」本日は3巻です!
パタリロ源氏物語! 3 (花とゆめコミックス)
前回まではこちら!
・パタリロ源氏物語!(1)
・パタリロ源氏物語!(2)
この巻ではいよいよ、光源氏と安倍仲人が直接対決します。安倍仲人というのは前述した通り、陰陽道のスーパースター安倍晴明亡き後の安倍家リーダーなのですが、魔界の四大実力者の一人、ベールゼブブが乗り移っているのでこれはもう、ものすごい悪いやつです
その安倍仲人と光が出会うきっかけになったのが、義母である藤壺の女御の安産祈願を頼みに懇意にしている寺社を訪れたことでした。
実は藤壺の女御のお腹の子の父親は光です。
義母…しかも時の帝の奥さんですよこれはこの時代においても、ものすごい大スキャンダルな訳です。絶対!ぜっ〜たい知られてはいけないトップシークレットなんです。
もちろん、実父である帝も真実は知りません。23歳の藤壺の女御と18歳の光源氏は、惹かれ合いながらも心に重い荷を背負うことになったのです。
とかなんとかいいながらも、光は相変わらず色々な女性に手を出してますよ。この巻でも「末摘花」「煮売り屋の娘」「その娘の友達」「源典侍」など。
パタリロ源氏物語では「末摘花」常陸宮の姫君はなかなかの美女に描かれていますが、原典では非常に不美人という書かれ方をしています。私が以前読んだ田辺聖子版でも当然そうだったのですが、この末摘花という姫君は性格が良くて私はとても好きなキャラでしたね。
さて、さすがの光源氏も義母を妊娠させてしまったことで、ものすごい後悔と反省を繰り返しているのですが、せめて義理の息子としての役割を果たそうと“双生寺”という寺を訪れます。安産祈願の札を調達するためだったのですが、この双生寺は安倍仲人が資金援助をしている寺だという事を知り、実母を安倍仲人に殺されている光は御札を断って家路につきます。ところが二条屋敷に着くとすでにそこには安倍仲人本人が待っていました。
安倍仲人の中身はベールゼブブなので、光源氏、さらには人間というものをひじょうに見下して軽んじているわけです。にこやかな笑顔ですが、目は笑ってないんですよね。そして安産祈願の札を作ってやろうという安倍仲人に、光は感情を押し殺して対応します。この二人のシーンはピリピリしていて見ものですね。プレイボーイとはいえ、聡明で武術にも秀でた光は安倍仲人の悪魔的オーラを肌で感じるわけです。そして光は命より大事な秘密を胸に抱えているのです。
それは“藤壺の女御を妊娠させたのが自分だという事”
そうして感情を内に秘めた光に、安産祈願の札の作製を半ば強引に約束し安倍仲人は帰っていきました。後日出来上がった御札は波多利郎に預け、そうして季節は過ぎ行き藤壺の女御は健やかな男児を出産したのでした
この男児、光そっくりです。バンコランが父親なので赤ちゃんにもバンコラン印のアイシャドーがww
いざ息子と対面!の場面で光はビクビクドキドキよろよろのへろへろですよ。この辺の描き方はバンコランであってもバンコランでない、光源氏というキャラ独特のものですね。バンコランはマライヒに浮気がバレた時しか動揺しませんからww
そうしてまた日は過ぎ、光は波多利郎に誘われ錦市場へ出かけました。そして波多利郎が所用を足している間に光はふらりと鹿肉が看板メニューの煮売り屋へと入ります。ちょっとした大衆食堂みたいなところでしょうかね。そして光が身分も気にせず気楽に食事と酒を楽しんでいると、またしても安倍仲人に出会ってしまうのです
安倍仲人は奥の座敷で密談をしていました。東国に関することらしいのですが、光がそのことを尋ねると仲人の顔色が変わります。しかしニヤニヤと話をはぐらかす仲人。無理やり光を座敷に誘い、酒を飲ませます。悪魔なのでどんなに飲んでも酔わない仲人と光は双六をすることになりました。しかし勝負はずっと悪魔が連勝。一度も負けたことがないと豪語している仲人に、光は全く勝てませんでした。ま、悪魔ですからね。
ところがうっかり、最後の一番で仲人が負けてしまうのです。そうして悪魔の不興をかった光は、仲人に操られたせせらぎという娘に毒を盛られそうになるのですが、娘の光に対する恋心が呪いを弾き返し、事なきを得るのでした。
と、ここまでが3巻です。光源氏と安倍仲人、バンコランとベールゼブブ。この対決はパタリロ!本編にもあるのですが、光源氏はお坊ちゃんの19歳、バンコランはMI6の切れ者27歳ですからね。どうしても光の気弱さが目立っちゃいますね、いやそもそも比べちゃいけないんですよね、すみません
そういう意味でもやはりこれはパタリロ!を元にした源氏物語であって、魔夜先生も話の主軸はかなり原典に沿って描いていらっしゃるので、源氏物語を読んだ事がある方もない方もすごく楽しめる漫画だと思います
パタリロのギャグがたんまり入っているので、笑いどころも沢山ありますよ!
次回は4巻のお話です!
ナツノナカノです。
「パタリロ源氏物語!」本日は3巻です!
パタリロ源氏物語! 3 (花とゆめコミックス)
前回まではこちら!
・パタリロ源氏物語!(1)
・パタリロ源氏物語!(2)
この巻ではいよいよ、光源氏と安倍仲人が直接対決します。安倍仲人というのは前述した通り、陰陽道のスーパースター安倍晴明亡き後の安倍家リーダーなのですが、魔界の四大実力者の一人、ベールゼブブが乗り移っているのでこれはもう、ものすごい悪いやつです
その安倍仲人と光が出会うきっかけになったのが、義母である藤壺の女御の安産祈願を頼みに懇意にしている寺社を訪れたことでした。
実は藤壺の女御のお腹の子の父親は光です。
義母…しかも時の帝の奥さんですよこれはこの時代においても、ものすごい大スキャンダルな訳です。絶対!ぜっ〜たい知られてはいけないトップシークレットなんです。
もちろん、実父である帝も真実は知りません。23歳の藤壺の女御と18歳の光源氏は、惹かれ合いながらも心に重い荷を背負うことになったのです。
とかなんとかいいながらも、光は相変わらず色々な女性に手を出してますよ。この巻でも「末摘花」「煮売り屋の娘」「その娘の友達」「源典侍」など。
パタリロ源氏物語では「末摘花」常陸宮の姫君はなかなかの美女に描かれていますが、原典では非常に不美人という書かれ方をしています。私が以前読んだ田辺聖子版でも当然そうだったのですが、この末摘花という姫君は性格が良くて私はとても好きなキャラでしたね。
さて、さすがの光源氏も義母を妊娠させてしまったことで、ものすごい後悔と反省を繰り返しているのですが、せめて義理の息子としての役割を果たそうと“双生寺”という寺を訪れます。安産祈願の札を調達するためだったのですが、この双生寺は安倍仲人が資金援助をしている寺だという事を知り、実母を安倍仲人に殺されている光は御札を断って家路につきます。ところが二条屋敷に着くとすでにそこには安倍仲人本人が待っていました。
安倍仲人の中身はベールゼブブなので、光源氏、さらには人間というものをひじょうに見下して軽んじているわけです。にこやかな笑顔ですが、目は笑ってないんですよね。そして安産祈願の札を作ってやろうという安倍仲人に、光は感情を押し殺して対応します。この二人のシーンはピリピリしていて見ものですね。プレイボーイとはいえ、聡明で武術にも秀でた光は安倍仲人の悪魔的オーラを肌で感じるわけです。そして光は命より大事な秘密を胸に抱えているのです。
それは“藤壺の女御を妊娠させたのが自分だという事”
そうして感情を内に秘めた光に、安産祈願の札の作製を半ば強引に約束し安倍仲人は帰っていきました。後日出来上がった御札は波多利郎に預け、そうして季節は過ぎ行き藤壺の女御は健やかな男児を出産したのでした
この男児、光そっくりです。バンコランが父親なので赤ちゃんにもバンコラン印のアイシャドーがww
いざ息子と対面!の場面で光はビクビクドキドキよろよろのへろへろですよ。この辺の描き方はバンコランであってもバンコランでない、光源氏というキャラ独特のものですね。バンコランはマライヒに浮気がバレた時しか動揺しませんからww
そうしてまた日は過ぎ、光は波多利郎に誘われ錦市場へ出かけました。そして波多利郎が所用を足している間に光はふらりと鹿肉が看板メニューの煮売り屋へと入ります。ちょっとした大衆食堂みたいなところでしょうかね。そして光が身分も気にせず気楽に食事と酒を楽しんでいると、またしても安倍仲人に出会ってしまうのです
安倍仲人は奥の座敷で密談をしていました。東国に関することらしいのですが、光がそのことを尋ねると仲人の顔色が変わります。しかしニヤニヤと話をはぐらかす仲人。無理やり光を座敷に誘い、酒を飲ませます。悪魔なのでどんなに飲んでも酔わない仲人と光は双六をすることになりました。しかし勝負はずっと悪魔が連勝。一度も負けたことがないと豪語している仲人に、光は全く勝てませんでした。ま、悪魔ですからね。
ところがうっかり、最後の一番で仲人が負けてしまうのです。そうして悪魔の不興をかった光は、仲人に操られたせせらぎという娘に毒を盛られそうになるのですが、娘の光に対する恋心が呪いを弾き返し、事なきを得るのでした。
と、ここまでが3巻です。光源氏と安倍仲人、バンコランとベールゼブブ。この対決はパタリロ!本編にもあるのですが、光源氏はお坊ちゃんの19歳、バンコランはMI6の切れ者27歳ですからね。どうしても光の気弱さが目立っちゃいますね、いやそもそも比べちゃいけないんですよね、すみません
そういう意味でもやはりこれはパタリロ!を元にした源氏物語であって、魔夜先生も話の主軸はかなり原典に沿って描いていらっしゃるので、源氏物語を読んだ事がある方もない方もすごく楽しめる漫画だと思います
パタリロのギャグがたんまり入っているので、笑いどころも沢山ありますよ!
次回は4巻のお話です!
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