2017年11月08日
パタリロ源氏物語!(2)空蝉、夕顔、六条御息所…女遊びしすぎだろーよ!の話
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
「パタリロ源氏物語!」今日は2巻のお話です。
1巻の終わりが“空蝉”のあたりでした。
前回まではこちら!
【パタリロ源氏物語!(1)光源氏誕生!人生ってなんだろうね?の話】
バンコラン光源氏は陰陽師の波多利郎に無理やり“方違え”をさせられます。当時は全て占いで事を決めていたので、今日はこの方角が良くないから向こうの方角に行きなさい、とか、往来を行き来するにもこの方角は凶と出ているから遠回りして行きなさいとか、そういう事をいちいち陰陽師が決めていたんです。ですので、本当は奥さんの家に泊まろうと思っていたのに、波多利郎が今夜はここに泊まってはいけない!というのでしぶしぶ紀伊の守の家に泊まりに行くことになりました。今じゃ考えられない風習ですね。
そして“方違え”先でお世話になった人妻に平気で手を出して帰ってきます…
そして今度は無理やり“方違え”を設定して、再び人妻に会いに行くのですが、今度は完全に拒否られてしまいます。そうして行き掛けの駄賃とばかりに、今度はその人妻の義理の娘とねんごろになって帰ってきます。…この節操なさはバンコラン以上じゃないかと思うのですよ
その後も病気の乳母の見舞いに行ったついでに、隣の家の姫君にも手を出す始末。こちらは“夕顔の君”ですね。正直、光源氏の節操のなさを書いていると枚挙にいとまがないので、パタリロならではのお話をしていきます。
そもそも、乳母が病気だという情報を持ってきたのは光が大切にしている猫の太郎丸です。光は猫としゃべれる、という設定になっているのですが、その猫とはパタリロではお馴染みのスーパーキャットです。しかしその太郎丸、実は甲賀の忍び猫で波多利郎の命令で光のそばにいたのでした。
そして病気の乳母を見舞った際に光の亡くなった母の話を聞くことになりました。乳母の話では桐壺更衣が亡くなったあと、病床の畳の裏に呪いの札が張ってあったのを見たというのです。その犯人は安倍仲人ではないか…と推理する波多利郎と光ですが、しかし証拠は全くないので、ひとまず静観することにします。
そうして光源氏は母の仇をとるために太郎丸とともに剣術の向上に励み、いつしか抜刀術を体得していくようになります。
その頃、奥さんである葵の上の兄とは以前まで仲良くしていたのに、政治的な見解の相違から仲違いをしてしまいます。検非違使をしている頭の中将と、庶民派の光とでは考え方が違ったんですね
そして女性に関してはほんとに節操がないものですから、あまたの女性に手を出している内に一人の女性の恨みを買うようになります。それが六条御息所です。彼女は安倍仲人にお金を渡して光の心を取り戻してくれるよう頼みます。そして安倍仲人の呪いによって夕顔の君は殺されてしまうのです…
呪いは光の体をも少しずつむしばみ、いつしか光自身も病の床につくようになってしまいます。そして光は療養のために北山の僧院へ向かう事になりました。
ここで典薬寮の呪禁師「怠羅坊紅丸」(なまらぼうべにまる)と紅丸の兄弟子「鬼一法眼」(きいちほうげん)という美青年が出て来るのですが、この二人はその後あまり活躍の場がないまま連載は終わってしまうのです。本当はもっと色々と役割があったのじゃないかと思うのですよね、残念です。何にせよ、北山の僧院で加持祈祷を受けた光はすっかり全快し、そして運命の人に出会うことになります。
それがのちの紫の上…マライヒです。
出会った時はまだ、小さな子どもだった若紫。彼女は光にとって義理の母にあたる藤壺の女御の姪っ子でした。密かに心を寄せていた藤壺の女御にそっくりな若紫を見て、光は彼女を引き取って自分好みの女性に育てたい!と思うようになります。しかし周囲は大反対!そこで光は強引に若紫をさらって自分の屋敷に連れて帰ってしまうのでした。
…これは平安時代の物語の話ですからね。今だったら完全に犯罪ですよ。
誘拐、ダメ!絶対!
と、ここで2巻は終わります。一冊の情報量がすごいのでなかなか大変ですね。波多利郎がギャグをこれでもかと仕込んでくるし…ギャグは文章で読むと興ざめしてしまうので、ぜひ本編をご覧ください
パタリロ源氏物語! 2 (花とゆめコミックス)
ナツノナカノです。
「パタリロ源氏物語!」今日は2巻のお話です。
1巻の終わりが“空蝉”のあたりでした。
前回まではこちら!
【パタリロ源氏物語!(1)光源氏誕生!人生ってなんだろうね?の話】
バンコラン光源氏は陰陽師の波多利郎に無理やり“方違え”をさせられます。当時は全て占いで事を決めていたので、今日はこの方角が良くないから向こうの方角に行きなさい、とか、往来を行き来するにもこの方角は凶と出ているから遠回りして行きなさいとか、そういう事をいちいち陰陽師が決めていたんです。ですので、本当は奥さんの家に泊まろうと思っていたのに、波多利郎が今夜はここに泊まってはいけない!というのでしぶしぶ紀伊の守の家に泊まりに行くことになりました。今じゃ考えられない風習ですね。
そして“方違え”先でお世話になった人妻に平気で手を出して帰ってきます…
そして今度は無理やり“方違え”を設定して、再び人妻に会いに行くのですが、今度は完全に拒否られてしまいます。そうして行き掛けの駄賃とばかりに、今度はその人妻の義理の娘とねんごろになって帰ってきます。…この節操なさはバンコラン以上じゃないかと思うのですよ
その後も病気の乳母の見舞いに行ったついでに、隣の家の姫君にも手を出す始末。こちらは“夕顔の君”ですね。正直、光源氏の節操のなさを書いていると枚挙にいとまがないので、パタリロならではのお話をしていきます。
そもそも、乳母が病気だという情報を持ってきたのは光が大切にしている猫の太郎丸です。光は猫としゃべれる、という設定になっているのですが、その猫とはパタリロではお馴染みのスーパーキャットです。しかしその太郎丸、実は甲賀の忍び猫で波多利郎の命令で光のそばにいたのでした。
そして病気の乳母を見舞った際に光の亡くなった母の話を聞くことになりました。乳母の話では桐壺更衣が亡くなったあと、病床の畳の裏に呪いの札が張ってあったのを見たというのです。その犯人は安倍仲人ではないか…と推理する波多利郎と光ですが、しかし証拠は全くないので、ひとまず静観することにします。
そうして光源氏は母の仇をとるために太郎丸とともに剣術の向上に励み、いつしか抜刀術を体得していくようになります。
その頃、奥さんである葵の上の兄とは以前まで仲良くしていたのに、政治的な見解の相違から仲違いをしてしまいます。検非違使をしている頭の中将と、庶民派の光とでは考え方が違ったんですね
そして女性に関してはほんとに節操がないものですから、あまたの女性に手を出している内に一人の女性の恨みを買うようになります。それが六条御息所です。彼女は安倍仲人にお金を渡して光の心を取り戻してくれるよう頼みます。そして安倍仲人の呪いによって夕顔の君は殺されてしまうのです…
呪いは光の体をも少しずつむしばみ、いつしか光自身も病の床につくようになってしまいます。そして光は療養のために北山の僧院へ向かう事になりました。
ここで典薬寮の呪禁師「怠羅坊紅丸」(なまらぼうべにまる)と紅丸の兄弟子「鬼一法眼」(きいちほうげん)という美青年が出て来るのですが、この二人はその後あまり活躍の場がないまま連載は終わってしまうのです。本当はもっと色々と役割があったのじゃないかと思うのですよね、残念です。何にせよ、北山の僧院で加持祈祷を受けた光はすっかり全快し、そして運命の人に出会うことになります。
それがのちの紫の上…マライヒです。
出会った時はまだ、小さな子どもだった若紫。彼女は光にとって義理の母にあたる藤壺の女御の姪っ子でした。密かに心を寄せていた藤壺の女御にそっくりな若紫を見て、光は彼女を引き取って自分好みの女性に育てたい!と思うようになります。しかし周囲は大反対!そこで光は強引に若紫をさらって自分の屋敷に連れて帰ってしまうのでした。
…これは平安時代の物語の話ですからね。今だったら完全に犯罪ですよ。
誘拐、ダメ!絶対!
と、ここで2巻は終わります。一冊の情報量がすごいのでなかなか大変ですね。波多利郎がギャグをこれでもかと仕込んでくるし…ギャグは文章で読むと興ざめしてしまうので、ぜひ本編をご覧ください
パタリロ源氏物語! 2 (花とゆめコミックス)
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