a.沖縄地方はもう梅雨入りか、
b.5月も終わりになると、本州でもたまに湿っぽい風が吹きます、
a.きっと高気圧のふちを回って沖縄から吹いて来るんやなあ、梅雨の走りというか、前ぶれみたいな風が、
b.今回はどちらを旅しましょう、
a.丹波が続いたら、そろそろ近江の出番でござるな、
b.近江といっても広うございます、いずこへ参りましょう、
a.ふだんは琵琶湖も南が多いけど、今回は少し北の方まで足を伸ばそう、
b.びわ湖線と湖西線がありますが、
a.JR湖西線で近江高島駅へ向かおう、
b.では旅の日付とカメラ・自転車など簡単に、
a.2009年6月27日、京都駅から湖西線で近江高島駅まで輪行、自転車は気に入っていたけれど、どういうわけか、わずか三年でフレームが折れてしまった、ジェイミスのオーロラという旅の自転車、カメラは2014年現在でもまったく壊れてない、オリンパスのタフでコンパクトなデジカメ、ミュー1050SW、これって意外と地味良かったなあ、
b.それでは参りましょう、湖西線は京都府から滋賀県に入ると、進行方向右手に琵琶湖が広がって観光列車のような気分ですね、線路も高架で見晴らせるし、
a.これで窓ガラスがもっとキレイなら言うこと無いんやけど、まあもともと通勤電車やさけえなあ、
b.多忙な通勤客のみなさんにこそ、びわ湖の見晴らしが必要な気もしますが、
a.そういえば、左側のながめも良かったなあ、琵琶湖大橋で有名な堅田駅を過ぎると、そそり立つような比良山(ヒラサン)の山並みが続いて、登山装備の乗客も乗り降りする、
b.われわれは今回どんなコースをたどるんすか、
a.反時計回りに、山あり谷ありのコースをいちおう思い描いてるけど、
b.そういえば、昨年の6月14日〜18日のブログもこの辺を旅してました、
a.今回はそれよりもうひと山、内陸へ踏み込んでみよう、
b.それでは、ガリバーで有名な近江高島の駅前で、フレームにタイヤをはめて起動開始!
b.しかし、何回見ても異様な感じやなあ、駅前に立つ巨人のガリバー像、日本中がバブル景気に浮かれてた、その頃の遺産なのかなあ、写真とっときゃ良かった、
b.じゃあ、失礼してグーグル画像検索から他人様(ヒトサマ)の写真をお借りしましょう、
a.この駅に降りたら絶対はずせないのが「乙女(オトメ)が池」、まずここをながめてから奥地へ進むことにしよう、
b.車窓からも細長く見えてたあの池か、太鼓(タイコ)橋もあったなあ、
a.細長いといえば、めったに写さないパノラマ写真で池を一枚、
(クリックするとちょっとだけ大きくなります)
b.奥に家が連なって見える、
a.あのすぐ先は琵琶湖、細長いぎりぎりのエリアに国道と旧道が並走してる、
b.水だらけですね、
a.この池もびわ湖のオマケみたいな湖やし、ホンマ滋賀県は水の豊かなエリアやなあ、
b.そういえば、びわ湖の湖底からも水がわき出すとか、
a.そうらしいなあ、
「湖底から わき出す比良(ヒラ)の 清水かな」、
b.四阿(アズマヤ)に哀れな野良猫さんが、
a.野良ネコはひと目で分かるな、栄養が足りてないから、顔が鋭角三角形や、グレープフルーツ味のカロリーメイトしかないけど食うかなあ、
b.食べてますよ、よほど空腹なんすね、
a.ここは雪の深い地方やから、今のうちに何とかスポンサー見つかるとエエなあ、
「雪が降る そのころまでに 家猫(イエネコ)へ」、
b.なんかここだけで半日過ごせるほど、のんびりした良い場所ですね、
a.山や谷、走るの止(よ)そうか、
b.どっちでもいいですけど、
a.まあとにかくここは自転車を降りてゆっくり歩こう、
「いい場所は 自転車おりて 歩こうよ」、
b.右端のひときわ大きな屋根はお寺ですね、きっと、
a.江戸時代からこんな感じかなあ、
b.水草といいアジサイといい、水と空気が良いと、こうも色あざやかなんすね、
a.誰が見るでもなくこんだけ咲きほこるんか、なんだかぜいたくやなあ、