2014年05月09日
奥深い丹波の森へ(2)「半国山のすそ野へ」
b.神前(コウザキ)の山村をあとにして府道73に合流、坂を下ってあっという間に国道が通る広いエリアへ、
a.とはいっても正面には半国山(ハンゴクサン)がそびえてるし、やっぱりこれも丹波の山里なのか、
b.国道が入らないようなアングルで写すと、やっぱりそれなりに山里ですよ、
a.しかし、ここまで来たら、さすがに家が少ないな、山と畑ばっかりや、
b.で、国道372を渡ってから、どうするんですか、
a.半国山(ハンゴクサン)のすそ野を南へ進もう、
b.だったら、国道477をしぶしぶ走ると、
a.今までは確かに味気ない国道を走ってた、でも地図を見たら、半国山(ハンゴクサン)の山すそを良い感じの細道が南へ延びてる、今回はこれを試してみよう、
b.なるほど、じゃあこのまま道なりに村の中へ入っていきましょう、あまりに村の道が細いんでちょっと抵抗あるけど、
a.半国山(ハンゴクサン)の深い森をバックに昔ながらの古民家が固まってある、亀岡宮前郵便局を中心にため池二つに神社三つと、なかなか充実のラインナップやな、
b.そして道なりに坂を登っていくと、金輪寺という名のある寺院もあるそうです、
a.この辺はすべて左寄りに進もう、
b.了解、ちょっと登ってすぐ下ると池のほとり、
a.なんでやろ、霊感もないのに人々が昔から往来してたような気配が、
b.しかし、ずっと味わい深い細道が続きますね、半国山(ハンゴクサン)のすそ野、ちょっと小高い森の中を、
a.クルマが入れないような小道やから、なおさら昔の雰囲気が色濃く残ってるな、
b.しかし、そんな良き道もとうとう終わって、本梅(ホンメ)郵便局の前へ降りてきました、さて、こっからどう行くんすか、それにそもそも、きょうの旅のルートも聞かされてないけど、
a.悪(ワリ)い、うっかり忘れてた、これから針路(シンロ=進む方角)をゆっくり西に変えて、半国山(ハンゴクサン)の南斜面をじわじわっとななめに登って、そのまま、るり渓に行くと見せかけ、じっさいは素通りして、そのまままっすぐ大阪府、兵庫県へと下り、篭坊(カゴボウ)温泉を目指しておるのじゃ、
b.でも、半国山の南斜面って、わりと味気ない車道では、
a.たしかに、これから合流する府道はゴルフ場の中を抜ける、広いだけが取り柄のような無味乾燥な道、ただし、
b.ただし?
a.ゴルフ場を作るときに木々が伐採されて見晴らしがちょっと良い、それが楽しみといえば楽しみかなあ、
b.なるほど、こういうことすか、東がパッと見晴らせるわけだ、
a.意外とこれくらいがエエやろ、
b.「これくらい」って?
a.100mほどの高さから見渡すほうが、すぐ登れるし、ほとんどかすまないし、
b.ああ、それはそうですね、最近はPM2.5で大気もよくかすむし、そんな時は300mの高さでも、見晴らし悪くてがっかりすることがある、
a.「かすみなし 100mの 高さなら」
b.ところで、むこうの山の頂上付近にもゴルフ場が、
a.ホンマや、国民にクルマが行き渡ったら、次はゴルフか、
ハンドルを にぎるその手に クラブやな
a.ゴルフ場へのアクセス道路を整備するから、そのぶんの森が失われ、ゴルフコースでさらに森が無くなる、
b.しかし、峠を越えると、景色が一変しました、
a.日本昔話みたいやな、ところでふもとの村からどれくらい登ったんや、
b.先ほどの延福寺あたりが標高218m、ゴルフ場を登り切った峠が379mなんで、161m登ってますねえ、ちなみに今は峠を少しくだった347m地点、
a.じゃあ100m越えてるし、小峠じゃなく立派な峠やな、
b.でも、この峠、ちょっと変なんです、ゴルフ場の方だけぐっと下ってるのに、こっちはほとんど下らない、いわゆる片峠(カタトウゲ)ってやつじゃ、
a.ああ、きっとそれやろ、
片峠(カタトウゲ) 向きで疲労度 ちゃいますよ(=ちがいますよ)