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2014年03月18日

初夏の御斉(オトギ)峠(4)「上野城から御斉峠へ」

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a.風景とちがって花は近くてブレるし、撮りにくいなあ、

「手と風でブレるマクロに手こずんなあ」、

b.芭蕉のふるさとなんすから、もうちょっとひねって下さいよう、

a.しかし、何度見てもカッコいいなあ上野西小、もう一枚とっとこ、

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b.さあ、城も見たし、次はようやくメインディッシュの御斉(オトギ)峠ですね、

a.とりあえず城下の西を流れる木津川にそって北へ向かおう、

b.大規模な改修工事やってます、

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a.遠くのあの丘が、先ほどまで居た城下町か、

b.みたいですね、こっからやと城は見えんけど、

a.のどかな良い町やったなあ、

b.今度はいつ来れますかねえ、

a.京都からやとちょっと距離あるし、手前に観光名所もたくさんあるから、コレが最後かもなあ、

b.ところで、木津川わたると早くも完全な田舎になっちゃいました、

a.あの木陰(コカゲ)で休みたいなあ、休んだばかりやけど、

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b.祠(ホコラ=神様のお家)があってもおかしくないほど立派な樹木ですねえ、

a.太い樹木がならんで二本、すぐ横に小ぶりなんが一本、

b.親子三人連れ、ハイキングの途中で休憩してんのかなあ、

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「田園に樹木も憩(イコ)う上野かな」、

a.川が蛇行してるし、峠へ向けてもういっぺん渡り直すで、

b.平成の橋からながめる昭和の橋と歴史的集落、江戸時代から変わってないような、

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a.たしかにそんな風に見えんなあ、背後の丘と相まって安定感あるながめや、

b.ちなみに(=付け加えて言うと)、渡ってふりかえると、展望台にもなった橋の全容が、

P5080295 - バージョン 2.jpg

a.実用に徹した地味な橋やけど、平成のハイテク技術がぎっしり詰め込まれてるんやろなあ、

b.くわしいこと分かりませんが、クルマの走れない両側部分が昭和のころより圧倒的に広くなって、安心感が全然ちゃい(=ちがい)ますね、

a.さてJR関西本線を渡ると、いよいよ峠らしい山里の景色、

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b.伊賀上野の市街地もずいぶん遠くになりました、

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a.坂もきつうなってきた、そんな中、いきなり見事な御神木(ゴシンボク)が、

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b.高倉神社の大ケヤキか、高倉五名木(メイボク)のひとつやそうです、

a.これもなんかモノ言うてそうやなあ、

b.なんて言うてるんすか、

a.さあ、よう分からんけど、新緑まとって明るく元気そうやな、

「高倉のケヤキよろこぶ五月(サツキ)晴れ」、

b.しかし、けっこうな坂ですねえ、どれほど登ったんかなあ、

a.JRの踏切で標高156m、ここが230m、

b.まだ80mも登ってないっす、カラダが平地走行に慣れてしまったんかなあ、

a.そういえば、上り坂ずっと無かったしなあ、おまけに線路越えたらいきなりきつい坂やで、

「急な坂、ココロもカラダもああしんど」、

b.しかし、親方、本番はこれからっす、

a.そうやったなあ、ここでちょっと御神木ながめてゆっくりしようや、アドレナリン(=やる気ホルモン)待ちや、

b.城下町でゆったり過ごしたんで、なんかこのままだらっと電車で帰りたいような、

a.ああ、それもいいなあ、ウトウトでける(=できる)し・・・

b.やる気ホルモンまだすかねえ、

a.まだぜんぜんや、出るのはアクビばっかし、

b.じゃあだましだまし行きませんか、きつい坂こいでたら自然とやる気もわいて来るんちゃいまっか、

a.そうかもなあ、まあとりあえず前回登り始めた峠の入り口まであと70mほど登ってみよか、

b.えっ、まだそんなあるんすか・・・




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