2014年03月05日
冬の御斉峠(オトギトウゲ)へ(6)「旅の終わり」
a.(3分34秒から)「オトコはあなたヒロシ」、「女はキミさ順子」、「せつな〜さが胸にくる」、「気味が悪いよ、ゴキブリが悶(モダ)えてんじゃないんだから」・・・あした順子・ひろし師匠(シショウ)いいなあ、いつ見ても、
b.なんか、この先のぼりがないって分かるとダレますね、緊張の糸ほどけて、
a.ここ恭仁京(クニキョウ)跡で演芸やってくんないかなあ、
b.ウィキペディアによると、ひろし師匠が2010年にヒザ悪くして入院してるんで、もうあのダンスも見られないかもしれません、
a.そうだったんかあ、基本どつき漫才で、高齢のわりに動き激しいもんなあ、でもなんか、あした順子師匠の声ってミンミンゼミ思い出すなあ、
芸能関係も充実してるウィキペディアからあした順子・ひろし師匠の記事をどうぞ、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%97%E3%81%9F%E9%A0%86%E5%AD%90%E3%83%BB%E3%81%B2%E3%82%8D%E3%81%97
b.さて、そろそろ行きませんか、埒(ラチ)明(ア)かないし(=このままじゃ終われないし)、
a.まだ三時か、けっこう来られるもんやなあ、その気になれば、
b.まずはこの恭仁(クニ)大橋わたるんすね、
a.そう、この橋を渡る府道44号線が近鉄奈良駅への最短ルート、だけにクルマもたくさん走ってる、そこで我々は右へ迂回(ウカイ)して、あの正面の山すそを進もう、
b.しかし、きょうは雨に降られなくて良かったすね、
a.いちおうリアフェンダー(後輪用どろよけ)付けてたけど、パラリともしなかった、ありがてえ、
b.思えば、御斉(オトギ)峠の手前、丸柱地区から切り出された大木が、この川を下って東大寺の大柱になったんすね、
a.そうやったなあ、このへんで陸揚(ア)げされて運ばれたんかなあ、
b.それから1時間、写真を撮る気力もなく、しまいに国道24号線を走るという、信じられない暴挙までおかして、ようやく平城宮跡(キュウセキ)です、すべてのルートが回り道とはいえ、けっこうな回り道、
a.オマケに平城宮跡手前に地味つらい登り坂やガタガタ道もあったしなあ、あと3時間はチャリンコ乗りたくない見たくない、
b.しかし、雲の切れ間からいい青空も、
a.最初からコレにしてくれたらええんや、
b.まあ文句言わんと、コンビニで食料買いこんで近鉄特急乗りましょうや、
a.おお、そうであった、幸せはもうすぐそこや、
「へろへろのカラダしずめる予約席」、
b.それから2時間後、ワコール本社にクリスマス用イルミネーションが、
a.京都駅より西どなりのJR西大路駅が落ち着くんや、改札からちょっと歩くけど、ワコール本社向かいの公園がスッキリ広くて、
b.じゃあ暖かく静かな車内で疲れも取れたし、あとは桂川ぞいに嵐山の我が家まで、
a.午後6時か、冬は早いな、もうこんな暗いんか、
b.忘れるところでした、最後に今回の旅のまとめをお願いします、
a.2009年12月6日、午前8時過ぎにJR京都駅からびわ湖線で草津駅へ。ここで草津線に乗り換え貴生川(キブカワ)駅まで輪行。ここから自転車で走り始め三重県入りするが、伊賀市の中心部はパスして、山のなかを地味にアップダウンしながら御斉(オトギ)峠へ。ながめを楽しみながらコレをゆっくり登り三国越(ミクニゴエ)林道へ結ぶ。長いアップダウンを経てようやく下りに転じ、和束町(ワヅカチョウ)の中心部へ。茶畑をぬって恭仁京(クニキョウ)跡でしばらく休息し、平城宮跡まで遠回りしてから近鉄奈良駅へ向かう。京都までは全席指定の近鉄特急で35分。まあこんな感じかなあ、
b.しかし、いつも思うけど、だれに頼まれたわけじゃないのによう走りますねえ、
a.ホンマやなあ、きっとこのエリアと自転車が好きなんやなあ、