2014年03月30日
またかいなオトギ峠(2)「名もない峠で信楽へ」
a.赤いツツジがいっせいに咲き誇ってスゲエな、
b.国宝の本堂がある長寿寺、その門前のせいか、ボリュームがふつうじゃないっす、
「長寿寺の国宝効果のツツジかな」、
a.高台の見晴らしも加わって、よけいステキやなあ、
b.そんな長寿寺の前を過ぎると、いよいよ本格的にうねうね登りだします、
a.新緑の季節、息は切れるけど、吸い込む空気が気持ちいい、
b.それにこの静けさは自転車ならでは、
a.そやなあ、クルマやバイクはエンジン音するしなあ、
b.9時45分に長寿寺から林道に入り、峠をのぼっておりて小一時間、信楽(シガラキ)の田園が見えてきました、
a.少し先の紫香楽宮(シガラキノミヤ)でゆっくり休もう、
b.紫香楽宮(シガラキノミヤ)って、実際はただの松林ですけど、雰囲気ありますね、なんでかなあ、
a.やんわり丘になってる、その小高い感じが良いとか、
b.ところで、本日の道順ですけど、先週と同じルートですか、
a.うむ、御斉(オトギ)峠を下るまでは先週と同じルートを進もう、そのあとは上野の城下町に寄らないで、JR関西本線にそって手短に行こう、
b.関西本線と分かれた、そのあとは、
a.ここも先週と同じルート、ゴールも同じJR草津線の貴生川(キブカワ)駅でええやろ、おなじ道すじやけど、逆から走れば景色も変わるはず、
b.了解、じゃあそろそろ行きますか、
a.一週間ぶりの信楽(シガラキ)なんで、新鮮というより安心、
b.おなじみの風景の連続で、これっていうシャッターチャンスも無いままですが、
a.そんな中でも、ここはやっぱりいいなあ、
b.玉桂寺(ギョッケイジ)のあたりですか、
a.うん、線路をまたぐこのキュートなつり橋もそうやけど、このちょっと先にある堰堤(エンテイ)、これがとってもいい、
b.そういえばここも紫香楽宮(シガラキノミヤ)と同じようなゆるやかな丘やな、
a.川向こうの丘には遊歩道もあったなあ、
b.子供とお父さんが釣りしてたこともありました、かんかん照りの真夏に、
a.吊り橋を渡った時は、なぜか外人の美しい女性とすれ違ったしなあ、
b.やはり玉桂寺(ギョッケイジ)という名のある寺院が建つだけあって、あれこれ風水(フウスイ=地理的な好条件)が整ってるんかなあ、
a.そやなあ、こんな素っ気(ソッケ=おもしろみ)ない堰堤までステキに見えるんやし、よっぽどやろ、
「素っ気ない堰堤(エンテイ)さえもステキやん」、
b.さて、そうして道は信楽高原鉄道の踏切を渡って、前回同様、大戸川(ダイドガワ)にそってじわじわとオトギ峠へ近づいてゆきます、
a.そろそろ、大戸川も大掃除やな、草ぼうぼうやし、
b.そういえば、近年ゲリラ豪雨がふえて、京都でもあちこちの川で大規模な河川工事やってますね、
a.桂川やけど、さいきん見慣れた中州が丸ごと消えてビックリした、
b.やりかた徹底してますね、川にブルドーザー入れて、とことん川底すくってる、
a.こんな穏やかな川も、掃除さぼると急に暴れだすしなあ、
b.このところ自然が怒りっぽいし、なおさらですね、
a.話変わるけど、こっちから走ると、神山神社が境界線上にあるってよく分かる、平野と山間部の、
b.ウェブで調べたら、造花を奪い合う「花バイ」というお祭りが有名なそうです、
神山神社の花バイまつり
http://11.pro.tok2.com/~kazuo/m20-280.html
a.ユニークな祭やなあ、それに地元住民のまとまりもすごい、きっと神社を中心とした村社会がまだ生きてるんやなあ、
「あざやかな造花をうばう村まつり」、