a.さあ、こっからいよいよ御斉(オトギ)峠や、
b.しかし、いきなり巨大なコンクリート壁(ヘキ)のお出迎え、
a.こんな威圧的な出だしやったかなあ、
b.同じ峠なのに前回とずいぶん感じちゃい(=ちがい)ますねえ、
a.二回目になるとコースも分かってるし、逆に緊張しないでしんどいかもなあ、
b.季節もほのぼのしてるし、なおさら闘志が湧きませんね、
a.しかし、ミドリがいいなあ、良い香りもするし、
「新緑の御斉(オトギ)峠 登ってく」、
b.そのまんまやないすか、もう少しひねって下さいよう、
a.「オトコ歌 めざせ直球ど真ん中」、
b.だめだこりゃ、
a.お、さっき渡った平成のハイテク橋が見えてんで、
b.ああ、バッチリっすね、こっからやと、それにほとんどの田んぼに水が引かれてすっかり田植えモード、
「田植え時 すべての田んぼ 光ってる」、
a.水の豊かな国って分かるなあ、
b.ずいぶん登ってきました、
a.前から気になってたけど、あの南の山並みはなんて言うんやろ、
b.赤目四十八滝とかいう観光名所もあのどこかですよね、きっと、
a.なに山地って言うんや、
b.紀伊山地じゃあかんのですか、
a.紀伊山地はもっと右の方ちゃうか、
b.じゃあこれかなあ、高見山地っていう小ぶりなんがありますけど、
a.ああ、きっとそれやろ、なになに「東西30キロに渡って1000m級がずらり」、か、
b.あの山んなか歩いて、お伊勢参りとか参勤交代とかしてたんか、えらいなあ昔の人たちは、
a.足が違うんとちゃうか、俺ら現代人とは、つくりが、根本的に、
b.どう違うんすか、
a.きっとものすごく違うんや、骨や筋肉が、
b.説明になってないけど・・・
a.あの田んぼも田植えモードやで、
b.上野の城下町とは山ひとつ隔てたのどかな村ですねえ、右端にはチラッとゴルフ場のフェアウェイのようなものも、
a.「ボクの夏休み」のようやなあ、
「ぼくのなつやすみシリーズ」とは、(ウィキペディアより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%A4%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%BF%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA
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b.ひと夏のんびりしたいっすね、あんな村で、
a.むちゃくちゃ昆虫いてるやろなあ、
b.カエルやザリガニなんかの小動物も、
a.おお、いきなり道ばたにスゴい木がそびえてる、この峠の主(ヌシ=ボス)みたいや、
b.遠くの高見山地をながめてるんでしょうか、
a.さあ、もう見飽きてるやろ、ずっとここやし、
b.しかし、なんだかんだボヤキながらも、峠のてっぺんまでやって来ました、
a.登り始めたら意外にスムーズやったなあ、ながめもいいし、休み休み登ったし、
「見晴らして休み休みのオトギ越え」、
b.さてこっから延々と下り坂ですが、
a.今回は信楽(シガラキ)方面へ降りていこう、
b.この渓流(ケイリュウ=山あいの急流)でいいんすか、
a.そう、県道334号「多羅尾(タラオ)神山(コウヤマ)」線、
b.クルマも来ないし、道も細いし、林道みたいな、
a.ようあんな岩そのまんまにしとくなあ、
b.人が乗っただけで崩れそうですね、
a.ペルーの山奥みたいやなあ、行ったこと無いけど、
b.しかしこの道、楽チンですねえ、新緑を愛(メ)でながら、ひたすらのんびり下るだけ、
a.ああ、ラクや、人間ダメになりそう・・・
「渓流(ケイリュウ)を楽々なぞり信楽(シガラキ)へ」、