a.そーらーにぃちかぁった〜、まことの峰(ミネ)ぇを〜、行くぅぞ〜必ず登ってみせる〜、
b.どうしたんすか、いきなり、
a.前回、40年ぶりに「どっこい大作」の主題歌きいたんで、アタマにこびりついてもうた、気に入ったしもう一回のせてまお、
b.じゃあこのさい御斉(オトギ)峠のぼり始めてるし、替え歌にしちゃいましょう、
a.それはええアイデアや、「き〜つい傾斜の御斉(オトギ)峠を〜行くぅぞ必ず登ってみせる」、
b.どっこい、どっこい、どっこいどっこい・・・
a.でも見晴らしずっとエエから、思ったほどつらないなあ、
b.それに、つぎつぎと違うアングルで見晴らせるから、ずいぶん気がまぎれる、
a.とうとう登りきったみたいや、
b.案内板があります、むかしから眺めの素晴らしさで有名だったんすね、
a.伊賀方面からは坂もきつくてしんどいけど、ゆっくり登ったら休み休み景色も楽しめるし、向かって左手に視界が開けるし、意外とこっちが正解ルートかもなあ、
b.じゃあ登った記念に「どっこい体操」しますか、
a.いや、やめとこう、「どっこい体操」は行き詰まりをナニクソ根性で打ち破るとき使うもんや、それにこの寒さで服も脱がにゃならんしなあ、
b.そうかあ、じゃあこれから峠の下りで体も冷えるしやめときましょか、
a.うむ、それがエエ、いずれ来るピンチの時まで温存しとこう、
b.ところで、これって磨崖仏(マガイブツ)でいいんすか、
a.山のなかのひっそりした道やけど、古来から開けてたんやなあ、
「峠道ひっそり多羅尾(タラオ)磨崖仏(マガイブツ)」、
b.ここから右手に進むと下りっぱなしで、信楽(シガラキ)の中心部ですが、
a.残念ながら、われわれは左や、冬は漕(コ)がんと(=ペダル回さないと)カラダ冷えるさけえなあ、
b.ああ、信楽(シガラキ)からあったかい電車で帰りてえ、
a.まあそう言わんと、近鉄奈良駅でも特急電車が我々の到着を今か今かと首を長くして待ってるはず、
b.首って、電車のどこが首なんすか、
a.たぶん、車両連結部の蛇腹(ジャバラ)あたりやないかなあ、
b.ジャバラってなんすか、
a.びっくりした、「ジャバラ」って会社あるんやなあ、大阪のメーカーさん、
http://www.jabara.co.jp/product/tetudou/tetudou.html
b.ああこれすか、ジャバラのことならこの会社で聞くのがいちばんすね、
a.このへんが多羅尾(タラオ)の中心部みたいやなあ、
b.立派な小学校ですね、後ろは神社の御神木(ゴシンボク)かなあ、
a.里宮神社っていうらしい、YouTubeに秋祭の踊りが紹介されてる、
b.かっこいいなあ、衣装もちゃんとしてるし、
a.ぞうりもちゃんとはいてる、カラダの大きさもまちまちなのに、
b.子供たちの素朴な感じがとっても良いすね、ピッタリそろわないのがかえって微笑(ホホエ)ましいというか、無理せずやってて、
a.これは神様も喜ぶやろなあ、
「神様もよろこぶ太鼓おどりかな」、
b.ところで、いま何時ごろ、
a.12時半、
b.御斉(オトギ)峠のこっち側って、峠道が終わるともなく続くともなく、
a.ホンマやなあ、伊賀からやとハッキリこれからやって分かるけど、
b.ところで、このまま道なりに進むと三国越(ミクニゴエ)林道、この夏に走ったからだいたいの感じは分かるけど、
当時の行程は2013年7月30日からのブログで数回にわたって紹介しています、
https://fanblogs.jp/naoinoojisan/daily/201307/30
a.ああ、ダラダラとしんどいなあ、この道、
b.自分で行くって言うたんやないすか、
a.言ってはみたけどなあ、そうや、ここで「どっこい体操」や、「どっこい、どっこい、どっこいどっこい」、こらっ、オマエもやらんか、上だけでもええから服ぬいで、
b.ボクはいいっす、見てるだけで、
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