2014年02月21日
冬の御斉峠(オトギトウゲ)へ(2)「伊賀コリドールロード付近」
b.途中から林道みたいな県道132号線で三重県に入りましたが、坂を下ると、ちょっと開けた場所になりました、交通量も比較的多めかなあ、このエリアにしては、
a.突き当たりを右へ行くと滋賀県甲賀市信楽(シガラキ)町、左へ行くと三重県伊賀市、今回は伊賀方面や、
b.このへん何回か来てるんすか、
a.2回来てるけど、ここからは初めてのルート、なんか緊張すんなあ、
b.この交差点、合ってんすか、
a.いや、さっそく道まちがえた、これ行ったら遠回りや、
b.じゃあ、もどりますか、
a.いや、なんか雰囲気良い道なんで、このまま進んでみよう、
b.渓流と言えなくもない速い流れにそったクネクネ道、道幅もせまいしクルマは嫌がるやろなあ、
a.なんかチャリンコで森のなかをハイキングするような気分、オマケにゆるい下り坂やしクルマは来ないし最高やなあ、
b.走ったとたんすぐまた走りたくなるような傑作道(けっさくみち)ですね、
a.そうこうするうち、日本昔話みたいな村が見えてきた、
ここからクルマと共に坂を登ることに、
b.空間が少し開けて、ここからクルマとしばらく並んで走るんか、しかもじわじわ上ってら、
「しんどいな ジワジワのぼり ふりかえる」、
a.いったん伊賀上野の城下町まで回り道してもええんやけど、近鉄奈良駅から特急で京都へもどりたいしなあ、できるだけこのへんは直線で進んどこう、
b.なんと、奈良まで行くんすか、信楽(シガラキ)から電車で帰るんかと思ってた、
a.それも悪くないけど、せっかく御斉(オトギ)峠でかせぐであろう位置エネルギーを思うとなあ、このエネルギーを使えば、奈良駅まではそれほどつらくないはず、
b.なに言うてるんすか、信楽駅でもけっこう距離あんのに、その何倍も走るんすよ、
a.まあまあ、無理と思ったら勇気を出して早めに引き返そう、それより、地図には伊賀コリドールロードってあるけど、いったいなんのこっちゃ、
b.「コリドール」とは一周できる長い廊下のことらしいっす、
a.でも、廊下やないやろ、
b.ええ、廊下よりも一周するってことにポイントがあるようで、伊賀市の農地を結んでぐるっとひと回りできるような農道、広域農道みたいですね、
a.なるほど、それでYouTubeにも「左回り5倍速」とか出てるんか、
クルマ酔い注意!これが伊賀コリドールロードの全容らしい・・・
b.一周すると93kmにもなるそうです、
こちらは伊賀農林事務所さんによる生真面目(きまじめ)な解説
http://www.pref.mie.lg.jp/GNORIN/HP/kiban/top.htm
a.なるへそ、なんでも調べてみるもんやなあ、
b.それから、もうひとつ気になってることがあって、この「丸柱」って変わった地名、なんか由来があるんすかねえ、
a.きっと昔から木を切り出して柱を作ってたんやろ、山深いし、
b.そりゃそうですが、あ、わかりました、ここの木材が木津川で運ばれて東大寺の巨大な柱として使われたそうです、
a.そうか、そんないわれがあったんか、ほんまインターネットは便利やなあ、
「東大寺、柱は伊賀の丸柱」、
b.で、どうします、コリドールロード、けっこうクルマ走ってるけど、
a.ちょうどいい具合に脇道があるし、それで行こう、で、しばらくしたらまたコリドールに合流するし、そこから南西へ進む道に入れば、クルマとほとんどかぶらんと、御斉(オトギ)峠のふもとへ行けるはず、
b.じゃあいよいよ次回はメインディッシュってことで、今回はこのあたりで終わりましょう、
a.そうやな、距離かせぐばっかりで、これという決めた写真もないけど、このへんで切りにしよう、
丸柱地区にもあるけれど、こちらは諏訪地区にある諏訪神社。
次回はここからスタート。