2014年02月10日
京都府向日市(ムコウシ)自転車散歩(9)「超低速路地走行」
a.意外にコレ言うヒトって少ないけど、自転車の隠れた魅力は、歩くほど超低速で過密な住宅街をゆっくり流すと感じられる、
b.そういえば、自転車のヒトってたいがいみんな急いでますもんね、
a.みんなさしせまった生活があるから仕方ないけど、その気になってゆったり流すと、そこらじゅうの路地が音楽みたいに、それぞれ良い音色(ネイロ)を奏(カナ)でてることに気づく、小京都ってそういうことやないかなあ、
「小京都、路地それぞれに良い音色」、
b.なるほど、じゃあ向日町を一周すれば、一曲できあがると、
a.そう、そんなかんじ、良い音楽作品を聞き終えたような、
b.具体的にどんな音楽なんすか、
a.過密な町やけど、にぎやかな活気ある音楽っていうより、もっと静かでしっとりした音楽、
b.そりゃちょっと不思議っすね、
a.それはたぶん、この町が基本ベッドタウンなんで、どことなく週末のゆったり感がただよってるせいやろ、
b.なるほど、そうこうしながら路地を流してると、風景が一変、大きな商業施設が見えてまいりました、
「どの町も要(カナメ=最重要な)の場所にイオンかな」、
a.イオンの向かい、この寺の桜がとても美しくて、なぜか特別記憶に残ってる、
b.玄隆寺、「げんりゅうじ」って読むんかなあ、
a.たぶん、あ、いけね、あっちの道わすれてた、
b.どっちの道?
a.阪急の線路とイオンのあいだを進む小道、ヒトが多いけど、駅裏の庶民的な感じがなんかとってもええんや、
b.もしかして激辛(ゲキカラ)商店街ってココのことすか、
京都激辛商店街のホームページ
http://www.kyoto-gekikara.com/
a.そう、イオンのおとなり、ライフシティーがたぶんそう、
「地元店、イオンに押され激辛へ」、
「激辛で地元商店、町おこし」、
b.ここらあたりは向日町でも一番にぎやかなとこっすね、踏切まわりはいつも渋滞してそうや、
a.駅前からあちこち路線バスも出てるしなあ、
b.踏切わたるんすか、
a.どうしょう、この辺の細道はどれもオモロイから迷うなあ、めんどうやけど、ちょっと回り道してひとつ南の踏切にしよう、
b.なんで?
a.西国街道の雰囲気がちょこっと味わえるし、
b.ああ、ここか、はっきり分かりますねえ、道が二手に分かれて、クルマをスムーズに流すための新道と昔ながらの街道すじ、
a.店も何かええやろ、昭和のにおいもちょっと残ってるし、
b.セブンイレブン向かいのお屋敷も古そうですねえ、江戸時代からお金持ちやったんかなあ、
a.このまま西国街道をなぞってもええけど、どうせならあまり紹介されない路地をつたって行こう、
b.じゃあ、西国街道は見るだけってことで、踏切渡っちゃいましょう、にぎやかな商業エリアから一転、住宅密集地ですね、ここもそうとう過密やなあ、
a.過密な住宅街の路地をクキクキ曲がりながら、ゆっくり流してく気分は最高やなあ、
b.クラクラしますね、どの通りも同じようで方向感覚も無くなってくるような、
a.そんな迷う楽しさもあるし、自分はここで暮らしてるんとちゃうかなって錯覚もじきやってくる、
b.地図じゃないと分からへんけど、ここは第3向陽小学校の外側にそって進んでるんすね、
a.そう、じきに広い通りに出て校門が見えてくる、ほら見えた、
b.ああ、上下左右に空間が広がってなんかホッとすんなあ、
a.この先にチッチャい天満宮があって、ヨコにステキな木もはえてて、向日市(ムコウシ)で一番好きな場所かも、
b.ああ、ここすか、ちょっとだけ坂になって、一段高くなってる、となりは竹やぶや畑かあ、先ほどの住宅密集地とちがった昔ながらの風情(ふぜい)、なんでここが一番良いんすか、
a.なんでやろ、囲いもない小さなお宮さんやけど、かえってそこが親しみやすいんかなあ、それに学校ヨコにあるし、小学生らの良い心が集まるんかなあ、
「このお宮、小学生の良いココロ」、
b.なるほど、確かにここはのんびりした通学路やし、道が細いからあやしいクルマも入ってこないしなあ、
a.そんなミニミニ天満宮のある通学路から、次回は北真経寺(キタ・シンキョウジ)へと道なりに進んで行こう、
b.そうしましょう、