概要
現在NHKでやっている日本アニメ100周年記念と言う事でやっている企画であるニッポンアニメ100の派生番組だそうです。
なんでロボットアニメを切り出したかについては、たぶんNHKでやる新アニメ、アトムサビギニングの番宣を兼ねている模様。
と言うよりほかがBSプレミアムなのにこれは1時間弱と短いながらもNHK総合と言うある意味破格の扱い。BSプレミアムなんて見れない私としてはニッポンアニメ100で唯一見れると言う…。
最新作から年代順に遡って行く中で、21世紀、90年代、80年代、70年代と時代ごとに代表的なロボットアニメをパネルで紹介、特に目立つのをピックアップで映像を流し、ゲストがコメントを入れながら過去へ進み、その中で現実のロボット開発者がテクノロジーに対して解説を加え、最後にアトムを紹介しビギニングの番宣を行うのが番組内容。
解説員にサンライズでダグラム、ボトムズ等を制作した高橋良輔監督が呼ばれています。
ピックアップされる作品はロボットアニメ界ではメジャーなアニメなものの、一般向け番組の定番と言うほどでもない人選、NHK以外だと難しい人選では有ります。
21世紀
最初は21世紀、ほかが10年分なのに対してこれだけ17年分あるので量が多い、鉄血、マクF、ギアス、グレラガン、エウレカ、ファフナー等21世紀の割とメジャー組が映像で紹介、鉄血は最新作と言う事が大きそうですが、21世紀ガンダムの人選は難しいところが有り、作品数も多いので解説はややあっさり、メインはギアスのようです。とは言え民放アニメ番組だと言及できないような作品がガンガン出ておりこの辺NHK。
パネル内容を見るとガンダムマクロス等シリーズ組は置いといて、単発作品は割と基準がわからない気も、割と有名なのに混じってなんでいるんだ?と言うのがちょくちょくあったり。
90年代
90年代は21世紀と比べると紹介作品が少なく、エヴァと勇者2作と言う最小限、後ライジンオーに事実上言及されるくらい、ただほかの90年代組というとガンダム平成御三家、マクロス7(パネルには名前なし)、エルドラン、ゾイド、ナデシコ(パネルに名前なし)、80年代組に入るパトレイバー等になり、確かし少し紹介はしにくそう、ただ割と有名なナデシコがないなど少し雑な印象。とりあえずエヴァ出しとけ的な部分有り。
80年代
80年代は解説員が解説員で高橋良輔監督なので、映像付き解説が関連作品4作の内3作(ダグラム、ボトムズ、レイズナー)と言う良待遇、監督自身によるダグラムボトムズの解説も行われ、ガンダムがかっこいい空軍、海軍の話をやったので、残った陸軍の話をやったためその2作はああなったと言う事、そしてボトムズのATが4mなのは、スピードを出すために小型化したいが巨大ロボットとギリギリ呼べるサイズを狙ったとのこと。
80年代はリアル系紹介に完全に割かれたため、80年代スーパー系はパネルのみ、その為70年代組の癖に80年代にしれっといるガンダム。
ニッポンアニメ100と言う事ですが、一応トランスフォーマー(海外産)がパネルに…ってオーボッツ(日米共同日本ではドマイナー)がいるぞ、なんか基準がわからないパネルですが、一応他はまあ納得の組み合わせで21世紀、90年代と比べて必要なのは抑えてる感じ。ブライガーやゴッドマーズの名前も有り、またOVAではトップ以外は完結済みのゼオライマーと割としっかり選んでる…NHKでゼオライマーのタイトルを出していいのかは知らない。
70年代
作品数が70年代は少ない上に割とメジャーマイナーの関係が明確なので、パネルのアニメは比較的選ぶのも簡単だったでしょう、ダイナミック組、富野長浜組、後ガイキング、ダンガード等入りそうな作品は予想可能。その割にダイアポロン(幻のロボットアニメ)やアストロガンガー(マジンガーより古い)等マイナー組もいます、フランス最強グレンダイザーは当然いますが、そしてゲストにフランス人、フィリピン最強ボルテスVはいません。
なお70年代組の癖に番組編成上の都合か80年代組に入っているガンダム。
そして前田建設のファンタジー事業部によるマジンガーZ格納庫の話が出ています、この話は書籍化されてますので気になる人は読んでみましょう。
60年代
最後は60年代、マジンガー以前はロボットものがアニメに限らず一気に減る、なんせこのジャンルはマジンガーで大爆発して一気に増えたジャンルで、マジンガー以前の作品は探せば少しは出てくるものの、少し。そんな中超有名な2作、鉄人、アトムが紹介、そしてアトムの人工知能の話からNHKでやる新作アトムザビギニングの話へ。
小ネタ?
・紹介作品以外に、ライジンオーと思わしき作品が言及されている
・ガンプラにてしれっとヅダ登場
感想等(箇条書き)
・一応一般向けの体裁を取りつつもちょくちょく濃いネタを挟んでいるところは流石にNHK
・最近のロボットアニメは冠詞がクドいみたいな話がありましたが、正直単にネタ切れ的な部分もある気がする。
・ガンダムのタイトルロゴリスト、鉄血ロゴはもうちょっとなんとかならなかったのかと思う。
・普通のTV局ではまずダグラムとかを流すのは無理だろうし、このあたりNHK
・最大の不満点は、海外のロボットアニメのはなしになった時トランスフォーマーを匂わせなかった事かも、勇者をそこそこ尺割いて紹介しただけに少し不満かもしれない、西洋人は日本人ほど科学を信頼していないと言うテーマだけに割と美味しかった
・久しぶりに神谷明の声を聞いた気がする
・解説員が高橋監督というのはかなり絶妙な人選だったと思う、年齢的にかなり年なので解説できる範囲が広く、解説もアクが少ない
・パネル制作を行った人は70年代生まれなんでしょうか、80年代だけ妙にきっちりしてる辺り
・90年代はエヴァ出しとけばOKといった感じで少し雑なのが、ロボアニメのCG化の話くらいはほしかったかもしれない
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