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2017年07月14日

アガサ・クリスティから (141) (ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【7】)






(ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【7】)







事情を・・・ああいう女が老人を丸め込んでいるのは危険だということを指摘し、出来ることなら、サイモンが定評のある降霊術グループと接触してあげるようにしてあげたらと、言葉を選んで伝えた。





ギャロッドは機敏に行動に起こした・・・。





ペザリックは気づいていなかったことなのだが、サイモン・クロードの健康が非常に危険な状態にあることをギャロッドは知っていた。

実際的な彼は、妻やその妹や弟がもらうべき正当な財産を奪われてしまうかもしれないことを黙って見逃すわけにもいかなかったようだった。






次の週にはギャロッドは高名なロングマン教授を客として屋敷に連れて行った。
ロングマン教授は一流の科学者で、彼が降霊術に関心を持っているお陰で降霊術が尊敬されるようになった位だった。
高潔で正直な人に見受けられた。






そのロングマン教授は滞在中はあまり口を聞かなかった。
その間に二度の降霊術が開かれた。





ロングマン教授はそこにいる間中、少しも断定的なことは言わなかったようだった。





しかし帰宅後にギャロップに手紙を書いた。





そこには、スプラッグ夫人がペテンだと決めつけるわけにもいかないが、自分個人の考えではその心霊現象が本物とは思えない。ギャロッドが良いと思うのなら、伯父さんに(サイモン・クロード)手紙を見せてもらっても構わない。なんなら、もっと完全で堅実な霊媒師を紹介してもいいと手紙にあった。





(次号に続く)






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2017年07月10日

アガサ・クリスティから (140) (ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【6】)







(ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【6】)






サーモン・クロードは夢うつつのように霊媒師スプラッグ夫人に入れ込んでしまっていた・・・。
弁護士ペザリックは、昔から知っているクロード家の若い人たち(サイモンの甥と姪たち)が好きだったので、心配は的中していた。






サイモンは、スプラッグ夫人にのぼせあがって、うっとりしていた・・・ついには、彼女は神がつかわされたものだ。彼女との偶然のすばらしい出会い・・・亡くなった孫娘に対する無償の愛、母のような慈悲、金のことなど眼中になく、ただ悩める心を慰めるだけで充分だと言ってくれる。孫娘の霊は「天国にいるお父さん、お母さんもスプラッグ夫人が大好きよ。」としきりに言っていたらしい・・・。





ペザリック氏は、サイモンがとても心配なまま、帰宅した。
しばらく考えあぐねた上、クロード家の長女の夫であるフィリップ・ギャロット氏に慎重に手紙を書いて送った。

事情を・・・ああいう女が老人を丸め込んでいるのは危険だということを指摘し、出来ることなら、サイモンが定評のある降霊術グループと接触してあげるようにしてあげたらと、言葉を選んで伝えた。





ギャロッドは機敏に行動に起こした・・・。





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2017年07月03日

アガサ・クリスティから (139) (ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【5】)







(ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【5】)





ジョージは突然、伯父の前にあらわれたペテンの霊媒師に 強い懸念を持っていたのだった。






その話を聞いた弁護士ペザリックは疑念の念を抱かざる得なかった・・・彼は弁護士ゆえの公平さを信条としていたので、本来は降霊術について肯定派でも否定派でもなかった。確かに否定できないような霊の世界があるのかも知れない・・・しかしながら、詐欺の手口にしかならないような手合いも多いのが事実だった。





ペザリックは、実直そうなジョージに聞かされた怪しげな霊媒師に入れ込んでいるサイモン・クロードのことが心配になり、口実をもうけて早い機会に彼に会いに行った。





霊媒師のスプラッグ夫人は、非常に大切にされている親しいお客様という待遇でもてなされていた。






ペザリックは、彼女を見た途端、自分の懸念が疑いないものになったのを感じた。
彼女(スプラッグ夫人)は、けばけばしく着飾った太った中年の女だった。
『あの世に行かれた愛しい人たち』もったいぶったおざなりの言葉の羅列だったのだ。
ずるそうな目つきで痩せた体つきの夫もまたこの屋敷に滞在していた。





弁護士ペザリックは、出来るだけ早くにサーモン・クロードと二人っきりで話す機会を作った。







サーモン・クロードは夢うつつのように霊媒師スプラッグ夫人に入れ込んでしまっていた・・・。
弁護士ペザリックは、昔から知っているクロード家の若い人たち(サイモンの甥と姪たち)が好きだったので、心配は的中していた。





(次号に続く)






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2017年06月14日

アガサ・クリスティから (138) (ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【4】)







(ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【4】)






『降霊術、そりゃなんですか?』弁護士もびっくりして聞き直した。






するとジョージはすっかり話してくれた。






その一部をここに書き連ねると、こうである。

(以下)
クロード氏が降霊術にだんだんと興味を持ち始めた時に 偶然、アメリカ人の霊媒師でユーリディシー・スプラッグ夫人という人と巡り合った。
ジョージに言わせると、その女は完全にペテン師なのだが、すっかりサーモン・クロードを丸め込んでしまった。こうして霊媒師は屋敷に入りびたり、降霊術の会を開いていた。
そして、その折には、死んだ最愛の孫娘クリストベルの霊魂が愛におぼれた祖父(サーモン・クロード)の前に姿をあらわす・・・そういうことになっていた。





ジョージは突然、伯父の前にあらわれたペテンの霊媒師に 強い懸念を持っていたのだった。





(次号に続く)






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2017年06月04日

アガサ・クリスティから (136) (ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【2】)








(ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【2】)





〜〜〜



(動機 対 機会【1】より)

弁護士であるペザリック氏は眼鏡越しに彼女たちを見ると、よくわかったように明るく微笑んだ。

「その点ではご心配いりません。お話ししようと思うものは単純で率直で、どんな素人でも分かるものですから。」




〜〜〜




「とにかくお話をうかがいましょう。」





ミス・マープルにうながされて、弁護士のペザリックは話し始めた・・・。






それは、弁護士ペザリックの以前の依頼人に関する話だった。





名前をサイモン・クロードと仮定して、話し始めた・・・大きな邸宅に暮らしていた彼は、ひとり息子を戦争で亡くした後、母さえも失った孫娘を引き取った。
目にもいたくない程のかわいがりようだったが、十一歳になったある日、肺炎で急に亡くなってしまった。
クロードの悲しみと絶望は言いようがなく、かわいそうに、それ以来、うつうつとしていた。






しばらくして、彼の弟のひとりが貧乏のまま、亡くなってしまったので、サイモン・クロードは弟の子供たち(グレースとメリーという二人の娘とジョージという息子)を自分の家に引き取った。






彼はこの弟の子供たちにも気前よくやさしく対応していましたが、亡くなった自身の孫娘のような深い愛情は感じることはなかったのだった。






この甥や姪・・・ジョージ・クロードは近くの銀行に就職させてやり、グレースはフィリップ・ギャロッドという名の若い頭の良い科学者と結婚した。そして無口な娘のメリーは家にとどまって、伯父の世話に明け暮れていた。






こうして見たところ、何もかも平穏無事な日が続いた。





実は孫娘が亡くなってすぐに、サイモン・クロードはペザリックのところに来て、新しい遺書の作成をした。
この遺書によれば、彼の財産は・・・これまたかなりのものだった・・・彼の甥と姪の間で公平に三等分されることになっていた。






(次号に続く)






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2016年10月23日

アガサ・クリスティから (71) (ミス・マープルと十三の謎*序章)








(ミス・マープルと十三の謎*序章)






ミス・マープルの家に集まった人達。





甥の作家、女流画家、元ロンドン警視庁の警視総監、教区の牧師、弁護士。





ひょんな話の流れから、自分だけが結末を知っている怪事件の話をして、皆それぞれの解決を推理しあおうではないかということになった。





◎作家レイモンドは、物書きは創造力豊かで、人間性を洞察する力があると・・・普通の人が見逃してしまうような動機もつかめそうだと言う。


◎画家ジョイスは、自身が女性で画家でもあり、本当に様々な種類、様々な境遇の人々のあいだを放浪して来た中で、磨き上げた直観があると言う。(村から出たことがない老婦人ミス・マープルには思いもつかないような人生を知っているとも。)


◎元ロンドン警視庁の警視総監クリザリング卿は、自身の畑の話はしないことにしている。と控えめに言った。
捜査係の想像力が豊かな方が良いという意見については、素人考えであると言う。


◎牧師のペンダー博士は、本の表紙だけ見ていたら中身は分からないが、そんな風に表面だけでは、決してわからない人間の性格の一面を(いろいろきかされる牧師だけに)知っているのだと言う。


◎弁護士ペザリックは、想像することは危険であって、証拠物件をふるいにかけようとするには、事実を集め、そしてその事実を、事実としてながめる能力・・・真相をつかもうとするには、これが唯一の論理的方法だと言う。






画家ジョイスが、言った。

「そうすると、わたしたちはちょっとした各方面の代表者の集まりのようですわね。
どうでしょう、クラブをつくったら?
今日は何曜だったかしら?
火曜、ね、火曜クラブとすればいいわ。
毎週集まって、順番にひとりずつ問題を出してゆくの。
自分だけが知っている、もちろん、その結末も知っているある事件をね。
えーと、私たち何人かしら?
ひとり、ふたり、三人、四人、五人。
本当は六人いなくっちゃねえ。」






「わたしをお忘れになっていますよ、あなた。」
ミス・マープルは明るく笑った。





画家のジョイスは面食らったが、すぐに歓迎の意を表した。





「ほんとうに面白そうだと思いましたの。」と、ミス・マープル。
「とくにこんなに頭の切れる紳士がたがいらっしゃるんですものね。
私自身は少しも利口じゃありませんけど、何年もこのセント・メリー・ミード村に住んでいますと人間というものがよくわかるようになるものですよ。」





「あなたのご協力は貴重なものになりますよ、きっと。」ヘンリー卿は丁重に言った。





この時点では、この白髪で桜色の頬をした、色白の優しそうで品の良い老婦人ミス・マープルが、事件をどんどん読み解いていくとは、誰も思わなかったのである。

広く世の中を見て来たわけでもなく、ただ小さな村にずっといて、年老いて、口元に穏やかな微笑みを浮かべて、ひざの上に置いた毛糸を編んでいるだけの善良な老婦人・・・。


「とても人のいい、でも、てんで時代遅れの方」のはずのミス・マープルが、たまたま、その場に居たことで、この火曜クラブに参加することになった。



メンバー一同は、紳士的かつ寛容に受け入れたのだが、最初は、彼女の存在は、各方面で活躍している人たちの集まりであるこの【推理クラブ】からすれば、論外だったのである。
小さな村からほとんど出たことがない、ただ人が良い老婦人なだけで。




(次号に続く)



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