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2017年07月10日

アガサ・クリスティから (140) (ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【6】)







(ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【6】)






サーモン・クロードは夢うつつのように霊媒師スプラッグ夫人に入れ込んでしまっていた・・・。
弁護士ペザリックは、昔から知っているクロード家の若い人たち(サイモンの甥と姪たち)が好きだったので、心配は的中していた。






サイモンは、スプラッグ夫人にのぼせあがって、うっとりしていた・・・ついには、彼女は神がつかわされたものだ。彼女との偶然のすばらしい出会い・・・亡くなった孫娘に対する無償の愛、母のような慈悲、金のことなど眼中になく、ただ悩める心を慰めるだけで充分だと言ってくれる。孫娘の霊は「天国にいるお父さん、お母さんもスプラッグ夫人が大好きよ。」としきりに言っていたらしい・・・。





ペザリック氏は、サイモンがとても心配なまま、帰宅した。
しばらく考えあぐねた上、クロード家の長女の夫であるフィリップ・ギャロット氏に慎重に手紙を書いて送った。

事情を・・・ああいう女が老人を丸め込んでいるのは危険だということを指摘し、出来ることなら、サイモンが定評のある降霊術グループと接触してあげるようにしてあげたらと、言葉を選んで伝えた。





ギャロッドは機敏に行動に起こした・・・。





(次号に続く)






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