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2018年08月08日

アガベの適切な種まき時期について(春まきの場合)

アガベの種まき (1).jpg

1.はじめに
 前回アガベの種を6月から10月まで時期を変えて種まきした,その発芽状況などは別記事にまとめてある(詳細は→こちら),その時にもっと早い時期に種まきした方がいいのではないかと感じたので,今回は3月下旬から7月上旬まで,時期を違えて種まきしてみた,その状況を紹介する


2.アガベの種を時期をずらして種まき
 春まきと言っても,あまり早いと気温が低いので,最も早い種まきは日中の気温が20℃を超えるようになった3月下旬とした,その後4月上旬,4月中旬,5月下旬,6月上旬,7月上旬と合計6回に分けて種まきを行った,種まきに使用したアガベは,すべてアガベ・パリー(亜種等も含む)である

 4月下旬,5月上旬,5月中旬にも種まきを予定していたのだが,アガベの種の入手先として利用してるヤフオクで,希望する種類のオークションに競り負けてしまったりと,希望の種が入手できなかったため種まきができなかった,逆に考えると,この時期種まきする人が多いということでもある


3.アガベの種の入手に関して
 ちなみに,アガベの種は,ヤフオクで入手してると上述したが,信頼性の高いちゃんとした出品者なら,その辺のWEB通販ショップなどより,よほど品質の高い種を入手できる,その辺の事情は別記事にまとめてあるので情報として参考にしてほしい(詳細は→こちら)


4.アガベの種まき後の経緯
 3月下旬,4月上旬に種まきしたものは,発芽にちょっと時間がかかったが,最終的には3.5ヶ月くらいで鉢上げできるような大きさに成長した,4月中旬に種まきしたものは約3ヶ月で,また5月下旬に種まきしたものは約2.5ヶ月で,6月上旬に種まきしものは約3ヶ月で鉢上げできる大きさに成長した

 6月上旬に種まきしたものは5月下旬に種まきしたものと比べ,鉢上げまでにやや時間がかかっているが,発芽から成長期にかけて,ちょうど梅雨時期のため,曇雨天による日照不足や連日の降雨による根の呼吸阻害,また梅雨寒による単なる温度低下の影響が大きかったのではなかろうか

アガベの種まき (2).jpg

 なお,7月上旬に種まきしたものは上の写真が種まき後ちょうど1ヶ月だが,かなり生育が遅いというか止まったような状況である,これは今年の夏は異常に暑く,夜間でも気温が33℃とか34℃なので,同化産物が生育のために使われずに,呼吸作用で消耗してしまってるんではないだろうか


5.アガベの種まき時期・鉢上げ時期の判断に関して
 ということで,前回6月から10月まで時期を変えて種まきした状況と,今回の状況を総合的に判断すると,アガベの種まきにもっとも適しているのは,4月の中旬から5月の下旬と言っていいだろう,もちろん鉢上げまでの時間が多少長くなるのを気にしなければ,その前後2週間程度も許容範囲だろう

 前回も今回もそこそこ容積のあるセルトレイを使用したので,本葉が2枚になるまでセルトレイで育ててから鉢上げするということにしたが,小さいセルトレイの場合は,当然鉢上げはもっと早めに行うことになるだろう,ただ,本葉2枚くらいの大きさが無いと苗の扱いはやっかいである


6.おわりに
 前回の7月の種まきの時は感じなかったが,今回の7月の種まきはあまりの暑さに植物が全然生長してくれない,今後,来年以降もこのような夏の高温が続くようなら,アガベは早めの4〜5月に種まきして,夏の猛暑が訪れる前に,ある程度の植物体に育てておくというのが無難な方法だろう   

 砂漠地帯の植物なので高温には強い植物だが,そのような地域は日中は暑くても,夜間はかなり気温は低下する,そのため光合成で得た同化産物をたっぷりと成長のために使うことができるのだが,昼夜を問わず気温が35℃とかいうような今の日本の猛暑は,アガベも根をあげるような暑さと言える



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