2018年03月22日
観葉植物の植付け用土や鉢物等の追肥に最適な肥料「エコロング」
1.はじめに
観葉植物をいろいろ育てて楽しんでるんだが,肥料に関してはジェイカムアグリ株式会社というところが出してるエコロングという肥料を使ってる,これは知り合いの観葉植物の生産農家の方から教えてもらった肥料なんだが,非常に使い勝手がいいので紹介したい
2.エコロング肥料とは
エコロングという名前自体は,前述のジェイカムアグリ株式会社の登録商標だが,ほかにもロングタイプとかの名称で,非常に長期にわたって肥料の効果が持続する製品が販売されている,特殊な素材で肥料成分を被覆して(コートして)ることから被覆肥料とかコーティング肥料とも呼ばれている
3.エコロング肥料の種類
私がメインで使用してるエコロング肥料は,チッ素:リン酸:カリの含有成分が14%,11%,13%の製品で,この成分量の数字から「エコロング413」という製品型番がついてる,さらにこのエコロング413には,肥料の効果が持続する期間が40日,70日,100日,140日,180日のタイプがある
私が使ってるのはエコロング413の180日間肥料が効き続ける「エコロング413-180」という製品,この製品の正式な商品名は「くみあい被覆燐硝加里エコロング413-180」とちょっと長い,なおエコロングには窒素,リン酸,カリの含有成分が20%,5%,10%のエコロング250という製品もある
このロングタイプ肥料は対象とする作物や使用する場面に応じて非常に様々な種類が有るのだが,詳しく知りたかったら,とりあえずジェイカムアグリ株式会社の製品に関しては,同社のホームページに詳細が掲載されてるのでこちらから確認してほしい,(詳細は→こちら)
4.エコロング肥料の特徴
このエコロング413のすごいところは,肥料成分が土に溶け出していく速度が,土壌中の水分や土壌ペーハー(土壌の酸性・アルカリ性の度合い)の影響は受けず,温度だけが溶けていく速度に関係してるという点,また,肥料がゆっくり長く効くので追肥の手間を省けるという利点もある
多少多めにやったとしても,急激に肥料が効くわけではないから,肥料焼けとか根傷みを起こしにくいという利点もある,また,肥料に敏感な観葉植物等は,肥料が効いてる時と,肥料が切れたときの枝の伸び方に違いが生じて,不格好になることがあるがこういう点も防ぐことができる
5.エコロングの肥料の効き方
さきほど肥料の溶け方は温度で違ってくると書いたが,エコロング413の180日タイプの場合,実際に肥料が効く期間は15℃で380日,20℃で280日,25℃で180日,30℃で140日である,つまり25℃の時の溶け出す期間を基準に肥料が効く期間を設定してるということになる
実用上は春夏の気温が高い時期は溶け出す速度が速くなるし,秋冬の気温が低い時期は溶け出す速度は遅くなるから,平均的に見て180日肥料が効きますよということなのだろう,ちなみに私の住んでる所は西日本の比較的温暖な地域だが,180日よりもっと長く肥料が効いてるように感じる
6.エコロング肥料の使い方
私は観葉植物の植え付けや植え替え用の用土の元肥として使用してるが,追肥に使ってもまったく問題ない,通常の肥料は水やりしたり,屋外の場合は降雨等でどんどん溶けて肥料成分が無くなってしまうが,この製品はそういうことがないから,追肥に使うのも効果的である
また小さな植物体や苗などに,定期的に液肥などを与えるような場合,数が多いとそういう作業はかなり面倒になるが,この肥料をパラパラと一度与えておけば半年は肥料の心配をしなくていい,知り合いの多肉植物愛好家の方は,3号鉢に3〜4粒,4号鉢に5〜6粒とか与えて管理してる
7.エコロング肥料はJAでしか購入できない
このエコロングという肥料は基本的に生産農家用の資材のため,農協(JA)でしか購入することができない,JA全農関係の系列でしか扱ってない製品のため,ホームセンターや一般の園芸用品店などでは取り扱ってない,もちろんネット通販なんかでも入手することはできない
8.エコロング肥料の購入方法(その1)
では,一般の人がこれを購入するにはどうすればいいかと言うことだが,答えは簡単,JAに直接行って購入すればいい,JAの購買部とか資材部などの名称の部署に行って,こういう製品が欲しいと言えば,JAの組合員でなくても一般の人でも売ってもらえる
ただそういうJAの購買部などは,たいていがなんか倉庫みたいな雰囲気だし,JAの職員となじみの農家の方々が専門用語なんかで,ワイワイやり取りしてたりするから,なかなか近寄りがたい,また都市部のJAは,ほとんど貯金や保険とか共済などがメインの単なる金融機関ということもある
9.エコロング肥料の購入方法(その2)
で,次なる方法だが,ちょっと田舎の方に目を向けて,田畑風景が拡がるような郊外にある,JAが直接運営してる即売所とか地場産品等の販売所なんかを探したらいい,ネットで情報発信してるところも多い,こういうJAが直接運営してる田舎の販売所等は,農業資材等も一緒に扱ってる
こういう場所なら農家でなくても,JAしか扱ってない資材などを特に気にすることもなく気軽に購入することができる,価格は各都道府県の経済連やJAの状況でマチマチだろうが,エコロング413-180の10kg入りの場合で,高くても3,000円前後で購入可能だと思う
10.おわりに
生産農家用の製品なので1袋が10kg入りと,個人の趣味程度で使うには,量的にもてあますかも知れないが,1袋を仲間と分け合うとか,園芸農家の知り合いとかが居たら小口で分けて貰うとか,いろいろ方法はあると思う,非常に使いやすくて便利な肥料なので一度利用してみることをお薦めする
11.関連記事
◆被覆肥料の「エコロング」と「スーパーエコロング」の違いは何か?(詳細は→こちら)
◆エコロング肥料の効果について検証してみた(詳細は→こちら)
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