2018年01月06日
アガベの適切な種まきの時期について
1.はじめに
アガベは長年育ててきたが,昨年はじめて種から育てることにチャレンジした,このときアガベの種まきは,どの時期がいいかとか,まったく考慮せずに適当に種を購入して種まきしたのだが,6月から10月まで種をまいてみて,分かってきたことがあるので,その辺をちょっとまとめてみた
2.アガベの種を時期をずらして種まき
種の購入時期が違うから必然的にそうなってしまったんだが,もっとも早い種まきが6月7日,次が6月15日,その後7月23日,8月29日,9月22日,10月1日,10月7日と,合計7回にわたってアガベの種まきを行った,その時の種まきの方法等は別記事にまとめてある(詳細は→こちら)
3.アガベの種まき後の経緯
最も早い6月7日に種まきした物は9月19日から9月25日にかけて鉢上げした,鉢上げ時の苗の大きさは下の写真程度である,6月上旬に種まきして9月中下旬に鉢上げしたわけだから,種まきから鉢上げまでに3.5ヶ月ほどかかっている,もう少し早く鉢上げしてもよかったかも知れない
その後の6月15日から8月29日に種まきした物についても,おおむね3.5ヶ月から4ヶ月で鉢上げできるような大きさに成長したので順次鉢上げを行った,なお,9月22日以降に種まきした物は,成長が非常に遅くて,なかなか鉢上げできる大きさまで育たなかった
9月22日に種まきしたものは,期待する大きさまでは育っていなかったが,他の植物との置き場所の関係もあったので,なんとかなるだろうと12月13日に強引に鉢上げした,これまで鉢上げした物に比べて苗が小さく根も少ないため鉢上げ作業には細心の注意が必要だった
4.アガベの種まきに不適切な時期
さらに遅い10月1日と10月7日に種まきしたものは,現在1月6日(種まきから約3ヶ月)であるが下の写真のような状況で,とても鉢上げできる状態では無い,当たり前だが冬なので気温が低いし,太陽光も斜めに射すから,成長はとても遅い,というかほとんど成長は止まってる状態である
5.アガベの種まき時期についてのまとめ
6月や7月の早い時期の種まきは,発芽後の苗が非常に暑い時期を過ごすことになったわけだが,乾燥に気をつけさえすれば,特に成育や管理について問題は感じなかった,アガベは高温耐性のある植物だから暑さに関しては気にしなくてもいいと思う
逆にもう少し早い4月や5月に種まきした方がいいように感じた,6月の種まきは梅雨期なので,梅雨寒で急に気温が低下したり,連日の降雨のため過湿による根腐れ等が心配になる,春の気候のいい時期に発芽させて,早めに植物体を成長させておけば,その後の管理は楽になると思う
6.アガベの種まき時期の判断に関して
どこかのホームページで気温較差のある秋以降に種まきしたほうがいいという記載を見たんだが,上述したように,9月22日の種まきでも遅いくらいだと思う,遅くても2週間くらいで発芽してくるが,9月下旬の種まきでは,発芽してくるのは10月に入ってからである
当方が住むのは西日本で比較的温暖な地域であるが,それでも10月下旬になると最低気温が10℃を下回るようになってくる,その後の11月や12月にはさらに気温が下がっていくから,温室等の保温施設が有れば別だが,芽が出たばかりのアガベの幼植物にとっては過酷な環境になってしまう
最近の日本の冬はとにかく寒い,西日本でも12月の日中が10℃以下になる日も多く,ましてやその後さらに気温が下がる1月や2月があるわけだから,アガベに関しては,絶対に気温低下が始まる10月下旬までには,ソコソコの大きさの植物に生長させておいた方がいい
7.おわりに
ここで種まき時期を違えて種まきしてるアガベの種類は,アガベ・パリーの仲間がメインだが,種類によって性質も違うだろうし,発芽の勢いやその後の成長力等が異なることは否めない,そのため全く一律に比較できない点があることはご容赦願いたい,なお管理は全て屋外である
いずれにせよアガベの種まき時期に関しては,遅くとも9月上旬には種まきを終わっておいた方がいいと思う,それ以降の種まきは避けた方が無難である,100%に近い発芽力のある優秀な種でも,さすがに寒さには勝てない,アガベの種まきは4〜5月の暖かい時期がベストと言えよう
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◆アガベの適切な種まき時期について-春まきの場合-(詳細は→こちら)
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