2017年04月11日
アガベ・アテナータの育て方(栽培法)
1.はじめに
アガベ・アテナータは,葉がやわらかく優しい感じで,またトゲが無いので小さな子供やペットがいても安心して部屋の中に置けることもあり,人気のあるアガベである,育ててる人も多く,栽培方法をまとめてる方も多いが,私も自分なりに育て方や管理方法についてまとめてみた
2.アガベ・アテナータの来歴
学 名:Agave attenuata
和 名:アガベ・アテナータ
耐寒性:マイナス3度程度
原産地:メキシコ
大きさ:高さ1.5m,幅1.5mくらい
3.アガベ・アテナータの種類について
通常アテナータと言えば上の写真の日本では,初緑と呼ばれているものを指すが,アテナータは下の写真のように,色や斑入りの様子が違う多くの変種が存在する,日本でも,ボーチンブルーやカラズストライプ等いくつかは販売されているが,外国のナーセリーのホームページを見ると30種類くらい掲載されている,こういうのが日本でも販売されるようになればイイと思うのだが
4.アガベ・アテナータの植え付け用土
水はけの良い用土が適してる,私は,赤玉土1,ボラ土2,腐葉土0.5の用土にエコロングという180日効果のある緩効性肥料を混ぜた用土を,自作して使用している,なおホームセンターなどで販売されている「観葉植物用」の用土を用いる場合は水持ちが良すぎるので,「サボテン・多肉植物用」の用土等の,水はけの良い用土を半分くらい混ぜた方がいい
5.アガベ・アテナータの肥料
植え付け用土にロングタイプの肥料を使ってるので,半年くらいは追肥とかはしないが,半年を経過したり特に成育を促進したい時とかにはIB化成S1号という玉状の肥料を置肥してる,その場合6号鉢で1回に10粒程度を施してる,ちなみに前述のエコロングやIB化成S1号という肥料は,農協(JA)の直売所で購入してる,農家とかの専門家用の商品なので一般的なホームセンター等では扱ってない,(IB化成S1号は代替品としてマグァンプKを利用してもいい)
6.アガベ・アテナータの環境
日当たりは好む植物なので1年中よく日が当たる場所で管理する,屋内ならリビングの南側の窓辺等できるだけ日光を当てるように配慮する,屋外で管理する場合は上述したように−3度くらいまでは耐えるが,寒害を受ける場合があるので厳寒期は,軒下に移す等の対策をした方がよい,特に斑入りの系統は寒さに弱いようである
7.アガベ・アテナータの水管理
アテナータはメキシコの砂漠地帯が原産地なので基本的には乾燥を好み過湿は嫌うが,アガベの中ではよく水を吸う種類である,乾燥には強いので水やりは2〜3日おきで良いとか書かれてるが,特に夏の成長期はよく水を吸うので毎日水やりしたほうがよい,屋内管理の場合はエアコンの影響で鉢の乾燥が早いので注意が必要である,逆に,梅雨期や水を必要としない冬季には根腐れや病気に注意する
8.アガベ・アテナータの植え替え
植え替えや鉢替えは4〜6月が適期である,梅雨が明けてからは暑さのショックを受けやすくなる,秋から冬は根の成長が悪いので避けた方がよい
9.アガベ・アテナータの増やし方
種が販売されてるのでこれを蒔いて育てるか,幹立ちした株を,上部3分の1くらいの位置でカットすると下の写真のように,いくつも芽を吹いてくるから,かぎ取って苗とする,切り取った上部は用土に挿し木しておけば発根する(具体的な方法は→こちら),地下から子を吹く場合もある
10.アガベ・アテナータの病気
梅雨期や低温期の過湿と日照不足が原因で病気が発生する,丸い黒褐色の斑点になる炭疽病や葉の縁から枯れ込むような葉枯れ病が発生することが多い,早めにエムダイファー,ジマンダイセン,トップジンM等の殺菌剤を散布するか,葉ごと切り取るという手もある,日当たりや排水等に問題が無いか環境改善を考えてあげよう
11.おわりに
アガベ・アテナータは育ててる人も多く,栽培法などの情報がネットで手に入りやすいアガベであるが,流通量の多いドラセナやゴムの木のような観葉植物に比べると,まだまだ情報は少ないのが現状である,ただこういう植物は,分からない部分を試行錯誤していくのも楽しみ方のひとつだと思う
12.関連記事
◆アガベ・アテナータ「ボーチンブルー」の見分け方(詳細は→こちら)
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