2018年06月22日
アガベ・アテナータ「ボーチンブルー」の見分け方
1.はじめに
アガベのアテナータは,アガベにしては珍しく幹立ちすることや,トゲのない柔らかな葉が優しい雰囲気を醸しだすため,インテリア植物としても人気のある観葉植物だが,斑入りや色変わりなどの種類も非常に多い,なかでも「ボーチンブルー」は,ブルー系ではよく知られたアテナータだろう
2. ボーチンブルーの見分け方は意外と難しい
上に掲載した写真は,私が育てているアテナータだが,左がボーチンブルーで,右が一般的にアテナータと言えばこちらをさす場合が多い初緑である,これくらい葉色の違いがはっきりしていれば,だれの目にも違いがはっきりわかるのだろうが,実際は葉の色で見分けるのは意外と難しい
3.ボーチンブルーを葉の色で見分けるのは難しい
下の写真は左がボーチンブルー,右が初緑なのだが,この程度の葉色の違いでは,ほとんど区別がつかない,並んだ両者を比較すれば,どちらかと言えば左のボーチンブルーの方がやや青みが強いかな,という程度で,単体で右の初緑をボーチンブルーだよと言われても解らないかもしれない
さらに下の写真は,左がちょっと肥料不足気味のボーチンブルーで,右は初緑である,これを比べると,初緑の方が色が濃くて,両者は逆に見えてしまう,ことほどさように葉色は用土や肥料の状況などで簡単に変化してしまうので,ボーチンブルーを見分ける指標としては曖昧さがある
4.ボーチンブルーを葉の厚みで見分けるのは難しい
ボーチンブルーは初緑に比べると,葉が厚くてしっかりしてるとかの記載も見かけるが,確かにその傾向はあるが,小さい株ではどちらも葉はペラペラで区別が付きにくい,下の写真のようにある程度大きな株になると,確かに葉に厚みがでてくるが,単独で見た場合は判断が難しいかもしれない
5.ボーチンブルーを新葉の展開する様子で見分ける
ということで,ボーチンブルーを葉の色や厚さなどで見分けることは難しいのだが,それ以外の見分ける方法を紹介したい,その方法は新しく展開する葉の様子を観察するという方法なのだが,以下に日を追った写真を掲載するので,両者の違いを比べてほしい,左がボーチンブルー,右が初緑である
◆ボーチンブルーと初緑の新葉の比較(1日目)
◆ボーチンブルーと初緑の新葉の比較(2日目)
◆ボーチンブルーと初緑の新葉の比較(3日目)
◆ボーチンブルーと初緑の新葉の比較(4日目)
◆ボーチンブルーと初緑の新葉の比較(5日目)
◆ボーチンブルーと初緑の新葉の比較(6日目)
◆ボーチンブルーと初緑の新葉の比較(7日目)
◆ボーチンブルーと初緑の新葉の比較(8日目)
◆ボーチンブルーと初緑の新葉の比較(9日目)
6.9日目の状態を反対から見た様子
下の写真は9日目の様子を反対側から撮影したものである,これでも違いがわかると思う,なおこのボーチンブルーを見分ける方法は,多少の慣れが必要だが,毎日新しく展開してくる葉の様子を観察していると,おのずと解るようになる,またそこそこ小さな株でも有効な判断方法である
7.ボーチンブルーの見分け方の要点
下の写真の矢印部分に注目してほしい,矢印Aの部分だが,ボーチンブルーは次の葉を抱きかかえてるように見えるが,初緑は開放的な状態である,矢印Bの部分は次に展開してくる葉なのだが,ボーチンブルーは,先がほどけたような風情を呈しているが,初緑は単純なとがった三角錐である
8.おわりに
アガベ・アテナータは,種から育てられているものもあるので,まったく同じ環境で育てても,葉の幅や葉色がわずかに違ったりとか,性質がちょっと異なる個体が存在する,このため,この見分け方では区別できないようなボーチンブルーが存在する可能性もある,この点はご容赦願いたい
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