2018年09月04日
関西鉄道あるある『水面すれすれの橋』
今回は『阪神なんば線 淀川橋梁』の話です。
本日 9月4日午後、今シーズン最強と言われた『台風21号』が徳島県南部に上陸後、神戸市へ再上陸し、日本海へ抜けました。
台風の進路にあたる大阪湾周辺で過去最大の高潮が発生し、港内の施設が水没する等の被害が出ました。
今回も防潮扉が閉鎖された
『阪神なんば線 淀川橋梁』 架け替えへ…
阪神なんば線 淀川橋梁は、同線 福駅・伝法駅間の淀川にかかる阪神電気鉄道阪神なんば線の鉄道橋で、同線が『伝法線』として開業した1924年(大正13年)に架けられ、既に90年以上が経過しています。
阪神なんば線『水面すれすれの橋』
国土交通省近畿地方整備局ホームページより
淀川下流部において『橋桁が最も低い橋』とされており、橋桁が堤防よりも低く『水面すれすれの橋』等と呼ばれ、防災上の問題が指摘されていました。
※少し北側にある『阪神本線 淀川橋梁』は既に架け替え済み。
Wikipediaより
★ 阪神なんば線の略歴
・1924年(大正13年)1月20日 伝法線として大物駅 ⇔ 伝法駅間が開業。
・同年 8月1日 伝法駅 ⇔ 千鳥橋駅間が開業。
・1928年(昭和3年)12月28日 尼崎駅 ⇔ 大物駅間が開業。
・1964年(昭和39年)5月20日 西大阪線に改称。
・同年 5月21日 千鳥橋駅 ⇔ 西九条駅間が開業。
・2009年(平成21年)3月20日 西九条駅 ⇔ 大阪難波駅間が開業。
西大阪線から阪神なんば線に改称。
近鉄奈良線との相互乗り入れ開始。
現在の阪神なんば線 淀川橋梁は長さが758m、橋桁の高さが水面から4.28m。
淀川下流部の橋では最も低く、また橋脚が39本あり間隔も狭いため、増水時には水の流れを妨げる要因にもなっています。
線路面は堤防の高さより1.8m低いため、高潮時には鉄の防潮扉を閉鎖して対応しています。
国土交通省近畿地方整備局ホームページより
防潮扉が閉鎖されると阪神なんば線は運休になっていました。
今回の架け替え工事で、
伝法駅・福駅間の線路をかさ上げし、橋の桁下を現在の2倍近い8.1mにします。これにともない伝法駅、福駅もかさ上げ後の線路に移設されます。
この工事は2018年10月に着工し、完成まで15年程度かかる見込みとなっています。
参考文献
・国土交通省近畿地方整備局ホームページ
・Wikipedia
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