2017年02月06日
関西・鉄道あるある【阪急電車が新幹線の線路を走った!】
東海道新幹線が開業したのは、東京オリンピック開催直前の1964年10月1日でした。
0系 新幹線 (1964年〜1999年まで運用)
Wikipediaより
その開業前の新幹線の線路を阪急電車が走っていたのです。
阪急電車 2300系 (当時の新型車両)
Wikipediaより
京都⇔新大阪間で、東海道新幹線と阪急京都線が高架で並走している区間があります。
阪急・大山崎駅⇔上牧駅の南にかけての約3.8kmの区間で、京都府と大阪府の境目にあたる地域です。
この区間は、ほぼ直線で新幹線のルートとしても好条件でした。
地上区間だった阪急京都線に並走する形で新幹線の高架工事が始まります。
しかし、そこは淀川沿いの軟弱な地盤の為、新幹線高架橋の重みで地盤沈下を起こす可能性がありました。
さらに、見通し悪化による安全性の低下が懸念された為、阪急線も新幹線と同じく高架化する事になります。
この時、阪急電鉄(当時は 京阪神急行電鉄)は、高架化工事中の仮設線路として先に完成していた東海道新幹線の高架線路を借用する事になりました。
この結果、阪急線高架化工事は 1963年 (昭和38年) 4月から12月の僅か9ヶ月間で終える事になります。
これは阪急電鉄の軌間 (線路の幅 ) が、新幹線と同じ 1435o の標準軌だったから可能になった『裏技』とも言える出来事でした。
※当記事は、Wikipediaを参考に作成しました。
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