2018年08月12日
熱中症に関してよくある三つの間違い(2)
熱中症に関してよくある三つの間違い(2)
熱中症と脱水症対策
◇脱水時の水分補給
高温環境下で活動し、多量の発汗で失われた水分を、水やお茶など電解質の少ない飲料で補うと、体液が薄まり、かえって脱水が悪化する危険性があります。
汗をかくと、水分と同時にナトリウムなどの電解質が失われるため、電解質を十分に含む飲料での補水が重要です。
スポーツドリンクや、0.1%〜0.2%の食塩水を使って水分補給を行うのがよいでしょう。
また、経口補水液は、脱水の際に飲むには理想的な選択肢の一つです。
暑い時期には常備しておくのがお勧めです。
日本スポーツ協会のホームページにもこのことが書かれていますので、参考にしてください。
ちなみに、熱中症で外来受診された方に点滴を行うことがありますが、一般的な点滴の量は1本500ml、つまり、小さなペットボトル1本分です。
病院まで行って1本点滴をするくらいなら、作業中や運動中に同じ量の水分を補給する方がよいでしょう。
血管に針を刺して無理やり水分を注入するより、口から飲んだ方がよほど生理的で適切な水分補給と言えます。
このことは、スポーツや炎天下での作業に関わるチームの指導者の立場にある方に、十分ご理解いただきたいと思います。
◇体の冷やし方
顔がほてってきたり、体が熱くなったりして「熱中症かな?」と思い、おでこに冷却シートを貼って対策される方をよく見ます。おでこを冷やすと確かに気持ちいいのですが、残念ながら体温を下げるのには役に立ちません。
体温上昇を防ぐ鉄則は、太い血管が通っているところを冷やして、体を流れている血液の温度を下げることです。
体の中で太い血管が通っている場所は、首と脇の下と足の付け根(そけい部)です。
熱中症の応急処置としては、この部分を氷や保冷剤でしっかり冷やすことが大切です。氷や保冷剤がなければ、この部分に水をかけてうちわであおぐのも効果的です。
万が一のときの正しい応急処置の方法をしっかり覚えておくとよいでしょう。(了)
熱中症と脱水症対策
◇脱水時の水分補給
高温環境下で活動し、多量の発汗で失われた水分を、水やお茶など電解質の少ない飲料で補うと、体液が薄まり、かえって脱水が悪化する危険性があります。
汗をかくと、水分と同時にナトリウムなどの電解質が失われるため、電解質を十分に含む飲料での補水が重要です。
スポーツドリンクや、0.1%〜0.2%の食塩水を使って水分補給を行うのがよいでしょう。
また、経口補水液は、脱水の際に飲むには理想的な選択肢の一つです。
暑い時期には常備しておくのがお勧めです。
日本スポーツ協会のホームページにもこのことが書かれていますので、参考にしてください。
ちなみに、熱中症で外来受診された方に点滴を行うことがありますが、一般的な点滴の量は1本500ml、つまり、小さなペットボトル1本分です。
病院まで行って1本点滴をするくらいなら、作業中や運動中に同じ量の水分を補給する方がよいでしょう。
血管に針を刺して無理やり水分を注入するより、口から飲んだ方がよほど生理的で適切な水分補給と言えます。
このことは、スポーツや炎天下での作業に関わるチームの指導者の立場にある方に、十分ご理解いただきたいと思います。
◇体の冷やし方
顔がほてってきたり、体が熱くなったりして「熱中症かな?」と思い、おでこに冷却シートを貼って対策される方をよく見ます。おでこを冷やすと確かに気持ちいいのですが、残念ながら体温を下げるのには役に立ちません。
体温上昇を防ぐ鉄則は、太い血管が通っているところを冷やして、体を流れている血液の温度を下げることです。
体の中で太い血管が通っている場所は、首と脇の下と足の付け根(そけい部)です。
熱中症の応急処置としては、この部分を氷や保冷剤でしっかり冷やすことが大切です。氷や保冷剤がなければ、この部分に水をかけてうちわであおぐのも効果的です。
万が一のときの正しい応急処置の方法をしっかり覚えておくとよいでしょう。(了)
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