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2018年08月02日

躁うつ病は治る,治せる病気です. 躁うつ病,現在は双極性障害と呼ばれています.

躁うつ病は治る,治せる病気です.
躁うつ病,現在は双極性障害と呼ばれています.


T型とU型に分けられ,T型は古典的な躁うつ病に相当し,入院が必要になるケースが多いです.

全く躁状態のないうつ病と違い,軽い躁状態を伴う場合,双極U型障害に分類されます.

かなりうつ病に近い場合には、気分安定薬とSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を併用するケースもあります。

糖尿病の方が、食べ過ぎに対して調子を崩しやすいため、食事療法を行う必要があるのと同様に、

生活リズムの乱れで調子を崩しやすい双極性障害の患者さんは、特に生活のリズムをきちんと保つ必要があります.

毎日、起床・就寝などの時間や、人と接した度合い、気分などをしっかり記録して、コントロールしていくことをめざします。

こうした治療を専門家の指導にもとづいて行うのは、なかなかたいへんですが、まずは本をもとに自習してみてはいかがでしょうか。
「対人関係療法でなおす双極性障害」水島広子著、創元社、2010年)

三環抗うつ剤は,劇的に効きますが,副作用が強く,次いででた四環抗うつ剤は,マイルドすぎ,ほとんど効きませんでした.

SSRI(パキシルなど)が出てきて15年以上経ちます.SNRI, NaSSAなどもあり,副作用も少なく,治療効果も上がり使える薬が増えました.

3剤のうちどれか使い慣れた薬があれば,臨床医としては困らない時代になりました.

ここ数年の間に、オランザピン(ジプレキサ)、ラミクタール(ラモトリギン)、エビリファイ(アリピプラゾール)と、三つの薬があいついで双極性障害に対する保険適用を取得しました.

うつ状態を寛解に導くことができれば,再発予防のために,上記3剤のどれかを使い,抗うつ剤自体は,時間をかけて漸減していきます.

副作用に,体重増加がある薬剤として,

【SSRI】
パロキセチン塩酸塩(パキシル錠など)、
エスシタロプラムシュウ酸塩(レクサプロ錠)、
フルボキサミンマレイン酸塩(デプロメール錠、ルボックス錠など)、

【SNRI】
ミルナシプラン塩酸塩(トレドミン錠など)

【NaSSA】
ミルタザピン(リフレックス錠、レメロン錠)、

【四環抗うつ剤】
ミアンセリン塩酸塩(テトラミド錠)、

オランザピン(ジプレキサ)は、糖尿病の誘発に注意が必要で、血糖値の測定等の観察が必要となります。また、体重増加がみられる場合が少なくありません。

基本的に必要のない薬は漸減し中止とします.全疾患に当てはまります.

また,生活習慣を見直すことを同時にします.

規則正しい生活を目指すことによって,服薬が必要なくなるのも躁うつ病の特徴かもしれません.

太りすぎが気になるのなら,次のことを心がけましょう.

@食事記録をつける
A夕食偏重や夜食をやめる
B朝食は必ず食べる
Cお酒を飲んだら,ごはんを減らす
D間食には牛乳や果物,芋を
E身近に食べ物を置かない
F体をよく動かす(1時間以上座りっぱなしにならない)
G毎朝体重を計り,記録する
H食べ過ぎたら,翌日の昼夕食で調節する
I断食,単品ダイエットは絶対にしない
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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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