2019年08月01日
成人の8割が感染、歯周病予防に効く「菌」とは
(フッ素塗るように、歯科検診で、
ロイテリ菌を塗ってくれるといいに)
成人の8割が感染、歯周病予防に効く「菌」とは
提供元:ケアネット 公開日:2019/06/14
5月30日、オハヨー乳業・オハヨーバイオテクノロジーズは
「歯周病への新たな良化習慣」
をテーマとしたプレスセミナーを開催した。
国内の歯周病(歯肉炎
および歯周疾患)患者数は330万人を超え、
30〜50代の約8割が罹患
するなど、
最も罹患率の高い疾患と
される。
本セミナーでは、
若林 健史氏(日本歯周病
学会理事・専門医・指導医/日本大学 客員教授)と
坂本 紗有見氏(銀座並木
通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81 院長)が講演し、
「バクテリアセラピー」によって歯周病予防効果が期待できる、
との研究内容を発表した。
歯磨き・歯科検診に続く予防策「バクテリアセラピー」
歯周病の治療を専門とする若林氏は、
口腔内に生息する細菌が全身の健康に影響する、
歯周病もむし歯も子供の頃からの感染予防が重要、
という前提を説明した。
また、最近の研究では、
歯周炎によってアルツハイマーの発症リスク増加の示唆1)や
介護施設で口腔ケアを徹底することで肺炎の発症・死亡者数が低下する
報告2)がされるなど、
「口腔内だけに留まらない疾患との関連性も指摘されている」とした。
若林氏はこうした歯周病と全身疾患の関わりを
「ペリオドンタルシンドローム」と名付け、
啓蒙活動を行っている。
次に、歯磨き・歯科定期検診に続く
第3の歯周病予防策として注目される手法として
「バクテリアセラピー」を紹介。
バクテリアセラピーとは、
“口の中にいる善玉菌を増やし、
むし歯菌・歯周病菌を減らす”もので、
抗菌薬による薬物治療と比較した場合、
1)効果が持続する、
2)耐性フリー、
3)安全である、
という優位点があるという。
「ロイテリ菌」の歯周病予防効果に着目
続いて坂本氏が、
「バクテリアセラピーにはロイテリ菌が有用である」と提唱。
ロイテリ菌は、バクテリアセラピー研究で有名なスウェーデンの
カロリンスカ研究所・医科大学と特許を持つBio Gaia社が、
提携して研究を進めている。
ロイテリ菌は1980年代にペルー人の母乳から発見されたもので、
日本人は7人に1人が保有するが、
そのほかの先進国のヒトから検出されることは少なく、
米国人はまったく保有していない。
世界100以上の国と地域で使用実績があり、
200以上の臨床研究が発表される一方、
副作用の報告は1件もないという。
ロイテリ菌は体内で
「ロイテリン」という有害な菌を抑える物質を生成し、
歯周病菌の増殖を抑制する効果が期待できる。
歯周病患者を対象とした
二重盲検ランダム化比較試験において、
ロイテリ菌とプラセボをそれぞれ30日間摂取した群を比較したところ、
ロイテリ菌摂取群は、
プラーク有りの患者数、
歯茎の出血有りの患者数などが減少し、
プラセボ摂取群に対し有意差が認められた3)。
坂本氏は「安全性が高く、データも豊富なロイテリ菌を長年注目してきた。
日本は平均寿命と健康寿命の差が最も大きい国。
バクテリアセラピーで歯周病を予防することが、
この差を縮めることに役立つはず」とコメントした。
ロイテリ菌関連商品としては、ヨーグルト・サプリメントが市販されている。
(ケアネット 杉崎 真名)
ロイテリ菌を塗ってくれるといいに)
成人の8割が感染、歯周病予防に効く「菌」とは
提供元:ケアネット 公開日:2019/06/14
5月30日、オハヨー乳業・オハヨーバイオテクノロジーズは
「歯周病への新たな良化習慣」
をテーマとしたプレスセミナーを開催した。
国内の歯周病(歯肉炎
および歯周疾患)患者数は330万人を超え、
30〜50代の約8割が罹患
するなど、
最も罹患率の高い疾患と
される。
本セミナーでは、
若林 健史氏(日本歯周病
学会理事・専門医・指導医/日本大学 客員教授)と
坂本 紗有見氏(銀座並木
通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81 院長)が講演し、
「バクテリアセラピー」によって歯周病予防効果が期待できる、
との研究内容を発表した。
歯磨き・歯科検診に続く予防策「バクテリアセラピー」
歯周病の治療を専門とする若林氏は、
口腔内に生息する細菌が全身の健康に影響する、
歯周病もむし歯も子供の頃からの感染予防が重要、
という前提を説明した。
また、最近の研究では、
歯周炎によってアルツハイマーの発症リスク増加の示唆1)や
介護施設で口腔ケアを徹底することで肺炎の発症・死亡者数が低下する
報告2)がされるなど、
「口腔内だけに留まらない疾患との関連性も指摘されている」とした。
若林氏はこうした歯周病と全身疾患の関わりを
「ペリオドンタルシンドローム」と名付け、
啓蒙活動を行っている。
次に、歯磨き・歯科定期検診に続く
第3の歯周病予防策として注目される手法として
「バクテリアセラピー」を紹介。
バクテリアセラピーとは、
“口の中にいる善玉菌を増やし、
むし歯菌・歯周病菌を減らす”もので、
抗菌薬による薬物治療と比較した場合、
1)効果が持続する、
2)耐性フリー、
3)安全である、
という優位点があるという。
「ロイテリ菌」の歯周病予防効果に着目
続いて坂本氏が、
「バクテリアセラピーにはロイテリ菌が有用である」と提唱。
ロイテリ菌は、バクテリアセラピー研究で有名なスウェーデンの
カロリンスカ研究所・医科大学と特許を持つBio Gaia社が、
提携して研究を進めている。
ロイテリ菌は1980年代にペルー人の母乳から発見されたもので、
日本人は7人に1人が保有するが、
そのほかの先進国のヒトから検出されることは少なく、
米国人はまったく保有していない。
世界100以上の国と地域で使用実績があり、
200以上の臨床研究が発表される一方、
副作用の報告は1件もないという。
ロイテリ菌は体内で
「ロイテリン」という有害な菌を抑える物質を生成し、
歯周病菌の増殖を抑制する効果が期待できる。
歯周病患者を対象とした
二重盲検ランダム化比較試験において、
ロイテリ菌とプラセボをそれぞれ30日間摂取した群を比較したところ、
ロイテリ菌摂取群は、
プラーク有りの患者数、
歯茎の出血有りの患者数などが減少し、
プラセボ摂取群に対し有意差が認められた3)。
坂本氏は「安全性が高く、データも豊富なロイテリ菌を長年注目してきた。
日本は平均寿命と健康寿命の差が最も大きい国。
バクテリアセラピーで歯周病を予防することが、
この差を縮めることに役立つはず」とコメントした。
ロイテリ菌関連商品としては、ヨーグルト・サプリメントが市販されている。
(ケアネット 杉崎 真名)
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