2019年06月17日
笑う門には「長寿」来る!?
(今を楽しまなければ、なんのための人生?笑う門には福来たる!)
笑う門には「長寿」来る!?
2019年04月16日 14:45
ユーモアや笑いが健康上プラスに作用するという考えは、
医療者だけでなく一般集団の間でも浸透しつつある。
山形大学看護学科基礎看護学講座教授の櫻田香氏らは、
笑いと死亡や心血管疾患のリスクとの関連を検討するため、
地域住民を対象に前向きコホート研究を実施。
その結果、日常生活における笑いの頻度が、
全死亡および心血管疾患の独立した危険因子であることが示されたと、
J Epidemiol(2019年4月6日オンライン版)に発表した。
(関連記事「笑い声を聞くだけで健康になる?」)
40歳以上の1万7,000人超を対象に、前向き試験を実施
これまでの研究で、
前向きな気持ちが寿命を延長し、心血管疾患のリスクを低下させることが明らかにされている。
逆に、身体的障害や、うつ病などの
ネガティブな心理的要因が心血管疾患のリスク増加と関連することが示されている。
長寿者を対象とした複数の研究において、
100歳以上では神経質な人の割合が少なく、外
向的で大らかであるといった傾向がしばしば確認されている。
しかし、日常生活における笑いの頻度と全死亡率および心血管疾患の発症率を
縦断的に検討した前向き研究は過去に行われていなかった。
そこで櫻田氏らは今回、一般集団における
毎日の笑いの頻度と死亡率および心血管疾患との関連性を前向きに検討した。
声を出して笑った回数を自己申告してもらい、
@週1回以上群
A月1回以上・週1回未満群
B月1回未満群―に分類。
毎日の笑いの頻度と全死因死亡率の増加および心血管疾患の発症率との関連を、
Cox比例ハザードモデル分析で解析した。
解析対象は、山形大学医学部が牽引する山形県コホート研究の参加者で、
毎年健康診断を受けている40歳以上の男女1万7,152人。
平均年齢は62.8歳で、男性7,003人、女性1万149人だった。
自己申告による笑いの頻度は、
週1回以上群が1万4,096人(82.2%)で、
月1回以上・週1回未満群は2,486人(14.5%)、
月1回未満群は570人(3.3%)だった。
高頻度の笑いと死亡リスクの低さが関連
中央値で5.4年の追跡期間中に257例が死亡し、138例が心血管疾患を発症した。
Kaplan-Meier曲線を用いて生存率を解析したところ、
全死亡率および心血管疾患の発症率は、
笑いの頻度が低い群で有意に高いことが示された
(それぞれP=0.003、P<0.001、log rank検定 )。
次に、Cox比例ハザードモデルを用いて、
毎日の笑いの頻度と全死亡率および心血管疾患の発症率との独立した関連性を検討した。
年齢、性、血圧値、喫煙の有無、飲酒状況を調整し解析したところ、
週1回以上群に対する月1回未満群の全死亡リスクは有意に高かった
〔ハザード比(HR)1.95、95%CI1.16〜3.09、P=0.014〕。
同様に、週1回以上群に対する月1回以上・週1回未満群の心血管疾患イベント発生リスクは有意に高かった
(同1.62、1.07〜2.40、P=0.023)。
櫻田氏らは「日本の一般集団では、
日々の生活における笑いの頻度が全死亡率および心血管疾患の独立した危険因子であることが示された」とし、
「笑いの頻度を増やせば、心血管疾患の発症リスクが減り、寿命の延伸につながるのではないか」と結論している。
(比企野綾子)
笑う門には「長寿」来る!?
2019年04月16日 14:45
ユーモアや笑いが健康上プラスに作用するという考えは、
医療者だけでなく一般集団の間でも浸透しつつある。
山形大学看護学科基礎看護学講座教授の櫻田香氏らは、
笑いと死亡や心血管疾患のリスクとの関連を検討するため、
地域住民を対象に前向きコホート研究を実施。
その結果、日常生活における笑いの頻度が、
全死亡および心血管疾患の独立した危険因子であることが示されたと、
J Epidemiol(2019年4月6日オンライン版)に発表した。
(関連記事「笑い声を聞くだけで健康になる?」)
40歳以上の1万7,000人超を対象に、前向き試験を実施
これまでの研究で、
前向きな気持ちが寿命を延長し、心血管疾患のリスクを低下させることが明らかにされている。
逆に、身体的障害や、うつ病などの
ネガティブな心理的要因が心血管疾患のリスク増加と関連することが示されている。
長寿者を対象とした複数の研究において、
100歳以上では神経質な人の割合が少なく、外
向的で大らかであるといった傾向がしばしば確認されている。
しかし、日常生活における笑いの頻度と全死亡率および心血管疾患の発症率を
縦断的に検討した前向き研究は過去に行われていなかった。
そこで櫻田氏らは今回、一般集団における
毎日の笑いの頻度と死亡率および心血管疾患との関連性を前向きに検討した。
声を出して笑った回数を自己申告してもらい、
@週1回以上群
A月1回以上・週1回未満群
B月1回未満群―に分類。
毎日の笑いの頻度と全死因死亡率の増加および心血管疾患の発症率との関連を、
Cox比例ハザードモデル分析で解析した。
解析対象は、山形大学医学部が牽引する山形県コホート研究の参加者で、
毎年健康診断を受けている40歳以上の男女1万7,152人。
平均年齢は62.8歳で、男性7,003人、女性1万149人だった。
自己申告による笑いの頻度は、
週1回以上群が1万4,096人(82.2%)で、
月1回以上・週1回未満群は2,486人(14.5%)、
月1回未満群は570人(3.3%)だった。
高頻度の笑いと死亡リスクの低さが関連
中央値で5.4年の追跡期間中に257例が死亡し、138例が心血管疾患を発症した。
Kaplan-Meier曲線を用いて生存率を解析したところ、
全死亡率および心血管疾患の発症率は、
笑いの頻度が低い群で有意に高いことが示された
(それぞれP=0.003、P<0.001、log rank検定 )。
次に、Cox比例ハザードモデルを用いて、
毎日の笑いの頻度と全死亡率および心血管疾患の発症率との独立した関連性を検討した。
年齢、性、血圧値、喫煙の有無、飲酒状況を調整し解析したところ、
週1回以上群に対する月1回未満群の全死亡リスクは有意に高かった
〔ハザード比(HR)1.95、95%CI1.16〜3.09、P=0.014〕。
同様に、週1回以上群に対する月1回以上・週1回未満群の心血管疾患イベント発生リスクは有意に高かった
(同1.62、1.07〜2.40、P=0.023)。
櫻田氏らは「日本の一般集団では、
日々の生活における笑いの頻度が全死亡率および心血管疾患の独立した危険因子であることが示された」とし、
「笑いの頻度を増やせば、心血管疾患の発症リスクが減り、寿命の延伸につながるのではないか」と結論している。
(比企野綾子)
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