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2019年03月20日

パルクール外傷の臨床的特徴

『パルクール』というスポーツ?
特別な道具を用いずに、街中を走り回ったり障害物を乗り越えたりする、海外では一部社会問題になっている。いきなり街中でやられたら迷惑極まりない!

【第134回】パルクール外傷の臨床的特徴 
公開日:2019/03/01 企画・制作 ケアネット
パラク写真.jpg
パルクールというスポーツをご存じでしょうか。
特別な道具を用いずに、街中を走り回ったり障害物を乗り越えたりするスポーツです。
海外では一部社会問題になっている地域もあるようです。いきなり街中でやられたら迷惑極まりないですよね。

Rossheim ME, et al.
Parkour injuries presenting to United States emergency departments, 2009-2015.
Am J Emerg Med. 2017;35:1503-1505.

この研究は、パルクールによる外傷で救急部を受診した米国の患者を、あるサーベイランスシステムを用いて検索した結果を記したものです。

ほとんどのパルクール外傷は、着地あるいは衝突による外傷でした。
骨折、捻挫、挫創、裂創などさまざまな外傷がみられました。
受診した患者の半数以上(57.7%)は四肢に外傷を起こしていたことがわかりました。

このサーベイランスシステムでは過去7年間のデータが検証されたのですが、
年を経るごとに患者数は増えていったそうです。

最近テレビでもパルクールを取り上げることが増えていますし、世界的にブームになっています。

この論文では、わずか8歳の少年が『パルクール外傷』で受診したことを例に挙げ、このスポーツの『危険性』について警鐘を鳴らしています

『ルール』があって、誰にも迷惑が掛からなければいいと思うのですが、いきなり街中に飛び出してケガをするようなことはあってほしくないですね。

なお、パルクール中に『脊髄損傷』を起こして一生を棒に振りかねない傷害を負った24歳の男性の症例報告もあります1)。

ビルの屋上を行き来しているパルクールプレイヤーもいるので、ホントにやめてほしいところ。

参考文献
1) Drakhshan N, et al. Chin J Traumatol. 2014;17:178-179.

倉原 優 ( くらはら ゆう ) 氏
近畿中央呼吸器センター
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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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