2019年02月24日
加糖飲料の飲み過ぎでCKD(慢性腎臓病)リスク上昇
嗜好品、飲み物として、お砂糖の入ったものは、からだによくないようです!
加糖飲料の飲み過ぎでCKD(慢性腎臓病)リスク上昇
2019年02月07日 06:15
さまざまな飲料の摂取と『腎疾患リスク』との関連性を明らかにする研究の結果が示された。
米・Johns Hopkins Bloomberg School of Public HealthのCasey Rebholz氏らが実施した研究によると、
コーラなどの炭酸飲料や
砂糖などの糖分を加えた果汁飲料、
さらに水を飲む量が多い人は、
慢性腎臓病(CKD)を発症するリスクが高いことが明らかになったという。
詳細はClin J Am Soc Nephrol(2019 ;14:49-56)に掲載された。
炭酸飲料+加糖した果汁飲料+水の摂取増でリスク1.6倍
Rebholz氏によると、これまでさまざまな種類の飲料が腎疾患に与える影響については、包括的な情報がなかった。
そこで同氏らは、Jackson Heart Studyに参加した腎機能が正常な米国の黒人の男女3,003例を対象に、複数の飲料の摂取とCKDリスクの関連について検討した。
この研究では、研究開始時(2000〜04年)に実施された食物摂取頻度調査票(FFQ)を用いた食事調査のデータに基づき飲料の摂取状況を調べ、2009〜13年(最高13年)まで追跡した。
その結果、中央値で8年の追跡期間中に185例(『6%』)がCKDを発症した。
ロジスティック回帰モデルを用いてカロリー摂取量や年齢、性、教育レベル、BMI、喫煙状況、身体活動状況、高血圧、糖尿病、脂質値、心血管疾患の罹患歴、ベースライン時の推算糸球体濾過量(eGFR)に関する条件を調整して解析した結果、
炭酸飲料と加糖された果汁飲料、水の摂取量が多い人ではCKDリスクが有意に上昇していた。
これらの摂取量が最高三分位の群では、最低三分位の群に比べてCKDリスクが61%高かった(オッズ比1.61、95%CI 1.07〜2.41)。
「水」にはフレーバー付きや加糖された飲料水が含まれる可能性も
なお今回の研究では、CKDリスクの上昇に関与していた飲料に水が含まれていた。
Rebholz氏らは、この事実に驚きを示し「研究参加者はフレーバーや糖分が添加された水なども"水"として報告していた可能性がある」と推測している。
ただ、Jackson Heart Studyでは摂取したボトル入り飲料水の具体的なブランド名や種類に関する情報は収集していなかった。
米・Loyola University ChicagoのHolly Kramer氏らは、同誌の付随論評(2019 ;14:4-6)で、米国の一部の地域では加糖飲料への課税が導入されたものの、ほとんどの自治体が加糖飲料の消費量を削減する取り組みをしていないと指摘。
「喫煙による健康への影響に関する米国公衆衛生総監報告書が発表された1960年代にも、喫煙は社会的選択であり、医学的あるいは社会的な健康上の問題とはならないとの考えから禁煙に対し文化的な抵抗が見られた」と振り返り、現在の加糖飲料への課税に対する抵抗も同様の種類のものであると述べている
(岬りり子)
加糖飲料の飲み過ぎでCKD(慢性腎臓病)リスク上昇
2019年02月07日 06:15
さまざまな飲料の摂取と『腎疾患リスク』との関連性を明らかにする研究の結果が示された。
米・Johns Hopkins Bloomberg School of Public HealthのCasey Rebholz氏らが実施した研究によると、
コーラなどの炭酸飲料や
砂糖などの糖分を加えた果汁飲料、
さらに水を飲む量が多い人は、
慢性腎臓病(CKD)を発症するリスクが高いことが明らかになったという。
詳細はClin J Am Soc Nephrol(2019 ;14:49-56)に掲載された。
炭酸飲料+加糖した果汁飲料+水の摂取増でリスク1.6倍
Rebholz氏によると、これまでさまざまな種類の飲料が腎疾患に与える影響については、包括的な情報がなかった。
そこで同氏らは、Jackson Heart Studyに参加した腎機能が正常な米国の黒人の男女3,003例を対象に、複数の飲料の摂取とCKDリスクの関連について検討した。
この研究では、研究開始時(2000〜04年)に実施された食物摂取頻度調査票(FFQ)を用いた食事調査のデータに基づき飲料の摂取状況を調べ、2009〜13年(最高13年)まで追跡した。
その結果、中央値で8年の追跡期間中に185例(『6%』)がCKDを発症した。
ロジスティック回帰モデルを用いてカロリー摂取量や年齢、性、教育レベル、BMI、喫煙状況、身体活動状況、高血圧、糖尿病、脂質値、心血管疾患の罹患歴、ベースライン時の推算糸球体濾過量(eGFR)に関する条件を調整して解析した結果、
炭酸飲料と加糖された果汁飲料、水の摂取量が多い人ではCKDリスクが有意に上昇していた。
これらの摂取量が最高三分位の群では、最低三分位の群に比べてCKDリスクが61%高かった(オッズ比1.61、95%CI 1.07〜2.41)。
「水」にはフレーバー付きや加糖された飲料水が含まれる可能性も
なお今回の研究では、CKDリスクの上昇に関与していた飲料に水が含まれていた。
Rebholz氏らは、この事実に驚きを示し「研究参加者はフレーバーや糖分が添加された水なども"水"として報告していた可能性がある」と推測している。
ただ、Jackson Heart Studyでは摂取したボトル入り飲料水の具体的なブランド名や種類に関する情報は収集していなかった。
米・Loyola University ChicagoのHolly Kramer氏らは、同誌の付随論評(2019 ;14:4-6)で、米国の一部の地域では加糖飲料への課税が導入されたものの、ほとんどの自治体が加糖飲料の消費量を削減する取り組みをしていないと指摘。
「喫煙による健康への影響に関する米国公衆衛生総監報告書が発表された1960年代にも、喫煙は社会的選択であり、医学的あるいは社会的な健康上の問題とはならないとの考えから禁煙に対し文化的な抵抗が見られた」と振り返り、現在の加糖飲料への課税に対する抵抗も同様の種類のものであると述べている
(岬りり子)
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