2019年02月17日
アメリカの研究;20-28年の追跡結果、閉経女性で揚げ物の摂取頻度と摂取量の多い人では、非摂取群と比較して全死亡、心血管死亡もわずかに多かった
アメリカの研究;20-28年の追跡結果、閉経女性で揚げ物の摂取頻度と摂取量の多い人では、非摂取群と比較して全死亡、心血管死亡もわずかに多かった
ただしがん死とは関連しなかった。
揚げ物の摂取頻度と1人前の分量について
閉経後女性で、揚げ物の総摂取量・種類別摂取量と死亡リスクの関連を解析
研究グループは、1993年9月〜1998年9月に米国の40施設で行われたWHI研究に登録された、登録時50〜79歳の閉経後女性10万6,966例を、2017年2月まで追跡調査した。
自己記入式食事摂取頻度調査により、揚げ物の摂取頻度と1人前の分量について評価。揚げ物は、フライドチキン、魚介類(魚、エビ、カキ)のフライ、その他の揚げ物に分類した。
主要評価項目は、全死因死亡、心血管死亡、がん死亡とし、Cox比例ハザードモデルを用いて、揚げ物の摂取との関連を解析した。
がん死亡との関連は確認されず
追跡した191万4,691人年において、3万1,558例が死亡した。
揚げ物の総摂取量については、
1日1人前以上を摂取している群は非摂取群と比較し、多変量補正後ハザード比が、
全死因死亡1.08(95%CI:1.01〜1.16)、
心血管死1.08(95%CI:0.96〜1.22)であった。
また、フライドチキンを1週間に1人前以上摂取している群は非摂取群と比較し、
全死因死亡1.13(95%CI:1.07〜1.19)、
心血管死亡1.12(95%CI:1.02〜1.23)であった。
同様に魚介類のフライの摂取に関するハザード比は、
全死因死亡1.07(95%CI:1.03〜1.12)、
心血管死亡1.13(95%CI:1.04〜1.22)であった。
揚げ物の総摂取量および種類別摂取量と、がん死亡との一般的な関連は確認されなかった。
なお結果について著者は、揚げ方や揚げ油などに関する情報が限られていること、食物そのものの影響と揚げることによる影響を分けることができないこと、残余交絡の可能性があることなどを研究の限界として挙げている。(医学ライター 吉尾 幸恵)
原著論文はこちら
Sun Y, et al. BMJ. 2019;364:k5420.
ただしがん死とは関連しなかった。
揚げ物の摂取頻度と1人前の分量について
閉経後女性で、揚げ物の総摂取量・種類別摂取量と死亡リスクの関連を解析
研究グループは、1993年9月〜1998年9月に米国の40施設で行われたWHI研究に登録された、登録時50〜79歳の閉経後女性10万6,966例を、2017年2月まで追跡調査した。
自己記入式食事摂取頻度調査により、揚げ物の摂取頻度と1人前の分量について評価。揚げ物は、フライドチキン、魚介類(魚、エビ、カキ)のフライ、その他の揚げ物に分類した。
主要評価項目は、全死因死亡、心血管死亡、がん死亡とし、Cox比例ハザードモデルを用いて、揚げ物の摂取との関連を解析した。
がん死亡との関連は確認されず
追跡した191万4,691人年において、3万1,558例が死亡した。
揚げ物の総摂取量については、
1日1人前以上を摂取している群は非摂取群と比較し、多変量補正後ハザード比が、
全死因死亡1.08(95%CI:1.01〜1.16)、
心血管死1.08(95%CI:0.96〜1.22)であった。
また、フライドチキンを1週間に1人前以上摂取している群は非摂取群と比較し、
全死因死亡1.13(95%CI:1.07〜1.19)、
心血管死亡1.12(95%CI:1.02〜1.23)であった。
同様に魚介類のフライの摂取に関するハザード比は、
全死因死亡1.07(95%CI:1.03〜1.12)、
心血管死亡1.13(95%CI:1.04〜1.22)であった。
揚げ物の総摂取量および種類別摂取量と、がん死亡との一般的な関連は確認されなかった。
なお結果について著者は、揚げ方や揚げ油などに関する情報が限られていること、食物そのものの影響と揚げることによる影響を分けることができないこと、残余交絡の可能性があることなどを研究の限界として挙げている。(医学ライター 吉尾 幸恵)
原著論文はこちら
Sun Y, et al. BMJ. 2019;364:k5420.
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