2019年01月23日
『血圧を水圧に例えると』
黒澤明監督の用心棒の最後のシーンで、仲代達矢演じる侍が、三船敏郎演じる用心棒に切られて、血しぶきが出るシーンがありました。決闘の末、大血管を切られての出血なので、血圧200mmHg以上、なので、約3m噴き出すことになり、実に写実的な演出だったことになります!
■診察室での会話
医師 体調はいかがですか?
患者 体調はいいんですが、血圧が高いって言われても
自覚症状がなくて…。
医師 確かにそうですね。
患者さんの中には、頭痛、頭が重い、ふらふらする、
耳鳴り、鼻血などの症状で気づく方もいますが、
ほとんどの方は自覚症状を感じません。
患者 そうなんですよ。あまり、実感がわかなくて…。
医師 それなら、いい方法がありますよ。
患者 それはどんな方法ですか?(興味津々)
医師 血圧を水圧に例えるとわかりやすいですよ。
患者 血圧を水圧に例える!?
医師 そうです。
血圧が160mmHgということは『13.6』をかけると水圧に
なりますので、水圧では2.2mになります。
患者 そんなになるんですか!
血圧には気をつけないといけませんね(納得した顔)。
●ポイント
血圧を水圧に例えることで、わかりやすくイメージできるようになります
●資料
血圧 180mmHg
→ 水圧 2.5m
血圧 170mmHg
→ 水圧 2.3m
血圧 160mmHg
→ 水圧 2.2m
血圧 150mmHg
→ 水圧 2.0m
血圧 140mmHg
→ 水圧 1.9m
血圧 130mmHg
→ 水圧 1.8m
血圧 120mmHg
→ 水圧 1.6m
*計算式
水銀(Hg)の比重=13.6
水圧=血圧×13.6
講師紹介
坂根 直樹 ( さかね なおき ) 氏
京都医療センター 臨床研究センター 予防医学研究室長
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