アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog
プロフィール

千客万来
頼まれるといやとは云えない。 Old Navigator&Skipperです。 歴史感覚を大事にと思っております。 読書-戦国〜終戦までの「表の話から裏のそれまで」。加えて支那の「春秋戦国〜三国志」まで。
リンク集
https://fanblogs.jp/maglog/index1_0.rdf
<< 2011年03月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
最新記事

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog
2011年02月24日 Posted by 千客万来 at 10:26 | 夏旬魚 | この記事のURL
カラフトマス・サクラマス-夏旬魚-まぐろぐ
カラフトマス・サクラマス-夏旬魚-まぐろぐ

 

 流網漁の沖獲りカラフトマス
カラフトマスの流網漁、サクラマスのグルメるレシピ

= サケ目サケ科のカラフトマス/サクラマス =
●本稿ではカラフトマスと人との関わりと、
 その漁業を紹介します。
●次いでサクラマスを紹介して、
 そのレシピも提案します。
 
== カラフトマス ==
●地方名:さくら、さくらます(宮古・山田・釜石・大船渡)、
 アオマス(久慈)。
 「セッパリマス」:繁殖期には、
 雄のみ背中が突起状に変形(セッパリ)する。
 
●生態の特徴
 ・背面や尾びれ、脂びれに黒い斑点があるのが特徴である。
  サクラマスほど鋭い歯がない。
 ・母川回帰性は弱く迷って違う川に遡上する事も多い。
  主にオホーツク海と根室海峡に流入する河川に遡上する。
 ・遡上時期は河川により変化するが、
  7月から遡上が始まり、
  砂礫質の水通しの良い河床を選び8月から10月に産卵し、
  産卵後は寿命を終える。
  孵化した稚魚は河川ではあまり餌を捕食せず、
  翌年4月から5月に降海する。

 

 ます子-夏前のグルメるレシピ  
●「ます子」-筋子・いくら-についての一言
 ます子が一番旨い。
 色はともかく粒の大きいそれ-直径5mm以上
 -道東のオホーツク海側の各河川に登る直前のます子がよろしいです。
 時期は7月に入ってから20日位までのカラフトマスの子。
 -見た目色の鮮やかな物は、食紅を使用している可能性あり。
 べに(ベニザケ)などはくどく脂身が強いので、
 強いということは酸化して「脂やけ」しているものです。
 保存も長持ちしませんからおすすめしません。
 
 また、「いくらしょうゆ漬け」は、
 長持ちしませんので2〜3日で食べてしまって下さい。
  
== カラフトマス-現代のサケマス流し網漁業 ==
●北太平洋域での資源量はサケ属中最大を誇る。
 北洋サケマス漁の中心的なものだった。
22年鮭鱒漁・回顧を、
 ご覧になられてかつての「北洋さけます漁」の盛大なる漁師どもの活躍を、
 偲んでみて下さい。
 
 上記サイトは名もない一漁師の記録です。
 露助の厳しい監視の下涙ぐましい漁業の一こま。
 採算が合うのか心配ですな
 -日露合弁事業-日本が超大国相手に、
 そろばんが合うもんじゃありません。
 頭下げてお願いして→本来の漁業らしさ→獲ってこそ漁業。
 銭を払って魚を獲らせてもらう
 -今の日本の現実です。
 
 

 脂身ほどよく旨みの至高
== サクラマスのレシピ ==
●サクラマス-本マス、真マスとも称し、
 特徴として歯が目立ちますので「歯マス)とも。
 以下本マスと呼称します。
 
●降海型のサクラマス/陸封型のヤマメ-その生態
 ・海に下って回遊し30-70 cmに成長、
  産卵時に川を遡上する降海型の魚であるが、
  一生を淡水で過ごす河川残留型(陸封型)もいる。
 ・4月から6月頃に遡上し9月から10月頃産卵をする。
  他のサケ科魚類と同様冷水域に生息するため、
  寒冷な北海道や東北などの緯度高い地域では降海型が多いが、
  中部以南の緯度の低い地域では、
  標高の高い冷水域に陸封される傾向が強くなる。
 ・降海後1年で成熟し生まれた川に帰る。
  海洋での回遊範囲や移動経路は十分に解明されていないが、
  表面水温8℃〜13℃の適水温域を、
  沿岸寄りを群れでオホーツク海付近まで、
  -日本原産とされるので、
  「露助のトン数(日露漁業交渉)」に入らない。
  -回遊し越夏していると考えられる。
  千島列島の東側の北部太平洋での捕獲例はほとんどない。
  
●遡上する河川の河口付近で行われる、
 定置網漁や遡上中の河川で捕獲される。
 シロザケより脂質の多い肉質と漁獲期が競合せず、
 春期に漁獲されることからシロザケよりも商品価値が高い。
 
●富山名産の「鱒寿司」に使われているのもサクラマス。
 需要増加と漁獲減のため、
 別種の鱒が使われることが多い-カラフトマスを使用。
 
=== 本マス-グルメるレシピ ===
●ネットで調べると盛んに「刺身」をすすめているが、
 あまり感心しない、寒心に堪えない。
 また高級魚にしては日本料理のアイテムが少ない。
 
●おすすめは ''' マリネ ''' が一番。
 生食は剣呑ですいけませんわ。
 「発酵食品」-マリネそして「鱒ずし」。
 次いで「焼き用-塩焼き・バター焼き」と「鱒汁・吸い物」。

 

 とにかく大きい・顔つきが比べて黒っぽい(沖獲り)  
 今まで色々魚を食したが、
 「キングサーモン(鱒のすけ)」を除いて経験なし。
 ''' ますのすけ ''' が唯一の刺身なり。 
 君子じゃないけど危うきに近寄らず。
 
●本マスのマリネ
 ・ちょっときつめに塩をして-生臭さをとる。
  野菜は玉ねぎしかないから、しょうかない。
  スライスよろしく酢が早く浸みるようにたたいて。
  当節ならさしずめマヨネーズ。
  とにかく身体が酢を欲しがるから我慢我慢。
 
●本マスの焼き用
 ・バター焼き-沖ではこれが定番。
  なんか文化的なお味で-バターが珍しかった時代。
  
  連日連夜の投縄・揚縄で-地獄の一丁目から、
  人間を取り戻す雰囲気が何とも嬉しかった。
  
 ・かま・頭の塩焼き
  馬鹿らしくて身肉なんか食えるか!
  今思えば氷頭の「コラーゲン」。
  
 ・「番太郎」-暖房用の炭火の手あぶり
  -一斗缶を半分に切って針金の把手を付ける
  -思い思いに囲んで頭をのせて焼く。
  寝られない商売だから食いながら眠ったりして。
  
=== サクラマス-曳縄漁 ===
ますへら曳き-太平洋沿岸ではへら曳きは漁業になりません。

曳縄漁の道具-大間のまぐろ曳縄漁とはおもむきが違いますね。


 これにて旬魚シリーズを終わります。
 次回は「初鰹」などから筆を執る予定。
 
★北の漁師の母港
 あいなめのうんちく
 
 同定係港-1
 [https://fanblogs.jp/maglog/archive/24/0 あいなめのうんちく]
 
 同定係港-2
 カラフトマス・サクラマス-夏旬魚-まぐろぐ
 
 
 H23 2011-02-24T10:40
 まぐろぐ  

2011年02月20日 Posted by 千客万来 at 15:26 | 春旬魚 | この記事のURL
あいなめのうんちく-春旬魚-まぐろぐ
あいなめのうんちく-春旬魚-まぐろぐ
 

あいなめ-レシピを選ばない春の魚

= あいなめ・あぶらっこのうんちく =
●本稿ではあいなめのレシピ・グルメるB級の紹介。
●あいなめと人との関わり-養殖漁業(わかめ)の現況を述べます。

== あいなめのレシピ・グルメるB級 ==
●あいなめ、あぶらめ、あぶらっこ
 ・あいなめは「活魚」として小漁師たちが、
  釣り、小延縄で獲り、小舟の「かめ」
  -走るの従って海水が循環する・水槽
  -「かめをきる」と称す-に活かして、
  水揚げする。
  
 ・市場は「活魚の市場」を冠した特定の市場があり、
  その港へ送る場合もある。
  -もちろん魚種にもよるが-例・「大間のまぐろ」、
  三陸物の「塩釜・生まぐろ」というふうに。
  
レシピ
・どうやって食っても旨い魚
 -北ではあぶらめ、西では鰆・さわら。
 ・高尚な食感はコリコリして歯ざわりがあり、
  喉を通るときにはさわやかなのどごし。
 ・冬から春にかけての寒い時期が旬。
  防波堤や岩場からの釣り魚として親しまれる。
  海藻の多い場所にいるあいなめは黒っぽい。
  

                 皮との境に旨みが
 ・刺身、煮付け、唐揚げ、潮汁、焼き物、味噌汁、
  干物、みりん漬け、粕漬けなどで食べられる。
  

  

                  めかぶとの酢の物
 ・「ほっけ」・あいなめ科・あいなめは高いので、
  刺身にするとあぶらめと全く同じ旨み
  -底引き漁師のオリジナル。陸の人達は食えない。
  ほっけといえば、
  終戦後の東京都民が動物性たんぱく質の摂取に貢献
  -日本橋の三越の食品売り場で、
  今でも売っている。
  ほっけはあの戦争間、
  獲る暇がなかった-そのため資源量増加
  -「漁師殺すに刃物はいらぬ、凪の3日も続けばよい」。
  海のゴミだった。
  
●漁師だけのCD級-提案
 ・「ほし(ほっつ)・心臓、ぎっつぉ・胃袋」の酢みそ和え。
 ・「なめろう・たたき」-刺身に飽きたらこれ。調味料は味噌・醤油。
 ・あいなめ料理・湯引き」-皮を付けたまま。皮境に旨みあり。
 ・「吸い物」-真子・白子を入れて。かかあの腕前これにあり。
 
●あいなめ のカロリー栄養成分表をご覧になれば、過不足なくありますから安心安心。
  

== あいなめと人との関わり-養殖漁業の現況 ==
●本欄ではあいなめ漁など磯漁業と、
 わかめ養殖漁業との関わりを述べます。
●近年、生産地別の生産量シェアは変わっておらず、
 「三陸わかめ」ブランドを有する岩手県・宮城県、
 「鳴門わかめ」を有する徳島県、兵庫県の4県で8割近くを占める。
 また、価格が、
 生産量・繰越在庫量・輸入量・需給バランスといった要因により決定され、
 特に生産者価格は、
 「三陸わかめ」により大きく左右されることが業界の特徴である。
 天然わかめの漁獲量は3000トンと極めて少なく、
 流通の中心は養殖といっても過言ではない。
 
わかめのカロリー栄養成分表によると、
 ''' カリウム5200mg ''' とありますので、
 塩分の取り過ぎは心配ないですね。
 
=== 獲ってこそ漁業-わかめ養殖漁業との均衡-北の漁師 ===
●昭和40年代中ごろ以降わかめ養殖漁業が始まり、
 それまでの天然わかめ採捕のようそうを一変させた。
 これがため海洋生物の、
 自然のサイクルは当然のことながら又しかり。
 
●磯漁業についてもその影響は、計り知れない-北の漁師。
 この件についてひとくさり。
 ・磯漁業-あわび・うに-第一種共同漁業権。
  ちなみにわかめ養殖は第二種共同漁業権。
 ・小舟(さっぱ舟・船外機船)による漁船漁業
  -あぶらっこ漁(釣り・延縄・刺網)、
  たこ曳(空釣り)・そっこ(ぶり稚魚)の曳縄、
  あなご・かれい類・かさご・そいなどその他の小延縄。
  
 ・わかめ養殖漁業の大幅な海区拡張のため、
  それの操業海区が減少し後退した。
  
 ・しかしながら時代の要請により大発展して、
  小漁師にとっては貴重な現金収入となった。
  養殖漁師は「百姓だ」といわれる所以です。

 ・あぶらめの一本釣りに至っては、
  これからの時期わかめの取り入れの際、
  わかめに付いた虫が落ちて餌となり、
  養殖棚ではあぶらめの釣りシーズンとなってます。
  
 ・わかめの棚の下になった天然礁-忘れ去られた「根-ね」。
  忘れもしない昭和38年7月末。
  「ひらいわし・まいわし・七つ星」の大々漁の痛快な話。
  

  二艘旋き旋網漁の話なんですが、
  なんと朝網(朝があー)1網16,500貫(約62トン)。
  25トンの網船2艘、手船1艘に超満船、今にも沈まんばかり。
  しかも「乗立づ・のったづ・発出漁」のその日。
  当時まいわしは全然獲れなくて、
  かたくちいわし・まさごいわしばかりで安かった。
  この年は若い衆たちは盆休みにいくばくかの銭を借りて帰省。
  小輩も夕があーに乗っていき、
  魚探(魚群探知機)を見たけれどはたせるかな、
  天然礁のとがった上に魚群の反応がまた映った。
  
 ・もったいない話ながら、
  失われていくんですな。
  ない物ねだりとはいえ、
  「前沖-家の前に来た魚を獲りそして、
  時期がすぎ去ればまた次の魚」。
  こうして古き良き時代の、
  「楽して魚をとって、知らず知らずに資源保護」とは、
  このことかも知れません。

 以上でうんちくの筆をおきます。
 シリーズは次回の「さくらます・からふとます」で、
 ひとまず終わります。


★北の漁師の母港
 さんこうめぬけ・おおさが漁の思いで
 
 北の漁師の定係港-2
 あいなめのうんちく
 
 
 H23 2011-02-20T15:10
 まぐろぐ




2011年02月19日 Posted by 千客万来 at 11:30 | 冬旬魚 | この記事のURL
さんこうめぬけ・おおさが漁の思いで-冬旬魚-まぐろぐ
さんこうめぬけ・おおさが漁の思いで-冬旬魚-まぐろぐ
 
 
めぬけ漁-底延縄・底刺網・底引き-大漁ばなし

= さんこうめぬけ・おおさが漁の思いで =
●本稿では、
 さんこうめぬけ(以下金さが)、おおさがの漁を、
 思い出とともに紹介します。
●次いで「グルメるレシピ」を提案します。

== めぬけ漁-底延縄の今昔 ==
●金さが漁の思いで-古老の懐旧談
 襟裳(岬)・南東海区の底延縄漁
 ・戦後食糧増産の時代-20トン未満-許可はいらなかった。
  季節は旧の端午の節句の頃、
  力のある船主が船を仕立てた-底延縄-疲弊した時代、
  唯一の漁撈法だった。
  
 ・その意気や壮たるもので、
  沖から山が見える海区-水深:400〜500m。
  揚縄操業中と思召せ。
  
●「金さが登り」-釣り針一つに2匹の金さが
 ・揚縄開始後次第に金さがの食いが目立ち始め、
  「こまどり-ラインホ―ラー前の魚を獲り込む」も、
  忙しくなってきた。
  「釣り続き」とはこのことか、
  
 ・そうして驚くべきことに、
  ''' 1つの釣り針に2匹の金さががかかり始まった ''' 。
  連チャンではないが結構くる。
  
 ・こりゃあ大変だ!「日和にきをつけろ」。
  昔からこんな漁のときは、
  このように自戒をするべし。
  
 ・要するに、
  「大群-大魚倉(おおなぐら)」が食いが立つと、
  一斉に魚どもは「口を使う」。我先と食らいつく。
  そしてあわてて食うもんだから、
  最初の一匹の鰓蓋から釣り針が抜けて、
  二匹目がさらに食らいつく。
  当時のことだからかなりの大魚倉だったんでしょう。
  
 ・一般に魚はくろまぐろなどでも、
  こういう具合になるのだそうです。
  胃袋が一杯になり口からあふれ出てもまだ食らう。
  腹を痛めることはないそうです。
  
 ・早速若い衆たちは、
  表マストに登って鯉のぼりならぬ ''' 金さが登り ''' 。
  これを揚げて節句の祝いをしたらしい。
  往古の良き時代の一こまでした。
  
== 金さが-底引網の思いで ==
●時代はずうっと下がって、
 近代漁業が確立され-優勝劣敗の厳しい高度成長期。
 同襟裳南東海区での金さが底引漁。
 
 ・大大漁で箱づめが間に合わない、
  ハッチにばら積み、
  箱づめはきちじだけ。
  各船一週間で超満船-124トンの底引船。
  
 ・市場で水揚げ-もっこ網でトラックに揚げて、
  バックして急ブレーキ、
  それを女のデメンさん-Day Men(デイメン・日雇い・手間取り)たちが、
  男衆の箱づめ後、
  「腰縄の付いた長い魚鉤」で引っぱって行く。
  
 ・よくぞ漁師に生まれける。
  すごい景気のなりわいでした。
  
== おおさがの底刺網漁の思いで ==

 

 おおさが=幸神めぬけとも称します。
●都知事が美濃部しのころで、「水銀騒ぎ」のあった頃。
 所は三陸沖30マイル-海里・900m海区。
 時節は六月、この季節ともなると、
 20℃の水帯が早くも到来して青ざめが鰭を見せてくる。
 
 ・潮が激しく早いので慎重に「当てボンデン」を投入、
  待つこと3時間・尺二寸のガラス玉の沈む箇数のあんばいで。
  慎重に「潮ぼせ」して、
  
 ・800mから投網し980m〜1000mでぶっ止める。
  980mの谷間にいたらしい。
  
●おおさがの底刺網が水面から見えて揚がる
 ・2〜3日して揚網を始める。
 ・「瀬縄-ボンデンからアンカーまでの立ち上がりの縄」を巻く。
  ゆうに1時間半以上かかる。
 ・やがてロープの長さに余裕がなくなり、
  アンカーに効いて-鋏ドラムの油圧がウィンウィンとなる。
  このときに手をはさまないようテクニックよろしく
  -長年の「杵柄・きねづか」で要領よく。
  指なんか二本三本あっというまにぶち切れる。
  
 ・そうこうして、アンカーが起きる。
  こうなると、途端にテンションが抜けてたちまち軽くなる。
  ラインホ―ラーがどんどん速くなるもんだから、
  手を合わせられなくなり-釣り人ならばこの感覚
  -腹が膨れて-気が付くと船から大分離れた前の方に、
  網が下からでなく延びて行ってしまう。
  
 ・見てる間におおさがが鈴なりに浮かんできた。
 

 参考写真・これ以上の無数の「幸神めぬけ」が
  さあ大騒ぎ-アホウドリ・カモメ-寄ってくる。
  網からはずれたおおさががあちこちと流れ出す。
  デッキでは網から取り出すのに忙しいのに、
  魚は拾いたし、鳥には食われたくない-てんやわんや。
  
 ・間に合わないので見える範囲の魚だけ拾って、
  出来るだけ急いで網を取り込み、
  結構流れたと思うけどしょうがない。
  
●上記の顛末が懐かしくも昨日のように、
 まぶたに浮かびます。
 これら二つの出来事が稀にみる漁業の姿、
 紹介しまして、
 北の漁師の縁-よすが-とする所以であります。
 
== ばらめぬけ・がまさが-刺身さが ==
 

●「がまさが」とも称す。
 ばらめぬけはこの赤物類でも、
 最も陸(浅所)に生息し底質が「蒲の穂・がまのほ」が、
 密生する海区でして、陸上のそれとは似て非なる物にして、
 隠れるのに非常に都合のよい海底生物。
 水深250〜500m位までの天然礁の根際。
 
●刺身さが-レシピ
 一般にさが類は脂分が大変強く、
 和風料理よりも西洋料理に向いてます。
 「皮霜造り」にしてまたアレンジして、
 湯引きもいけるかと。
 くどくなく丁度よい味わいですな。
 そのたとして「吸い物」。
 
以上、思い出の筆をおきます。シリーズ続けます。


★私の母港
  きんきのうんちく
 
 私の定係港-2
 めぬけ漁の今昔-底延縄・底引き-大漁ばなし
  
 H23 2011-02-19T11:50
 まぐろぐ

2011年02月15日 Posted by 千客万来 at 17:45 | 冬旬魚 | この記事のURL
きんき・きちじ(喜知次)・めんめのうんちく-冬旬魚-まぐろぐ
きんき・きちじ(喜知次)・めんめのうんちく-冬旬魚-まぐろぐ

きんき・きちじ・めんめ-魚食いが憧れる高級グルメ

= きんき・きちじ・めんめ-グルメるレシピ =
●本稿では「きちじ-標準和名」の、
 グルメるレシピ-主として-湯煮・湯引き・焼き用、
 刺身と「酢みそたたき」を提案。
●次いできちじと人との関わりとして漁業を紹介。

== きちじ・グルメるレシピ ==
●きんき・きちじ・めんめ
 ・浮袋がない
  深海魚を引き揚げると水圧の急激な変化で、
  ウキブクロが破裂したり、口から飛び出したりしますが、
  きちじはまったく平気なようです。
  というのは、きちじには浮袋が無いのです。
  水族館できちじが泳いでいられるのもこのためです。
  深海で暮らす魚たちは浮袋を持たないものも多くいます。
  
 ・笹蒲鉾などの原料-「ピンのきちじとさめ」が入らなければ
  近頃ではきちじ・さめが獲れないので旨みが減少。
  
●生態と旬
 キチジは夏には浅場へ、冬には深場へと移動します。
 また、若魚の方が生息水深が浅いことが知られています。
 光の届かない深海底で生活するキチジは、
 少ないエサをより確実に捉えるために、
 大きな口と鋭い歯を備えています。
 成魚はエビやカニ類、クモヒトデ類などが主食です。
 キチジの赤い体色は、
 エビ・カニ類が持つ、
 ''' アスタキサンチン ''' という赤色色素によります。
 
 キチジはどの時季も脂が乗っていて美味しいのですが、
 取り分け旬とされるのは、やはり産卵前の11〜2月頃です。
 
●「釣きんき」ブランド化
 キチジは北海道各地、青森、岩手、宮城などから周年入荷します。
 その中でも最も市場価値が高いのは網走の釣り物です。
 鮮度はどの産地の物も良いのですが、
 網物のように体が擦れていることがなく綺麗ですし、
 サイズが大きく、何よりも身質が格段に良いのです。
 ちなみに、
 市場価格でキロ当たり6千円を超えることも間々あります。
 
 釣り物と言っても一本釣りではなく、
 延縄(はえなわ)漁と言って、
 何kmにも及ぶ長い幹縄に針を付けた枝縄を大量にぶら下げ、
 サンマなどをエサにして1尾ずつ釣り上げる漁法です。
 このキンキの延縄漁は、
 北海道では網走の4隻の漁船しか許可されていません。
 
きちじは栄養のかたまり 

●きちじの「湯煮」と「湯引き」
 船では単に熱湯にくぐらせる-生煮えぐらいにする-旨みを逃がさない。
 野菜がなければシンプルに「酢みそ和え」。
 湯引きにする理由
  毎日同じような物ばかりだと、
  飽きるのでこんなことをして。

 

 いい塩梅のきつね色・たまんないですな

●きちじの塩焼き
 ・きちじの塩焼きの思いで
  昔小さい頃、一晩低気圧が三陸沖へ抜け、
  雪が少し積もった朝のこと。
  
  トロール(以下底引き)を経営していたから、
  2,3日前からきちじを裁いて-開いて竹串に刺して-乾かしていた。
  それを雪のけ後外に出して忙しく学校へ。
  
  折しも土曜日で昼飯は家早く帰ってきちじの塩焼きで。
  飛んで帰ってその塩焼き2枚ときちじの魚汁。
  天気は晴れ上がり「雨だれ」の音を聞きながら箸をとった。
  
  雪は溶けてしまって雪のけはしなくてもよい、
  きつね色に焼けたきちじの塩焼きと、雨だれの音。
  懐かしいシチュエーションでした。

 

 あまり旨くて食べ過ぎると当てられる
 私らもおっかなびっくりですよ・酢をかけて

●きちじの刺身と酢みそたたき
 ・きちじの酢味噌たたき
  沖では鮮度がよすぎる、あいまって脂分が強いから、
  気を付けないと皆が腹をこわす。
  酢味噌に浸けて食すこれセオリー-発想の転換。
  かなり美味なり。でも人一倍食わないこと。
 
== きちじと人との関わり-漁業 ==
 

 実際は道具は海底にねる
●「釣りきんき」- きちじ底延縄漁
 



 35トン位・右舷サイドで揚縄
 露助に又何かといちゃもんを付けられなければいいが
 水盃とはこのことか?
 
●きちじと人との関わり
 極めて精密な仕事-「縄さやめ・整理」、
 「餌かけ」-時間を要す、
 「投縄」と「揚縄」手際よく、その労苦には敬意を表したい。
 「こまどり」- ラインホ―ラー(揚縄機)前のポジション-交代制の、
 写真がないので省略します。
 相当人手がかかる、水揚げ単価がいいから「釣りきんき」として、
 ブランド化出来た。
 漁業許可数4隻とは驚きました。
 
●漁獲努力=縄数×操業回数ですから、
 キチジの分布によると、
 これ以上の許可増加は無理でしょう。 
 経済効果はあるのですが。

 以上で筆をおさめます。シリーズは続けます。
 
★私の母港
 たらのうんちく
 
 私の定係港-2
 きんきのうんちく
 
 
 H23 2011-02-16T16:40
 まぐろぐ  





 

2011年02月15日 Posted by 千客万来 at 06:20 | 冬旬魚 | この記事のURL
たら・寒鱈・真鱈のうんちく-冬旬魚-まぐろぐ
たら・寒鱈・真鱈のうんちく-冬旬魚-まぐろぐ

寒鱈・助宗(すけそうだら)・こまい-冬グルメ

= たら・寒鱈・真鱈-冬の味覚 =
●本稿では、
 冬のポピュラー魚である、
 タラ科の魚、真鱈・すけそうたら(以下助宗)・こまい(以下かんかい)を、
 そのうんちくを述べます。
 1.たら漁
 2.助宗漁
 3.かんかい漁
 4.グルメるレシピとして、
  それぞれの魚の代表的なレシピを紹介。
 
== たら・寒鱈・真鱈 ==
●人との関わり
 マダラやスケトウダラの胃を、
 唐辛子などの香辛料、砂糖、塩などに、
 漬け込んだものをチャンジャといい、
 コリコリとした食感を楽しむ。
 もとは韓国の食材だが日本でも売られるようになった。

 寒鱈のそぼろ 
●日本での食用
 旬は冬。身は柔らかく脂肪の少ない白身で、
 ソテーやムニエル、フライなどの他、
 汁物や鍋料理にもよく使用される。
 身を干物にした「棒鱈」(ぼうだら)も様々な料理に使われる。

 真鱈白子酒蒸し 
●また、白子(しらこ)と呼ばれる、
 精巣もこってりとした味で珍重され、
 流通する際はメスよりオスの方に高い値がつく。
 白子は「キク」「キクコ」などとも呼ばれるが、
 これは房状になった外見がキクの花に似るためである。
 北海道では「タチ」(マダラは真ダチ、スケソウダラは助ダチ)とも呼ばれ、
 新鮮なものが寿司ねたなどで生食されている。
 
●マダラのたらこ(卵巣)はスケトウダラよりも硬いが、
 未熟なものは柔らかく、
 スケトウダラよりも大型でボリュームがあるため、
 煮付けや焼き物にすると美味である。
 北陸地方では「真子(まこ)」と呼ばれ良く食される。
 商品価値として、
 黒くまだらになった膜に包まれているのは、
 値段が安い。食っては同じなんですが-北の漁師。
 
=== 寒鱈レシピ ===
●「たら」の醍醐味といえば、忘れちゃいけないのが、
 白子と生たらこ。
 オスの白子は、
 とろけるような甘みが口の中をつつみこむ、
 真白の絶品。
 さっと湯がいてからポン酢につけて、
 あるいは、ホイル焼き、天ぷら、味噌汁、鍋物にと、
 いずれも、冬の食卓に絢爛豪華な白雪が舞い降ります。
 
 メスの生たらこは、
 こまかい粒子のなめらかで繊細な舌ざわりが、
 ほのかな甘みとさわやかなノドごし、淡紅の逸品。
 お醤油をかけて食卓に一品そえるのも、
 刺身にのせて親子いっしょに箸を付ける。
 

 寒鱈汁 
●北の漁師のグルメる寒鱈
 ・船でのやり方
  海水で1回だけ洗う。
  布巾でふくのが面倒なのでざるにのせて水きり。
  
 ・家でやる場合
  しょうがないから1回洗う、しかも手早く、
  後は布巾でふく。
  実は「なま-血液」をぬぐいたくなるのだけれど、
  少々のなまはパス-なまに旨みが-脂分がひそんでいる。
  
  ポイント-ましてや淡白な鱈ですから。
  
●「ぽん鱈」- 旨くないとされる真鱈の幼魚(30cm位)
 これを刺身に食す
 ・沖からの帰り-「頭部と背中の間、尻尾の前のところ」2箇所に、
  切れ目を入れる。
 ・口に綱をつないで艫から流す-引っ張る。
 ・「活きじめ効果」。
 こうすると一味違う。食えない魚がよみがえる。
 
  
=== まだら漁業 ===
まだら延縄漁

●まだら底刺し網漁
 かつては「さけます流し網漁船」が裏作に、
 終了した年代があって、
 盛況を極めた。今の時代はないようです-許可を
 水産庁に返したのかも知れません。
 
    
== すけそう・助宗たら ==
●すけそうの寒干し-保存食として。
●「たら子(すけ子)」を作る。

=== 助宗の寒干し ===

●かんかいに次いで、すけその寒干しは人気がある。
 軒下に吊るして作る。
 沖への出漁の仕込み-一杯のつまみに必需品。
 これがかんかいだと、かなり金回りのよい漁師だ。
 
●ぽん鱈はまず作らない。
 脂身がなく味がしないとされている-北の漁師。
 
●すけその「刺身」は絶対食うな!と、されている。
 私も食ったことはない-年寄りのいうことは聞くもんだ。
 
=== 助宗の食用 ===
●底引き網や延縄などで漁獲される。
 スケトウダラの場合は身よりもむしろ卵巣が珍重され、
 塩漬けにしたたらこや唐辛子を加えた辛子明太子が作られる。
 
 また、精巣も白子(すけそうの「きく」)として利用される。
 身は棒鱈-寒干し-に利用されるが、
 新鮮なものは鍋料理などにも利用できる。
 他には魚粉くらいにしか使われていなかったが、
 現在では魚肉練り製品に加工する需要が多い。

●白子・きくは、
 真鱈のきくより小さいが食す場合がある-三杯酢。
 
=== 助宗の漁業 ===
●すけそうの延縄
  助宗の延縄漁
 
助宗の刺網(道南)

◎道東-根室海峡系群-羅臼
 露助との漁業交渉では、
 知床半島と国後島の間に、操業自粛ラインが存在しており、
 これが、ロシア側の漁獲量や若齢魚の分布動向を不明瞭なものとし、
 資源管理上の障壁となっています。
 
 -国に力がないとこうなるんです。
 かつての「銃撃事件」は、
 露助の ''' 通常のやり方 ''' であって、
 国境警備隊は「よくやった」というのが、
 関の山なのです。評論だけでは駄目でしょう。


== こまい(氷下魚-かんかい[アイヌ言葉]) ==
●「氷下待ち漁」- 氷を割って漁獲-その概要。
●グルメるレシピ-刺身-たら類で一番の旨み。

== 氷下待ち網漁 ==
こまい-かんかい
 ・西カムチャッカ(オホーツク海)の助宗漁-底引きで、
  混獲される。
 ・道東(根室〜網走)の汽水地域のかんかいと比べると、
  魚体が大きく-1.5〜2倍-かつ子(魚卵)の量が多いので、
  この粒が非常にこまいので商品価値が高い。
 ・しかしその量そのものの絶対数は数えるほどである。
  -「箱づめ」で水揚げする。
 ・かんかいの子は船内消費として、
  「醤油漬け」・「塩水漬け」として食す。
  ''' 幻のCD級グルメ ''' というべきレシピでしょう。
 ・店で売っているのを見かけたことがない。
 
●かんかいの刺身-北の漁師
 ・ワカサギを釣るような感覚で「一本釣り」。
  「入れ食い」もしばしば、釣って足元で2〜3回バタバタと、
  いつのまにやらしばれて凍ってしまう。
  「ルイべ」→家に帰って刺身。たたき? 
 

 なんというかこの色・寒干しでもこの色のが旨い  
●北海道での食用
 2月後半〜2月下旬が旬だが、夏にも釣る事が可能である。
 主に北海道で漁獲され、干物や魚肉練り製品の材料となる。
 干物にはやや小さめのものを用い、
 頭とワタだけ取った一匹丸ごとのものと、開いたものがある。
 一匹ものはかなり硬いのが通例で、
 歯が丈夫でない人はそのまま食すのは避けた方が無難。

 この干物はそのまま酒肴として、
 または軽くあぶってマヨネーズ、醤油、七味唐辛子などをつけて食べる。
 また、金槌で叩いておくと食べやすい。
 ただし匂いに少々癖がある。
 一晩水に浸け、そのまま軽く沸騰させて
 (蓋は開けて干物臭を煮飛ばす)から焼けば、
 かなり食べやすくなる。水には出汁が出るので、味噌汁などに使う。
 
氷下待ち網漁
 野付湾の漁の風景
 どうですこの大自然は。
 
 以上で筆をおきます。シリーズは続きます。
 
★私の母港
 毛がにのうんちく
 
 私の定係港-2
 たら・寒鱈・真鱈のうんちく
 
 
 
 H23 2011-02-15T06:00
 まぐろぐ
 

2011年02月13日 Posted by 千客万来 at 14:27 | 冬旬魚 | この記事のURL
毛がに・毛蟹のうんちく-冬旬魚-まぐろぐ
毛がに・毛蟹のうんちく-冬旬魚-まぐろぐ

活き毛がに・レシピシーズン冬旬魚

= 活き毛がに・今が旬・レシピシーズン =
●本稿では、
 旬の活き毛がにの紹介をします。
●まさにレシピシーズン、
 活き毛がにの「刺身」、「ゆで毛がに」を紹介するとともに、
 「毛がに鍋」の提案をします。
 
== 旬の活き毛がに ==
●活き毛がに今が旬-盛漁期。
 生息域の海水温により変動するが、
 データは少なく解明は進んでいない。
 
 理屈は北の漁師も良く解らない。
 

●漁期は、
 北海道全体を見渡した場合、ほぼ通年。
 ただし漁獲場所は異なり、
 春はオホーツク海、夏は噴火湾、
 秋は釧路および根室沿岸、冬は十勝沿岸となる。
 それぞれの漁期に水揚げされた物が旬の味と言えます。
 
●食用
 分布域では、
 ズワイガニやタラバガニなどと並ぶ重要な漁業資源で、
 おもに 籠漁で漁獲される。

 塩茹でや焼き物、缶詰などに加工され、
 身をほぐして色々な料理に使われる。
 ズワイガニやタラバガニに比べると、
 体が小さく可食部も少ないが、
 食味に大変優れ身に甘みがあり、かにみその量が多い。
 北海道を代表する食材となっている。
 
== レシピシーズン ==
●毛がにの 刺身の作り方とそのゆで方
 毛がにの刺身-私のやり方
  ・外皮と身の間の「赤い色のまく」はていねいに取り除く。
   このまくに当てられる。
  ・身が花が咲いて米粒状になる
   -えもいわれぬ見た目美味しさを感ずる。
   
  毛がにをゆでる-私のやり方
  ・沸騰した湯に毛がにを入れて再沸騰してから、
   殻長10cmの毛がに-4〜5分→生煮えぐらいが、
   旨みを逃がさない。
  ・かに味噌との関連
   気にしない人はそれで食す。
   
  ・気になる人は、
   脚を除いた甲羅だけを蒸器で蒸すといいでしょう。
   
=== 活きがにへのこだわり ===
●私ら北の漁師もそうなんですが、
 北釧水産のこだわりによれば、
 毛がには、
 身入れ、大きさ、時期などで、塩加減、茹で加減が、
 その都度変わりますので、
 その毛がにの状態に合わせて天日塩で、
 丁寧に茹で上げています。

 茹で上げの毛がにも、
 活きている元気の良い毛がにを
 茹で上げてお届けいたしますので、
 皆さまに本物の毛がにの甘さ、
 旨さをご堪能いただけるよう、
 甘めの茹で加減でお届けいたします。

 ・「わけありの活き毛がに」を分け魚として、
  夕方家で炊いて食べるんですけど、
  

  活きがに-脚のダランとしていない水平な物
  -活きている証拠。
  2杯の活き毛がにを一気に食べてしまう
  -翌日に残さない、保存しない。
  
●解凍と温め方
 電子レンジでチン!だけはしないで下さい。
 旨味成分が失われて水分と一緒に流れ出てしまいます。
 一番良いのは冷蔵庫内での自然解凍です。
 この時、
 甲羅を下にして新聞紙かキッチンペーパーに包んでおきます。
 こうするとミソ等が流れ出しません。
 まだ少し凍っているかなという程度が食べ頃です。
 
 解凍した物を温めたい場合は、
 鍋に2cm位の水を入れ、
 アルミホイルを敷いてやはり甲羅を下にして置きます。
 蓋をして3分沸騰させれば十分です-蒸器で蒸す。
 

毛がに鍋-毛がに雑炊-いいかもしれませんな。
 毛がにそのものが淡白で旨みが損なわれやすいので、
 北の漁師は「味噌仕立て(薄みそ)・吸い物」で、
 いたってシンプルに-みそ汁風にしてます。
 ずうっとこんな具合ですな。
 凝ったつくりはしません。
 
 以上です。まだまだシリーズ続けたいと思います。
 
 
★私の母港
 [http://blogs.yahoo.co.jp/koko18ban_top/10966450.html あんこう・鮟鱇のうんちく-春旬魚-まぐろぐfeeling]
 
 私の定係港
 [http://maglogger.blogspot.com/2011/02/blog-post_12.html まぐろぐ] 


 H23 2011-02-13T15:20
 まぐろぐ
 
 

2011年02月11日 Posted by 千客万来 at 06:10 | 春旬魚 | この記事のURL
あんこう・鮟鱇のうんちく-春旬魚-まぐろぐ
あんこう・鮟鱇のうんちく-春旬魚-まぐろぐ

活きあんこう-北レシピ-津軽海峡の「あんこうのとも和え」

= 津軽の海峡活きあんこう =
●本稿では北の冬・春レシピあんこうのとも和えを紹介。
 下北半島の風間浦村の活きあんこうを提案。
●加えて鮟鱇の漁業と人との関わり
 -その社会性を述べます。
 

== レシピ・活きあんこう ==
●あんこうは食材として、「キアンコウ」という種類です。
 体全体が柔軟性に富み、粘りがあるため、
 普通の魚と異なり「吊るし切り」をする。
 吊るし切りは、下あごにフック(鉤)をかけて体をつるし、
 アンコウの口から散水をいれて胃を膨らませ、
 柔らかい胴体に張りがでたところを解体する方法である。
 
●船ではホイスト(揚貨装置)で吊り、
 腰に負担がかからないようにしてやる-北の漁師。

●七つ道具
 柳肉(身肉、頬肉)の他に、
 皮、水袋(胃)、キモ(肝臓)、ヌノ(卵巣)、
 えら、トモ(ヒレ)が食用にされる。
 
●一般には七つ道具と、
 野菜を味噌または醤油味で調味しあんこう鍋として供される。
 漁師どもは「味噌仕立て」を好みます。
 特に肝臓は ''' アンキモ ''' と呼ばれ、
 ボイルしてポン酢にもみじおろしで食べるなど、
 美味として珍重され、
 見た目と食感から「海のフォアグラ」とも云われている。
 身よりもその他の部位(七つ道具)の方が旨いとされる。
 
●漁師たちは、
 魚の身はあまり食べない。
 陸の人達がホルモンを食すが如く、
 珍しいところ、かわった味のするところ、
 役得で-蛇の道は蛇-鯨などは最たるものですね。
 
●あんこうの栄養-老婆心ながら
 基本的に水分(全体の約80%)。
 白身の部分は脂質が少なくヘルシーである。
 アンコウの身にはビタミンB12やB1、
 ナイアシン等のビタミンBが含まれ、
 皮膚や粘膜の健康維持、そして貧血予防に良いとされている。

 さらにあん肝は脂質が多く高カロリーで、
 ビタミンA(レチノール)やビタミンB12、
 ビタミンDが豊富に含まれている。
 肌の健康を維持したり、老化防止、
 視覚の暗順応に良いとされている。
 
=== あんこうの吊るし切り ===
●写真にて説明します。
 最初に皮のゴミをおとす

 1.上あごに出刃を入れて皮をはぐ
  皮境の旨みを忘れず食す
[http://www.youtube.com/watch?v=_TDR84yfW-w 動画・あんこうの吊るし切り] 
 2.同じように腹側も
 
 3.水の重みを利用して裁く
  肝を大事に-吊るし切り終わり
  
 4.身は一口大に切る
  かつ洗わないこと
  内臓の胃袋その他は裏返してしごき
  内容物をすてる
  
 5.同時進行で別鍋で肝を味噌を入れて炒める
 
 6.5に身と内臓・骨・ささみ(鰓)入れ
  塩で味を調える
  
●参考までに吊るさないで切る
[青森のサメと四季の魚・アンコウ]ガキの頃から食わされたのがこの魚たちです。 

●こうして大鍋で火を入れ入れ、
 毎日飽きないで食らう-くるび(くるみ)味とはこのことか。
 いたって簡単シンプル-北の漁師。
 
== あんこう・漁業との関わり == 
●風間浦の海峡では「あんこうの空釣り」で釣るという。

●参考までに[http://www.fishexp.hro.or.jp/shidousyo/fishery/gyogyou/yanagikara/yanagikara.htm たこの空釣り]
 たこは一年で生を終わる-故に猛烈な補食活動をする。
 これがため盛んに産卵行動が活発で、
 餌を求めて動き回る。
 
●[http://www.fishexp.hro.or.jp/shidousyo/fishery/gyogyou/ankousasi/ankousasi.htm あんこうの刺網]
 
●四月の半値-仲買のしきたり。
 この盛漁期日増しに陸へ陸へ入る-浅所に移動。
 そして四月になると、
 とたんに浜値が半値となる。
 「肝は暖かくなると小さくなる」- 魚屋の風習。
 
●あんこうの神戸の話・「あんこう鍋-若狭湾のそれ」
 北の漁場で大きさがピンにもならないあんこうを、
 「食べやすく包丁を入れ-パック詰め」にして、
 スーパーで売っていた。
 肝の全くないそれは商売?
 驚きました。
 関西の昔からの、曰く「若狭の鯖・同鯛etc.」。
 若狭湾の魚-伝統・食習慣であろうと感じます。
 
◎主張-北の漁師
 ・小さくても旨いと思う人たち。
 ・大でなければあんこうの味がしない。
 
 誤解を恐れないでいわせてもらうと、
 まさに「グルメ感覚の問題」ではありませんか。
 
 結論-これだけの特殊な魚・何らかの漁獲規制、
    「最低持続生産量」を目指すべきと思います。
   
以上筆をおさめます。シリーズ続けます。

★[http://blogs.yahoo.co.jp/koko18ban_top/10930873.html ぶり・鰤のうんちく]

 [https://fanblogs.jp/maglog/ ぶり・鰤のうんちく]
 
 [http://maglogger.blogspot.com/ あんこう・鮟鱇のうんちく]
 
 
 H23 2011-02-11T06:00
 まぐろぐ 
 
 

2011年02月08日 Posted by 千客万来 at 16:44 | 春旬魚 | この記事のURL
ぶり・鰤のうんちく-春旬魚-まぐろぐ
ぶり・鰤のうんちく-春旬魚-まぐろぐ

ぶり・鰤・寒ぶり-歳取り魚-出世魚

= ぶり・鰤の極め術 =
●本稿ではぶりのレシピの紹介。
●加えて「ぶり起こし」の漁模様を紹介し、
 定置網漁(以下建網漁)のぶりとの関わり
 -その社会性を述べます。
 
== ぶりレシピ =
●[寒ぶり]と云えば氷見の寒鰤。

 


●「ぶり大根」代表的な[レシピ]
 カマや中骨と大根を煮たぶり大根には、
 成魚のぶりを使いましょう。
 養殖のハマチは醤油とミリンのタレに、
 1時間ほど漬けてから照り焼きにすると美味。
 
 脂がのっていると、ときにくどいこともある。
 この場合やや薄めに切り、
 昆布だしのなかでしゃぶしゃぶにする。
 刺身よりも食べやすい。
 ぶりと旬の大根を合わせた、
 煮込み料理が「ぶり大根」。
 骨が柔らかくなるほどに煮ても、あっさり煮てもうまい。
 このあたりは好みだ。
 大根との相性が非常によく、総菜として、酒の肴としてうまい。
 
●食材の種類
 旬は産卵期前で脂が乗る冬とされており、
 日本ではこの時期のブリを特に「寒ブリ」と呼ぶ。
 寒ブリは同属種のカンパチやヒラマサよりも脂肪が多く、
 独特の風味がある。但し産卵後の春には脂肪量が減少する。
 
●料理法
 料理法は幅広く、

 

 西京焼き

 刺身、たたき、寿司、しゃぶしゃぶ、味噌漬け、
 焼き魚(照り焼き、塩焼き)、煮魚等で食べられる。
 出世魚で縁起が良いこともあり、
 西日本では御節料理に欠かせない食材とされている。
 東日本ではおもにサケを使用する。
 また、特に富山県や石川県では、
 「かぶら寿司」の食材として使用される。
 
== 鰤起こし(建網漁)とその社会性 ==

 

 鰤起こし

 

 大漁の鰤をたもで汲む

●寒ぶりの名所氷見では、
 霜月は末にもなると半年ぶりの、
 あの「露スケ」のシベリア大陸の冬将軍が、
 北西の風と共に「したげ」-雪を付けて襲来する=吹雪。
 
●この時化を喜んで・この風をもらって、
 富山湾に群来(くき)る。
 この湾は日本海沿岸に近づくにつれて、
 水深が深いものだから、
 ぶりは警戒することなく接岸する。
 
●ぶりは元来賢く臆病でまなこが効くので、
 「鰤は網の目を拾う」といいます。
 定置網の「道網・垣網」の補修には、
 よくよく吟味しなければなりません。
 
 この時点で網の目を拾われると、
 折角誘導したぶりに逃げられてしまう。
 
●また群れにはリーダーとなる魚が、
 どんな種類の魚にも共通する鉄則がありますから、
 ましてやぶりですもの、
 金庫・第2箱網(魚捕部)などでおいておやです。
 ぶり漁は「一起こし千両、いや万両」- 北の漁師。
 
●折からの北西の風たるや、
 さらに太平洋沿岸を低気圧が東進すれば、
 吹いてくる風、引っ張り込む風とあいまって、
 吹けば吹くほどぶりが群来る。
 
 鮭はこの反対で北西に風に向かって、
 接岸する-付けてくる。
 どの地方でも漁師は命がけ。
 
== 建網漁・ぶりとの関わり-その社会性 ==
●日本の建網。
 アメリカの旋網。
 イギリスのトロール(底曵)。
 と戦前は盛んな漁業でした。
 
=== 現況と問題点 ===
●ぶりとの関わり
 ・一本釣り-飼い付け漁
  対馬の海区で仲間の船に交替で乗り組んで、
  自前の船を出すよりエコで効率よく。
  集約された方法。
  ずいぶん前より始まってます。
 ・ぶり旋網漁
 ・ぶり曳縄漁
 
●ぶり漁と問題点
 ・作り育てる漁業-養殖漁業との兼ね合い。
  「もじゃこ」- ぶりの稚魚を、
  養殖のために採捕-これがため、
  ぶりの絶対数が減少し、
  ぶり漁業そのものが衰退したと、
  指摘する向きもある。
  
 ・わけても太平洋側のぶり漁に影響があった。
 ・以下はあまり書きたくないのですがあえて、
  ある地方では、もじゃこ採捕のそれが、
  「日帰り100マイル」。
  故にも商売にするため、「大馬力のエンジン」を搭載。
  当然のこととして、「船舶検査」の受検ができない。
  じゃどうするか、
  
  「受検用のエンジン」をプールしておく。
  こうして受検後エンジン換装。
  優勝劣敗の下、
  あたかも合法の如く大流行した。
  お上の掛け声も加わり時勢の波に乗ってしまった。
  これが養殖漁業の初期の現実でした。
  
 以上うんちくでした。シリーズ続けます。
 
★私の母港
 さわら・鰆のうんちく-春旬魚-まぐろぐ
 
 定係港
  さわら・鰆のうんちく-春旬魚-まぐろぐ
 
 定係港
  ぶり・鰤のうんちく-春旬魚-まぐろぐ
 
 
 H23 2011-02-08T17:00
 まぐろぐ 
   

2011年02月07日 Posted by 千客万来 at 11:38 | 春旬魚 | この記事のURL
さわら・鰆のうんちく-春旬魚-まぐろぐ



2011年02月07日 Posted by 千客万来 at 10:48 | 春旬魚 | この記事のURL
さわら・鰆のうんちく-春旬魚-まぐろぐ
さわら・鰆のうんちく-春旬魚-まぐろぐ
 

さわら-瀬戸内に春をもたらす

= さわらぬ神にたたりなしと云えども食いたし鰆 =
●瀬戸内のさわらの、
 レシピを紹介すると共に、
 その漁業との関わり-社会性-を述べます。
 
== さわらの話・岡山名物・レシピ ==
 

●さわらは春になると[流網(固定式でない刺網)]漁が始まる。
●この時期瀬戸内海では、
 サワラが産卵のために瀬戸内に入り込み、
 瀬戸内はサワラの漁獲シーズンを迎えます。
 
 サワラは魚へんに春と書き、
 いかにも春の魚と言う感じがしますが、
 元々の由来はサは狭いの意味で、
 ワラは腹を意味し、
 つまり"狭腹"と言う由来からサワラと言う名前が付いたようです。
 この魚は腰が狭い事から小型のサワラは"サゴシ"と呼ばれます。
 
●サワラは岡山県の名物で、
 漁獲方法は"流網"と言う魚を網目に絡ませて漁獲します。
 サワラは紡錘形の形をしており、
 猛スピードで泳ぎまわるのに適した魚です。
 そのため、泳いでいる所に罠を仕掛けます。
 サワラの身体に1本の線が入るのは網に掛かった跡の証です。
 
 しかし近年はサワラ資源が減少し、
 サワラ刺し網漁業者の取り決めで、
 網目の大きさ制限や秋漁の休業等に取り組み、
 現在は岡山県の他に瀬戸内全体で資源維持管理を行っています。
 
 また、同時に独立行政法人屋島栽培漁業センターでは、
 サワラの種苗生産・放流を行い、漁獲量の回復を図っています。
 
●サワラの肉は水分が多く、
 身が柔らかいのですが白身で口触りが良く、
 "刺身・塩焼き・照り焼き・西京焼き・酢の物"が一般的ですが、
 
 押し寿司や味噌漬け・白子とアラの味噌汁や、
 意外な事に"カラスミ"と言う食べ方もあります。
 カラスミはボラのカラスミが有名ですが、
 サワラのカラスミは瀬戸内の隠れた珍味です。
 
●作り方。
 まず、サワラの卵巣を4〜5日ほど塩をして水分を抜き、
 その後一昼夜真水につけて塩を抜き、形を整えます。
 そして、これを10日〜2週間程天日干しと陰干しを繰り返します。
 こうする事によって、サワラのカラスミが完成します。
 酒の肴にイケますので、
 ぜひ"呑んべぇ"の方は作り方を覚えておいても損はありません。
 
 協力:岡山県農林水産部水産課・鳥井氏
 

 
=== さわらのレシピ ===
●どうやって食っても旨い魚-料理の種類を選ばない。
 

 三陸では「あいなめ-あぶらっこ」がそうなんですね。
 身が軟らかいので、
 包丁さばきは手早くがコツです-一度洗ったら、
 二度と洗わない-布巾でふくこと。
 
さわらのレシピ・食べたい料理が多いですが、
 ここ数年三陸でも春と秋に定置網に入るようになった。
 そこで、
 ・「たたき(刺身に飽きてそれをたたく)」。
  味噌仕立て-薬味を好みに合わせて。
 ・「湯引き」もまたおすすめ。
 ・「すいもの」は高尚な味です。
 ・「ぬた」- 酢を使う-発酵食品・酢の多用・健康増進-北の漁師。
 
== さわら流網とその社会性 ==
●さわらの流網と[瀬戸内海船舶航行の問題]があります。
 小さな商売と国内物流・国際的な物流、
 世界有数の船舶行船の難所で危機的なものが顕在してます。
 
 あまり見たことのない国の船(北朝鮮その他)には気を付けろ!
 -海難の多発。
 また、
 日本人船員の減少に伴い、
 東南アジアの船員の雇用と、その養成。
 この問題をどうするか?
 例えば日本人を使えば、
 冬の灯油が高くなるなどなど、懸念材料が少なくありません。
 
 こんな処で筆をおきます。
 
★私の情報母港
 たい・真鯛・桜鯛のうんちく-春旬魚-まぐろぐ
 
 情報定係港
  記事一覧
 
 情報定係港
 Googleのmaglogger


 H23 2011-02-07T10:30
 まぐろぐ

<< 前へ >> 次へ

×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。