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2020年08月28日

Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性−モンターギュ文法による形式意味論からの考察3

2.1 ドイツ語の範疇及び基本表現

 範疇とはAjdukiewiczの範疇文法が基礎になっている。Lewis(1972)に基づき簡単に記すならば、範疇文法とは、以下のような文脈自由の句構造文法である。基本カテゴリー(S、N、C、・・・)の組み合わせにより複合カテゴリーが定義される。(C/C1・・・)。これらが品詞に対応する。そして、複合カテゴリーは、同時に構文的な結合関係も表し、それぞれが語彙目録を携えているのである。これらの手掛かりとして Löbner(1976)にある範疇や基本表現を見てみよう。

範疇の定義 範疇 通常の表現 基本表現
t Satz 文 −
e]t Substanz 普通名詞 Mensch, Student, Vegetarier, Zwerg
e]t]]e]t]]t Art 冠詞類 Jeder,ein,kein,der
e]t]]t N 固有名詞、代名詞 Heinrich,Stefanie,er0,er1
e]t V 自動詞 frieren,husten,lächeln,seufzen
e]t]]e]t Adv 述語修飾の副詞 sehr,gerade
e]t]]t]]]e]t TrVn 他動詞 finden,sehen,suchen,beobachten
t]e]t TrVsatz 補文を取る他動詞 sagen,verrate,behaupten
t]e]t TrVv Zu不定詞の他動詞 beginnen,wagen,versuchen,pflegen
e]t]]t]]]e]r]]e]t]] Präp 前置詞 trotz,wegen
t]t AdSatz 文修飾の副詞 notwendig,wahrscheinlich,sicher

 範疇の定義におけるeは固体、tは文の範疇である。PTQに比して、範疇Artが設けられている。この措置は、範疇Artの複合表現(ein jeder)がドイツ語にみられることを考えれば妥当なものといえよう。

花村嘉英(2020)「Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性−モンタギュー文法による形式意味論からの考察」より

Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性−モンタギュー文法による形式意味論からの考察2

2 モンタギュー文法のドイツ語への適応

 UGは、文法体系を代数的に規定する総合的な理論であり、PTQは、UGの枠組みを英語の断片を用いて具体的に展開させている。Löbner(1976)では、数学上の基礎概念(集合論、関数式等)をUGに従って説明し、PTQに準じた形で、ドイツ語の統語論、内包論理、双方を関連付けるために翻訳規則が規定されている。図式化すると次のようになる。

統語論 範疇 範疇文法による規定(f)タイプ ILの表現の範疇の規定 統語論
統語論 基本表現 ドイツ語の断片に対する語彙目録(翻訳規則)基本表現 それぞれのタイプの定項と変項
統語論 統語規則 ドイツ語の断片を生成(翻訳規則)統語規則 ILの有意表現形成
                   Des:REF+意味規則 意味規則 意味論

 以下、ドイツ語の範疇及び基本表現、内包論理(IL)、ドイツ語の統語規則及び翻訳規則の順に説明していく。

花村嘉英(2020)「Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性−モンタギュー文法による形式意味論からの考察」より

Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性−モンタギュー文法による形式意味論からの考察1

1 はじめに

 数学的で厳密な理論的枠組みに基づき、人工言語も含めた言語の統語論と意味論を規則化したモンタギューの文法理論が自然言語の文に見る曖昧性をどの程度定義できるのか考察していく。即ち、これまでにモンタギュー文法の視点から、de-re/de-dito読み、文修飾の副詞、時制、限量子等の曖昧性に関しては指摘があるも、本稿のテーマの一つである様相因子の動きにより生じる曖昧性については指摘がない。“Das Mädchen fängt an zu weinen.”は、様相因子が主語内的ならば、意図的な読みに、主語外的ならば、あるプロセスの始まりになろう。 
 筆者自身の研究の流れを考えた場合、卒業論文で題材としたヴァイスゲルバーの母国語の世界像よりもさらに深層にある論理的な側面を追求するため、モンタギューによる形式意味論を考察していく。確かにモンタギューを契機とした今日の形式意味論は、当初のものとはかなり形を変えており(例えば、状況意味論)、例えば、可能世界という概念に対する多方面からの批判を踏まえ理論も修正されている。
 しかし、現在においてもモンタギュー自身の文法理論に対する批判があることを考えれば、今一度考察の対象にする価値はある。ましてや批判の中には誤解から生じたものも見受けられる。例えば、Martin(1975)には、モンタギューの文法理論は、自然言語とメタ言語の区別も深層と表層の区別もなされていないと記述がある。しかし、双方の言語間の違いは既成の事実であり、このことと方法論上一般的な視点から双方の言語の規定を目指したモンタギューの試みが別の問題であることや論理学の考察が概して深層にある一方、PTQでは、その対象が比較的表層にあることを見落としている。
 そこで、第一章では、Löbner(1976)に従って、Montague(1974a、1974b)の理論的枠組みを概略しつつ、そのドイツ語への適用を示すことにする。第二章は、実際に対象とする言語現象の説明である。即ち、zu不定詞句を下位構造とする様相動詞のうち、anfangen、beginnen、aufhörenには統語論上、意味論上の特性があることを示唆し、様相因子の問題を取り上げる。第三章は、上記三つの動詞からなる文章をモンタギューの文法理論にあてはめることにより、様相因子の動きによる曖昧性が規定されるかどうか検討していく。
 但し、本稿では、対象とする自然言語がドイツ語ゆえに参考書としてLöbner(1976)を選択した。しかし、他にも優れた手引きがあるため、以下に列挙する。坂井(1979)、内田(1979)、長尾・淵(1983)、白井(1985)、Thomason(1974)、Benett(1976)、Cooper(1976)、Partee(1975、1976)。
 なお、この論文は、1987年1月、立教大学大学院文学研究科博士前期課程ドイツ文学専攻修了時に提出した修士論文を修正加したものである。

花村嘉英(2020)「Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性−モンタギュー文法による形式意味論からの考察」より

2020年07月12日

ハインリヒ・マンの‟Der Tyrann”で執筆脳を考える8

5 まとめ  
 
 受容の読みによる「真の人間性と多重性」という出力は、すぐに共生の読みの入力になる。続けて、データベースの問題解決の場面を考察すると、「多層とニューラルネットワーク」という人間の脳の活動と結びつき、その後、信号のフォーカスは、購読脳の出力のポジションに戻る。この分析を繰り返すことにより、「ハインリヒ・マンと多重の綾」というシナジーのメタファーが見えてくる。 
 この種の実験をおよそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人60人対40人、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識してできるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。 

参考文献

甘利俊一 ニューロコンピューター読本 サイエンス社 1990
日本成人病予防協会監修 健康管理士一般指導員受験対策講座3 心の健康管理 ヘルスケア出版 2014
花村嘉英 計算文学入門-Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 新風舎 2005
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品-魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015 
花村嘉英 日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム-中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 東南大学出版社 2017
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁/戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 シナジーのメタファーの作り方−トーマス・マン、魯迅、森鴎外、ナディン・ゴーディマ、井上靖 中国日语教学研究会上海分会論文集 2018  
花村嘉英 川端康成の「雪国」に見る執筆脳について-「無と創造」から「目的達成型の認知発達」へ 中国日语教学研究会上海分会論文集 華東理工大学出版社 2019 
花村嘉英 社会学の観点からマクロの文学を考察する−危機管理者としての作家について 中国日语教学研究会上海分会論文集 2020
藤本淳雄他 ドイツ文学史 東京大学出版会 1981
佐藤晃一 ドイツ文学史 明治書院 1979
手塚富雄 ドイツ文学案内 岩波文庫 1981
Heinrich Mann Tyrann Reclam 1981
Kurt Rothmann Kleine Geschichte der deutschen Literatur Reclam 1981
Ulrich Weisstein Nachwort für den Tyrann Reclam 1981
https://tmytokai.github.io/open-ed/activity/dlearning/text02/page02.html(多層ニューラルネットワーク)

ハインリヒ・マンの‟Der Tyrann”で執筆脳を考える7

A 情報の認知1はBその他の反応、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へ、人工知能はAニューラルである。 
B 情報の認知1はBその他の反応、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へ、人工知能は@多層である。
C 情報の認知1はBその他の反応、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へ、人工知能は@多層である。
D 情報の認知1はBその他の反応、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へ、人工知能はAニューラルである。 
E 情報の認知1はBグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へ、人工知能は@多層である。 
   
結果
 言語の認知の出力「真の人間性と多重性」が情報の認知の入力となり、まず何かに反応する。次に、その反応が情報の認知で新情報となり、結局、この場面では、問題未解決のままだが推論が続き、「真の人間性と多重性」が「多層とニューラルネットワーク」からなる組みと相互に作用している。

花村嘉英(2020)「ハインリヒ・マンの『専制君主』の執筆脳について」より

ハインリヒ・マンの‟Der Tyrann”で執筆脳を考える6

【連想分析2】
表3 情報の認知

A 表2と同じ。情報の認知1 3、情報の認知2 2、情報の認知3 2、人工知能2
B 表2と同じ。情報の認知1 3、情報の認知2 2、情報の認知3 2、人工知能1
C 表2と同じ。情報の認知1 3、情報の認知2 2、情報の認知3 2、人工知能1
D 表2と同じ。情報の認知1 3、情報の認知2 2、情報の認知3 2、人工知能2
E 表2と同じ。情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 2、人工知能1

分析例
(1)「専制君主」執筆時のハインリヒ・マンの脳の活動を「多層とニューラルネットワーク」と考えている。彼の文体は、人間の世界が繁栄と滅亡において社会的政治的存在に規定された種として構成され、政治、芸術そして人間的なものを幾重にも結びつけるすべを心得ているといわている。
(2)情報の認知1(感覚情報)
感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、Bその他の反応である。
(3)情報の認知2(記憶と学習)
外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。また、未知の情報はカテゴリー化されて、経験を通した学習につながる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。
(4)情報の認知3(計画、問題解決)  
受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へ、である。  
(5)人工知能1 執筆脳を「多層とニューラルネットワーク」としているため、社会の問題の表出が重要となり、そこに専門家としての調節が効力を発揮する。@多層、Aニューラル、Bその他 

花村嘉英(2020)「ハインリヒ・マンの『専制君主』の執筆脳について」より

ハインリヒ・マンの‟Der Tyrann”で執筆脳を考える5

分析例
(1)剣が落ちる前ぶれの場面。
(2)文法2 テンスとアスペクト、1は現在形、2は過去形、3は未来形、4は現在進行形、5は現在完了形、6は過去進行形、7は過去完了形。 
(3)意味1 1視覚、2聴覚、3味覚、4嗅覚、5触覚、意味2 喜怒哀楽、意味3 振舞いの1直示と2隠喩、意味4多重性 1あり2なし。 

テキスト共生の公式
(1)言語の認知による購読脳の組み合わせを「真の人間性と多重性」にする。
(2)文法1のテンスとアスペクトや意味2の五感には、一応ダイナミズムがある。また、連想分析1の各行の「真の人間性と多重性」を次のように特定する。
 
A真の人間性と多重性=テンスは現在形+過去、視覚、哀、直示、多重性あり。   
B真の人間性と多重性=テンスは現在形+現在完了、視覚、哀、隠喩、多重性あり。     
C真の人間性と多重性=テンスは現在形+現在完了、視覚+聴覚、喜、直示、多重性あり。
D真の人間性と多重性=テンスは現在形、視覚、哀、直示、多重性あり。
E真の人間性と多重性=テンスは過去形、視覚、哀、隠喩、多重性あり。
 
結果 上記場面は、「真の人間性と多重性」という購読脳の条件を満たしている。

花村嘉英(2020)「ハインリヒ・マンの『専制君主』の執筆脳について」より

ハインリヒ・マンの‟Der Tyrann”の執筆脳について4

【連想分析1】

表2 言語の認知(文法と意味) 剣が落ちる前ぶれ

A Mit grabendem Hohn: „Sie konnten töricht genug sein, Signora, sich einzubilden, ich hätte mich Ihnen anvertraut bis aufs letzte, wie ichs tat, wenn ich nicht wußte, daß Sie würden serben müssen? Ah! Die Vorbedeutung des fallenden Schwertes. Einer von uns wird sterben müssen. Sie erschrank; aber Sie wurden nicht, wie sehr Sie Ursache zu erschrecken hatten!“ 
文法2 1+2、意味1 1、意味2 3、意味3 1、意味4 1

B Sie hat sich vom Boden erhoben, sit mit den Händen vor der Brust und entsetzen Gerichtes schrittweise zurückwichen. Ihr Fuß trifft den Dolch. Sie greift danach, sie stürzt vor. Er flieht hinter den Tisch, er schreit sinnlos: 文法2 1+4、意味1 1、意味2 3、意味3 2、意味4 1

C „Wache! Wache!“ Die Mitteltür geht auf, Leibwächter zeigen sich darin. Der Herzog hat sich gefaßt. „Nichts! Noch nicht.“ Und die Tür schließt sich wieder. Er kommt hervor, tritt auf sie zu, die den Dolch im Rücken hverächtlich lacht. Trotzig hervorgestoßen: 文法2 1+4、意味1 1+2、意味2 3、意味3 2、意味4 1

D „Ich bin nicht feige! Es ist nicht wahr! Verdient nicht die größere Achtung einer, dr von Natur nicht tapfer, sich zwingt, zu handeln, als sei ers! Ich habe nur eine Feigheit begangen, und für die sollten Sie mich nicht verachten: ich habe Sie, als Sie sich mir gaben, nicht genommen:- weil ich wußte, Sie würden durch mich sterben. Sie haben mich mißverstanden, Signora: nicht das Aufhören Ihrer Liebe fürchtete ich, als ich das Erkalten Ihrer Brust fürchtete.“ 文法2 1、意味1 1、意味2 3、意味3 1、意味4 1

E „Wozu sprechen Sie noch mit mir? Da Sie nur lügen, nur verderben können - und mein Verderben Ihnen schon gelungen ist ?“ „Ich rede wahr. Ich habe mich gefürchtet, Ihnen - Tod zu entweihen.“
 文法2 1、意味1 1、意味2 3、意味3 2、意味4 1

花村嘉英(2020)「ハインリヒ・マンの『専制君主』の執筆脳について」より

ハインリヒ・マンの‟Der Tyrann”の執筆脳について3

3 データベースの作成・分析

 データベースの作成法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味5)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。データベースの数字は、登場人物を動かしながら考えている。
 こうしたデータベースを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容は、それぞれの言語ごとに構文と意味を解析し、何かの組を作ればよい。しかし、共生は、作家の知的財産に基づいた脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。 

【データベースの作成】
表1 「専制君主」のデータベースのカラム

文法1 態 能動、受動、使役。
文法2 時制、相 現在、過去、未来、進行形、完了形。
文法3 様相 可能、推量、義務、必然。
意味1 五感 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。
意味2 喜怒哀楽 喜怒哀楽と記事なし。 
意味3 振舞い ジェスチャー、身振り。直示と隠喩を考える。
意味4 多重性 あり、なし。
医学情報 病跡学と乗せttン 受容と共生の共有点。構文や意味の解析から得た組「真の人間性と多重性」と病跡学でリンクを張るためにメディカル情報を入れる
記憶 短期、作業記憶、長期(陳述と非陳述) 作品から読み取れる記憶を拾う。長期記憶は陳述と非陳述に分類される。
情報の認知1 感覚情報の捉え方 感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイルやグループ化またはその他の反応。
情報の認知2 記憶と学習 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報は、学習につながるためカテゴリー化する。記憶の型として、短期、作業記憶、長期を考える。
情報の認知3 計画、問題解決、推論 受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。
人工知能 多層とニューラルネットワーク エキスパートシステム 多層の神経回路網のこと。ニューロンがあり、それを結合したネットワークがあり、入力層、隠れ層、出力層という3層からなっている。各層は、多数のパーセプトロンが結合している。

花村嘉英(2020)「ハインリヒ・マンの『専制君主』の執筆脳について」より
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花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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