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2016年11月12日

妻は告白する

この映画は昭和36年の作品です。
同じ年の映画には、「用心棒」「名もなく貧しく美しく」「地下鉄のザジ」「荒馬と女」などがあります。

監督は増村保造。この方、大映の代表的な監督だったとみえ、
「悪名」「ある殺し屋」「兵隊やくざ」「陸軍中野学校」など、勝新太郎や市川雷蔵の作品を撮っています。
この作品も、若尾文子の主演です。

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物語は夫殺しの嫌疑をかけられている妻、滝川彩子が裁判所に到着するところから始まります。

彼女は、夫と夫の仕事の関係で知り合った幸田とともに山に登り、
滑落したおりに、ザイルを切って夫を殺した容疑をかけられています。


滝川との結婚は不幸な結婚であったために、彼女は、理解者である幸田と心が通い合います。
物語は、彼女が本当に殺したのかどうか、を焦点として展開していきます。

やがて、彼女が本当に殺したかどうかがわかりますが、それによって幸田は彼女のもとを離れていきます。

映像として、光と影の使い方が印象的です。

白黒ならではの映像の表現です。

_20161112_123014.JPG

2016年11月10日

映画 「ラッキーさん」

市川崑監督の映画「ラッキーさん」です。

公開は昭和27年。

出演は小林桂樹、伊藤雄之助、杉葉子、沢村貞子といったところ。

東宝の製作です。

物語は主人公若原俊平が社長秘書に栄転するところから始まります。

これほどの努力を運という

という句があります。

主人公、若原俊平は努力の人でもあるのですが、
仲間からは「ラッキーさん」と呼ばれています。

他人より早く出世しているからです。

そんな、彼は、結構ドライば部分もある男ですが、
彼の出世を祝う同僚に自腹で奢るという、生真面目な部分もあります。

現在の社長の秋葉は中継ぎの社長。

前社長が公職追放で去った結果として、前社長の推薦で社長になっています。

秋葉は、前社長が公職追放が解かれて戻ってくるため、
前社長の娘さんにも気を使いまくっています。

このお嬢さんである由起子さんは、美容院を開店しています。

秋葉社長は由起子さんのお婿さんに適当な人物を探しており、
若原俊平は、現社長の息子を推挙します。

その気になった、秋場社長は息子美容院に行かせパーマをかけさせます。
堅物の息子はかえって由起子さんを怒らせてしまいます。

そこで、若原は会社運動会をして、集団見合いのようなことをしようと提案します。

場所は葉山。

当時の葉山とされる場所が映りますが、これが今から考えられない風景です。

_20161110_175012.JPG


この運動家を通じて、若原は由起子さんと親しくなりますが・・・。

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喜劇的ではありますが、一方で新生日本に対する希望がそこかしこに見えます。

一方で由起子さんの結婚は一種の政略結婚であり、由起子さんもそこから逃れることができないことを知っています。

知っていながら、できるだけ青春を謳歌しようとしています。

新しい時代というものと、旧来かの時代というものが交錯していた時代です。

まさに「自由恋愛」という言葉が誕生する一方で、
「身分違い」という言葉がしっかりと生きていた時代でした。

ところで、昭和27年という年は、「鉄腕アトム」が「月刊少年」に連載されはじめ、
ラジオドラマ「君の名は」がスタートした年です。
また、下半期の芥川賞を松本清張が受賞しています。

2016年11月09日

雨のアムステルダム

「深夜食堂」というドラマのセットで、深夜食堂のとなりに「雨のアムステルダム」というバーが登場します。
単に、隣にあるので看板だけの登場です。

この店の名が前から気になっていました。

今回、同名の映画が放送されたので見ました。

映画は昭和50年に公開されています。

主演は萩原健一さんと岸恵子さん。


とにかく、オシャレな二人。
それは派手なという意味ではなく、落ち着いているオシャレという感じです。
言葉を変えれば、大人のオシャレとなるかもしれません。

全部がヨーロッパ・ロケと言ってもいいくらいです。
一部、回想シーンで日本が登場しないわけではありませんが、やはり、中心はオランダ。

この街が、雨にぬれたりしていると街そんものがシックでオシャレです。

オシャレな二人がオシャレな街で出会って恋をする。
そんな映画です。

何となく「愛の嵐」に影響を受けているのかな、と思ってしまいました。

空港での出会い。

出会った二人は同郷で、高校時代に互いを知っていたという設定。
萩原健一さんが演じるのは一流ではない商社の商社マン。
この商社、武器の輸出に手を染めています。

岸恵子さんの演じるのは、フィクサーのような男に命じられて取引相手に体を提供する女性。

何となく影のある二人。その恋が、少し暗めのヨーロッパの街に似合います。

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2016年11月06日

映画「大アマゾンの半魚人」

映画「大アマゾンの半魚人」です。
原題はCreature from The Black Lagoon

タイトルが魅力的です。
何といっても「大アマゾン」。

アマゾンというと、最近はアメリカのネット販売業者が有名すぎますが、
当時は何となく全容のわからない巨大で不思議な河の名前という印象が多かったかと思います。
「大アマゾン」と「半魚人」という、おどろおどろしさ全開のタイトル。
素晴らしいです。

この映画ユニバーサル社の制作。
当時のキネマ旬報では
「フランケンシュタイン、ドラキュラ、ウルフマン、透明人間などをスクリーンにのせた
ユニヴァーサル社が、またもやあたらしい怪物をつくりだした。水かきのついた鋭い鉤のような
指をもつ爬虫類と人間の合の子みたいな怪物で、その名をギルマン(半魚人)という。」
となっています。

例によって、この怪物の存在を知った生物学者が、婚約者で助手の女性を連れて探検にでかけます。
何と3D版もあったようです。こちらは日本では公開されなかったみたいです。


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2016年11月05日

久我良子さん

個人的には久我良子は竹中直人さんが監督した「119」に出演されているの観たことがあります。

昭和29年のキネマ旬報によれば、
「戦前の女優がよくもっていたような女性的な劣等感がない」そうで
「どんな役の中にも裸一貫の気持ちで飛び込んで行ける」とのことです。

また、「コンプレックスがないことは同時に自意識過剰の欠点もない」と論じ、
「いろいろな役に使える女優」となっています。

さらに「木下作品に出れば木下的な雰囲気の中に入っていけるし、
成瀬作品でも、黒沢作品でも自由になじめる」という
監督の作風に合わせていくことができる女優さんのようです。

「どんな役をやっても、しかも、それをどんなに巧みに演じても、
その女優自身の個性やタイプだけを印象づけてしまう女優」
ではない魅力があるということです。

確かに、「119」の演技でも出すぎず、さりげなく存在感を示していたように思います。

2016年11月04日

オードリー・ヘップバーン

1954年5月上旬号に「現代が求める新しいタイプと演技」という特集で、
「全く新しい個性の魅力」としてオードリー・ヘップバーンのことが書かれています。

まず、「オードリー・ヘップバーンの魅力ほど、新しい感触をもっているものはない」と断じて、
新しさの由来は「いわゆるハリウッド型のグラマーでないところから始まっている」としています。

オードリーは、「ハリウッドのグラマーとは無縁に、彼女の個性だけから作られた魅力」であるとして、
それまでのハリウッドの女優の魅力とは異なる魅力があるとしています。

オードリーの個性は、「持って生まれたものに磨きがかけられて、
魅惑に新しい感触の花を咲き匂わせた」としています。

その魅力を知るには、映画「ローマの休日」を見てほしいとしています。

オードリーは1930年ブリュッセルで生まれました。
母はオランダ人、父は英国人でした。
両親はオードリーが6歳の時に離婚します。

彼女に少女時代にオランダはナチスに占領されています。
この占領がされる前に見たバレエに心が引かれます。

彼女18歳のときに、ロンドンに行き、バレエの学校にアルバイトをしながら通います。

彼女の少女時代は貧しかったようです。バレエが彼女の愉しみだったかもしれません。

彼女の育った環境のためか
「オードリーの瞳には皮肉の影が潜んでいる」として、
「大きな眼は明るいけれども」 「アメリカ娘には見られない、ヨーロッパ的な性格を」
「彼女の全身、彼女が放射する雰囲気」に感じるとしています。

暗い時代のヨーロッパに育ったゆえの独特の雰囲気が
「ローマの休日」のどことなく上品な感じにつながるのかもしれません。

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