2019年02月04日
十把一絡げズ 第57回 「院政」
こんにちは、酒保です。
今回は白河天皇が行った院政について取り扱っていきたいと思います。
院政とは、位を譲った天皇が上皇となったのちも政治の実権を握り続けることです。
これを行った白河天皇は、藤原氏を外戚としてもたない天皇です。白河天皇の父である後三条天皇は170年ぶりに藤原氏を外戚に持たない天皇でした。そのため、藤原氏に遠慮することなく、様々な改革を行うことができました。
白河天皇もその流れをくんだ天皇です。
藤原氏を外戚に持たないことで、藤原氏の摂関政治とは対立をしていくことになります。
後三条天皇も白河天皇もだいぶ圧力をかけられたようです。
しかし、藤原氏の摂関政治への回帰を阻止するため、白河天皇はたった4歳の息子に位を譲り、その後は上皇として政治の実権を握りました。
その後、摂関政治は衰退し、院政がしばらく続くこととなります。
院政下では、後継者をあらかじめ天皇として即位させてしまうことから、それが強力な跡継ぎの使命となり、跡継ぎ不明のまま争いになる、という状況になりにくいという側面もあったようです。
なんにせよ、政治の実権は失っても、院政自体は江戸時代まで残り、明治時代の皇室典範によって天皇の譲位が禁止されるまで続きました。
そして、平成31年をもって、明治時代以降初めての譲位がなされる予定となっています。
譲位後の天皇陛下の呼び名であったり、立場であったり、今回の譲位を国民が認めるにあたって様々なことが話し合われていたことを覚えているでしょうか。
天皇制について国民がしっかり理解し、話し合うことができる場ができていた近年はとてもよい状況だったと思います。みなさんも、天皇陛下がどのようなことを行っているのか、なぜ天皇陛下が尊ばれているのか、譲位が行われる4月30日に向けて、調べてみてはいかがでしょうか。
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