2019年02月02日
十把一絡げズ 第56回 「源氏と平氏」
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こんにちは、酒保です。
今回は源氏と平氏についてがテーマです。
平安時代の後期、10世紀には地方の政治が国司中心と移り変わっていたころであり、それ以前やその変化によって社会は混迷を深めていました。
そんな中で各農村は自分の身は自分で守るという必要に駆られ、農村の有力者は一族や従者を武装化させていきました。彼らは、馬に乗り、弓矢を使って武士として争いを繰り返し、国司に対抗することもありました。
こういった武士が、互いに連合しながら武士団を形成していったのが、平安後期の出来事です。
そんな中でも、特に力を伸ばしていった武士団が、源氏と平氏をかしらとする武士団です。
彼らは、京都で貴族の護衛や警察の仕事を行って、実績を積み上げていきました。
そして、これら2つの武士団が、さらに勢力を伸ばすきっかけとなったのが、10世紀の中ごろに関東で起こった「平将門の乱」と西国で起こった「藤原純友の乱」です。
これらを抑えたことにより、源氏と平氏は押しも押されぬ大勢力へと成長していきました。
そうして、社会の混乱と争いを背景として、武士が成立していったのです。
この後の、12世紀には平清盛が頭角を現し、武士としては初めて太政大臣になります。
結局、争いが絶えないことで、軍事力を背景とした武士たちが物理的、政治的に力をつけていくことは時代の必然だったのでしょう。
武士による世の中になったことは、歴史上重要な出来事だったと思いますが、その背景として争いの絶えない時代であったことを考えると、少し複雑な気持ちになります。
中国や韓国、北朝鮮とGDP比での軍事費が多い国に囲まれた現代日本も、この時代の貴族たちのようにならないよう、気を付けなくてはいけませんね。
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