2019年02月01日
十把一絡げズ 第55回 「浄土の教え」
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こんにちは、酒保です。
今回は浄土の教えがテーマです。
国風文化で様々な文学作品が世に出される一方で、10世紀は疫病などにより人々の不安が高まった時代でもありました。
そんな中で、念仏を唱え阿弥陀仏にすがれば、死後には極楽浄土に生まれ変わることができる、という浄土の教えを説く僧が現れました。
そもそも、浄土の考え方は7世紀前半には日本に伝わり、阿弥陀仏の像が盛んに作られていました。
これが社会不安などを背景として、強く受け入れられます。
特に平安時代後期には、「末法」と呼ばれる「どんなに修行をしても悟りを開けなくなる時代」が到来したため、これが災害や戦乱が頻発する現状と合わさり、世界の終わりを感じさせて、社会不安が増大したのでしょう。
現世での救済が望めないことから、死後の救済を望み、それが極楽浄土へのあこがれにつながったのだと思います。
この後、鎌倉時代に入ってこういった信仰はだんだんと別の形に変化していきます。
しかし、その根底にあるのは救済されたいという生きることがつらい人々の切なる願いです。
そういった感情の受け皿となる機能は、現代の宗派、宗教でも同じなのかもしれませんね
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