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2019年01月29日

十把一絡げズ 第52回 「寝殿造」

052寝殿造.jpg

こんにちは、酒保です。
今回は寝殿造がテーマです。

寝殿造とは、平安時代から中世にかけての建築様式です。
その特徴は、内部が柱だけで壁がほとんどないということです。
中と外を分けるのは蔀(しとみ)という上に開くタイプの扉などが使われ、昼間は解放され、夜は閉じていました。そのため、中も外もほとんど壁がない開放的な空間を作ることができます。

さらに、外に関しても、庭に大きな池があったり、木々があったりと整えられていて、平安時代の貴族はそういった風景を肴に酒やお茶を飲んでいたのだろう、と想像が掻き立てられます。

そういった開放的な空間だったため、プライベートルームというのはあまりありません。
個人の空間は、屏風などを使って仕切っていました。正直、現代の人間からすると全く仕切られた個人の空間という感じはしませんね。

この時代から使われたものはたくさんありますが、畳もその1つです。
畳は何枚もむしろ(藁やイグサを編んで作った敷物)を積み重ねる、という意味の言葉ですが、平安時代の畳はまさにそのようなものでした。
もともとが敷物であり、平安時代のベッドであることから、畳の上は土足厳禁なわけですね。

このような寝殿造で作られた有名な建物は10円玉に描かれた平等院鳳凰堂や世界遺産にもなっている中尊寺金色堂が挙げられます。
今でもみられるものですので、機会があればぜひご覧になってみてください。


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posted by friend at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画
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