2019年01月28日
十把一絡げズ 第51回 「国風文化」
こんにちは、酒保です。
今回は国風文化です。
国風文化は、10世紀から11世紀に発展した文化で、様々なものが日本風に変化していった文化でもあります。
以前は、遣唐使を通じて唐からはいってきたものをまねする形で日本の彫刻や絵画が発展していきました。
しかし、唐の勢力が衰えると、菅原道真は「危険な航海をしてまで唐から学ぶものはもうない」と考え、遣唐使を廃止します。
その結果、それまで流入していた唐の文化を日本人の感性で発展させていくことになるのです。
これは、歴史上何度も繰り返されることになります。
今回は、唐の文化を日本風に変えましたが、安土桃山時代にはポルトガルなどからはいってきた文化を、明治時代や大正時代にはヨーロッパやアメリカからはいってきた文化をどんどん日本風に変えていっています。
そして、それは現代でも同じです。
食べ物や電化製品など、様々な分野で新しいものを取り入れつつ日本風に変化させています。
新しいものを取り入れ、自国の中で昇華させていく姿勢は、1000年以上前から変わらない日本の特徴です。
ガラケー(ガラパゴス携帯)や軽自動車に代表される日本の風土に合わせて作られたものは、必ずしも世界的に受け入れられるわけではありませんが、日本国内では強く受け入れられています。
独自の文化とは、古い和風のものだけではなく、「これがよい」「しかし、これはダメ」と取捨選択をしながら新しいものに変化させていく、日本人の感性そのものなのではないかと私は思っています。
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