2019年01月27日
十把一絡げズ 第50回 「最澄と空海」
こんにちは、酒保です。
ついに第50回となりました十把一絡げズ。今回は最澄と空海をテーマにやっていきましょう。
最澄と空海は、どちらも遣唐使とともに唐にわたり、最新の仏教を学んできた僧です。
当時、最澄はエリート僧として、空海は無名の僧としての参加となりました。
そうして学んだ仏教が、現在まで続く日本仏教のもととなっているのです。
さて、最澄の天台宗は比叡山延暦寺に開かれました。
鎌倉仏教で活躍する法然、栄西、親鸞、道元、日蓮といったそうそうたる顔ぶれが天台宗にはそろっています。
こういったことから、比叡山は日本仏教の母山とも呼ばれているようです。
空海の真言宗は高野山金剛峰寺に開かれました。
当時、最澄が学んだ仏教よりも空海が学んだ仏教のほうが必要とされたようで、最澄は空海にも教えを乞うたと言われています。
空海は「弘法も筆の誤り」で有名な弘法大師です。
京の都の大内裏、応天門の応の字を間違えたことからこのことわざが生まれたそうです。
また、高野山の奥には空海が入定(瞑想をして生きたまま仏になること)した御廟があり、そこには1200年間、1日2回の食事が運ばれています。
これは、空海がまだ生きているとされていることから続けられているそうですが、その長い期間続けてきた伝統を考えると歴史の重みを感じることができます。
さて、最澄と空海では対照的なところがあります。
最澄は本人よりも彼の開いた天台宗が大きく成長しました。一方で、空海は本人がとてもすごかったため、彼を超える後継者がなかなか育たなかったようです。
エピソードもそのように、最澄は天台宗としての話、空海は本人の話が多くみられました。
中学教科書ではまとめて扱われている二人ですが、詳しく見ていくといろいろと違いがみられます。
こういった教科書外の知識こそ、歴史を学ぶ一番の面白さかもしれませんね。
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