2019年01月17日
十把一絡げズ 第41回 「租・庸・調」
![041租庸調.jpg](/kyoikusupport/file/undefined/041E7A79FE5BAB8E8AABF-thumbnail2.jpg)
こんにちは、酒保です。
今回は律令制度下で実施された、「租・庸・調」について話していきたいと思います。
「租・庸・調」は律令制度下で人々に課された税です。
それぞれの内容は上記の漫画に譲りますが、「租・庸・調」には、男女で納める量に違いがありました。
男子は租庸調のすべてを納めましたが、女子は租のみで、庸調は免除だったのです。これにより、平安時代になると、税逃れとして、生まれた子どもが男であろうと女であろうと戸籍上は女として登録することが増えます。
そのため、500人近い村の中に男は30人くらいしかいない、というような不思議な状況になってしまうのです。
とはいえ、負担は男子のみとなっていても、一家で協力しなくては支払えない量の税ですので、結局女子も必死になって税を納めることに変わりはなかったようです。
また、国税庁がいうには、平城京に住んでいた庶民には庸と調に免除規定があったそうです。
理由は、平城京付近に住む人々には、完成していない都の工事などの労役が多くあったからだそうです。
結局、ほかの形で税を納めているだけで、負担はあったわけですね。
とはいえ、都に近ければ近いだけ、税を持っていくことが楽になります。遠い地域の人々にとって、税を納めに行くことは大変な負担だったと思います。
今も昔も、国家が大切とはいえ、納税には多大な労力が必要なのだなぁ、という話でした。
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