2019年01月10日
十把一絡げズ 第37回 「聖武天皇」
こんにちは、酒保です。
今回は「聖武天皇」がテーマです。
漫画にもある通り、聖武天皇の時代には伝染病の流行や飢饉の発生で人々は苦しんでいました。
そして、そのようなときは天皇に原因がある、と考えられていました。
普通に考えれば、天災が起こった原因を天皇に求めることは筋違いなのですが、昔はそのように考えられていたのですね。
そのような考えから、多くの災害が起こる原因は自分にあると考えた聖武天皇は鎮護国家思想にはまっていきました。
要は仏教の力で国家を守ろう、という考え方です。
そして、その一環として、奈良の大仏を作ることとなりました。この奈良の大仏の開眼式(大仏に目を書くこと)では、目を描く筆に多くのひもを括り付け、みんながそのひもを握ることで、その場にいた人全員が大仏と縁を結ぶようにしたそうです。
そして、聖武天皇はそのひもを生涯大切にし続けたということで、どれだけ大仏が心の支えになっていたかが想像されます。
さて、ここで聖武天皇についてのポイントなのですが、テストで大仏を作った経緯を聞かれた場合、「仏教を広めるため」という回答が多く寄せられます。しかし、この回答では単なる布教と取られ、となる可能性があります。気を付けましょう。
このほか、聖武天皇の死後、その遺品が東大寺に作られた正倉院に納められました。その中にあるものの中には、シルクロードを通ってやってきたギリシアの水差しなどもあり、それらから天平文化の様子がうかがい知れます。そういったことから、天平文化は聖武天皇を中心に発展した文化だと、私は思います。
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