2019年01月10日
十把一絡げズ 第36回 「天平文化」
こんにちは、酒保です。
今回は天平文化です。
唐の文化が伝わると、都の貴族を中心に、その影響を強く受けた文化が栄えました。
さらに、シルクロードを通って伝わった、インドや西アジアなどの文化の影響も見られます。
遣唐使が持ち帰った様々な文化により、そのような国際色豊かな文化になったのがこの天平文化です。
ちなみに天平という名は、聖武天皇のころの元号からつけられています。
以前の大化に加えて、これも元号をもとにした名づけということですね。今後も、元号をもとにした語句は何度も出てきます。
普段はあまり元号を気にすることはありませんが、今年で平成が終わる、と意識すると過去の元号も気にかかるものです。文化や戦い、改革、天災等、意外と多くの出来事に元号の名が使われていますので、興味があれば調べてみるのもよいと思います。
さて、天平文化では、「古事記」「日本書紀」「風土記」といった政府の作成した書物が多く残されています。このころは、ひらがなやカタカナがなかったので、すべて漢語で書かれていますが、日本の書物が刊行され始めた、と考えるとだいぶ日本の文化も成熟してきたと感じます。
奈良の大仏などの話は明日の聖武天皇の解説に譲りますが、国際的な文化であることだけでなく、日本で作られたものにも目を向けながら、天平文化を理解してもらえればと思います。
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