2020年04月14日
キク
隣の家に猫がいる。名前を「キク」という。
いつもそこん家の婆ちゃんに、畑へ行くにも寄り合いへ行くにもくっついていた。
でもキクは婆ちゃん以外には激しく無愛想で、他の家族にすら殆ど懐かない程。
ある日その婆ちゃんが突然亡くなってしまったのよ。
それから暫くキクを見なかったが、
ある晩自販でジュースでも買いに行こうと外へ出たら、あの無愛想なキクが擦り寄って来た。
こんなの始めて。婆ちゃんが死んで弱くなったのかキク?
暫く構ってやって、バイバイしようと思ったが、キクは何処までもついてきて離れてくれない。
家の中までついて来たので、胸が痛んだけど締め出した。
暫く玄関の外で鳴いていた。ううごめんよ・・・。
翌朝、学校へ行こうと玄関を開けたら、キクが飛びついてきた。
隣の母ちゃんが見ていて、「たまげたね!この無愛想が」と笑っている。
他の人間には相変わらず無愛想らしい。
で、この話を学校でしたら友達曰く、
「・・・おまえ婆ちゃん背負ってるんじゃないの?」
こわ〜い。キクは今も私にべったり。
今も縁側に可愛く前足をかけて私を見てる。
<感想>
あまり深く考えなければ嬉しいかも?
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posted by kowaidouga at 09:05| 超怖い話(動物編)