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2022年11月30日

歴史139・日米修好通商条約

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 日米和親条約を結んでから2年後、今度はアメリカから、ハリスさんがやって来ます。

 何をしに来たのか。

 通商条約を結んで、貿易をするためです。

 幕府は、条約を結ぼうと決めました。

 ヘタにつっぱねて、戦争にでもなったら大変。

 なんせ当時は、清(中国)がイギリスやフランスと戦って、負けていたからです。

 そのことを、幕府は知っていました。

 しかし、朝廷は条約を結ぶことに反対します。

「ええい、このままつっ走れ!」

 ということで、大老という職に就いていた井伊直弼(いいなおすけ)が、1858年に、日米修好通商条約を結びます。

 これによって、5つの港を開きました。

 どこの港かは、地図と合わせてテストによく出ます。

 そしてもう1つ、記述式問題として出るのが、不平等条約と言われる2つのことがらです。

 @領事裁判権を認める

 A関税自主権がない

「はぁ〜? わかんねぇ」

 と、思ったことでしょう。

 簡単に言ってしまえば、@は、日本で罪を犯したアメリカ人は、日本で裁くことができないということ。

 Aは、輸入品にかける関税、日本に決める権利がないということです。

 アメリカに、なめられています。

プチプチ情報

 日米修好通商条約が結ばれた1858年(安政5年)は、いろいろなことがありました。

 まず4月に、井伊直弼が大老に就任します。

 5月になると、長崎でコレラが流行します。

 3日でコロリと死ぬので、コロリと呼ばれていました。

 6月に、日米修好通商条約を結びます。

 7月には、13代将軍・家定(いえさだ)が亡くなります。

 8月は、長崎で流行していたコレラが、江戸でも大流行。

 3万人ほどの死者を出しました。

 9月から、安政の大獄(歴史141参照)が始まります。

 そして10月は、徳川家茂(いえもち)が、14代将軍になるのです。

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コロ丸
塾講師・文筆業をしています。 塾では、小・中学生を教えています。イラストは素人なので、ヘタなのは勘弁してください。 『簡単中学歴史』、『勉強嫌いの勉強法』、『受験勉強の戦略』を電子書籍で出しています。
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