1ページでわかる韓国情報

韓国のある小学校での運動会の様子がとても感動だったと、ネットで話題になりました。感動のストーリーの全貌がこの1ページでわかります。

韓国ヨンイン市の「第一初等学校」（初等学校は日本の小学校）の運動会での出来事です。
6年2組のキム君は他の子より背も低く、運動会では毎回「ビリ」をしていたそうです。
キム君は軟骨が形成されない病気を患っていて、背も小学校2年生ほどです。

そのキム君と仲良しの4人の友達は、運動会の日、一緒に走ることになりました。みんなでいつも通り走り出します。もちろんキム君は「ビリ」です。でも、今年はなにか違います。前を走っていた仲良しの4人の友達は途中からキム君と手をつなぎ、5人で一緒にゴール。ゴール地点で待っていた先生は、5人の手の甲に「1位」のハンコを押してくれました。

上の写真は、その当時の写真です。キム君は涙を流しています。

この話は韓国のネットで話題になり、「ビリのない運動会」として知られています。
そして、この子たちは国民的な関心と人気を得ることになります。



韓国で始球式というと、有名な女性タレントやアイドルが定番です。その始球式にキム君たちが呼ばれたのです。

この始球式は、2014年12月に「2014年の最高の始球式」に選ばれ、キム君たちの大好きな野球選手が授賞式に参加し、サイン入りのグローブも渡されました。




上の写真はキム君たちがヨンイン市の市長室に招かれた写真です。「大人たちに、友達を思いやることの大切さを教えてくれた」と評価され、表彰されることになったのだそうです。



「エバーランド」はキム君たちの住んでいるヨンイン市の有名なテーマパークです。
ちなみに、「エバーランド」からの貸し切りバスと昼食付きだったそうです。


キム君は背が低く、テーマパークの乗り物が乗れなくて悲しい思いをしたのだそうですが、この日は「エバーランド」から特別な気遣いをしてもらったのだとか。


キム君たちは、その後、メディアでのインタビューで、「いつも通り仲良くしていただけなのに、こんなに注目されるなんて思いもよらなかった。」と言っています。キム君も「障害児」とみられがちですが、明るく活発で、5年生の時は学級委員でもあったそうです。

学校でのいじめなどが深刻な問題になっているなかで、キム君たちのちょっとした心遣いが感動のストーリーになりました。キム君たち話がこんなに注目されたのは、そのちょっとした心遣いができない世の中になっているからかもしれませんね。