2014年10月25日
韓国、就職難なのになぜ自分の学歴を隠す?!
韓国は学歴重視の社会としてよく知られています。しかし今はその事情が少し変わっています。大卒またはそれ以上の学歴を持つ人が自ら「高卒」と偽ることが増えています。韓国の今、何が起こっているのでしょうか。 |
学歴洗浄は「高学歴」「有名大学出身」を装うことですが…
▲韓国では「学歴洗濯」と言います。(写真は韓国ソウル大学の正門です。学歴洗浄とは関係ありません。)
マネーロンダリングは「資金洗浄」ともいいますよね。これに似た言葉で「学歴洗浄」があります。韓国でも就職難のため、学歴洗浄をする人がいます。有名大学に編入したり大学院に進学することで出身大学の名前を隠すことで学歴洗浄をします。
就職難、そして道路清掃員
▲韓国では「環境美化員」と言います。
韓国の道路清掃員採用試験に志願した人の中で、大卒が30%〜60%に上るとの報道が近年よくあります。道路清掃員は高卒の人を選抜しているので、大卒の人が志願することがなかった職種ですが、今は状況が変わりました。厳しい就職難の中、韓国の一般的な企業の給料ほどが出る道路清掃員に志願する求職者は、自分の学歴など考えてはいられません。
最近、大卒の人はもちろん、20代の女性の道路清掃員志願者がいたことから、韓国のメディアやネットでも話題になっています。
「逆」学歴洗浄と韓国の就職難
▲面接で高学歴の人は「こんなに勉強したのになぜウチの会社に?」と聞かれることも
就職難で「給料がもらえるところならどこにでも就職したい」と思う求職者が増えています。ここで求職者たちの高学歴が問題になります。高い学歴のせいで、逆に就職先が制限されてしまうんです。学歴が高すぎる求職者は企業に好まれないとの韓国内報道もありました。
大企業の工場の生産パートでは「高卒」の人を基準に社員を採用しています。なら、答えは簡単です。大学・大学院の学歴を履歴書に書きこまないで、自ら「高卒」と偽って志願するのです。
学歴を高く洗浄しようと低く洗浄しようと「給料の高い就職先」志向であることに変わりはないようです。就職するためなら自分の学歴を隠してまで志願する、韓国の今の就職難の厳しさを物語っています。
洗浄、洗浄と何回も言いましたが、厳しい就職難の中では生き残ることがすべて、まさに「戦場」です。
タグ:韓国の今
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貴重な情報くださいまして、本当にありがとうございます。
大企業の技能職(工員)は高卒までで大卒や専門学校の学歴を隠して就職していました。
日本ではバレたら履歴詐称で処罰されますので誰もが隠しとうしますが・・・
今は学歴は関係なく大卒の現場で仕事をしているようです。