すぐに窓の外を見ると、山の斜面の藪に頭を突っ込んでいる白い獣らしきが月夜に浮かび上がり、二匹が脱走したことが分かった。それが本当にシロタンなのか外に確認しに出ると、さっきまで二階にいたはずのミネちゃんまで外にいて、ワイと一緒に下へ降りてきて、そのまま出た模様。
ミネちゃんは脱走15分後に、外へ出たテレビ裏の辺りの網戸に、中へ戻ろうと無理やり網戸に激突したようで、ドーンという音が聞こえ、すぐ縁側の戸を開けてやると、ミネちゃんがすごすごと家の中に戻って来た。シロタンはその月夜に浮かんだ白いボヤーッとした姿を見たのが最後で、ジロタンに至っては一度も姿を見ないまま、昨夜は猫のこともあって、縁側は網戸のままにして、猫の鳴き声が聞こえやすいようにして21時過ぎに寝た。
結局、昨夜は猫らに一度も起こされることもなく、翌朝5時過ぎまで寝られたが、何やら当家のトタン屋根を歩く物音がして、うちの猫のようで少し安心した。結局シロタンは5時半に、縁側前に出頭して来て、無事家の中へと戻った。残るはジロタンだけだが、全く姿を見てないので気になっていた。
6時半、猫トイレの掃除のために外へ出ると、木小屋の方からジロタンが鳴く声が聞こえ、久しぶりにジロタンの姿を見た気がした。ともかくどこへも行かず、うちの周りにいてくれて安堵した。ジロタンは石段の上の木小屋の前からニャーニャーと、こちらに返事はするのだが、一向に下へ降りてこない。
これは「まだ戻りたくないよ〜」のサインで、いくら名前を呼んでも中々下へ降りてこないので、それでも手招きしてジロタンを呼んだりしてたら、根負けしたのか渋々石段を降りてきて、やっと縁側から家の中へと戻った。これはさながら自分らもお祭りの夜、このまま涼しい夜風にも当たっていたくて、中々家に帰りたがらず、親に駄々をこねた子供の頃と同じ気分だったものと思われる。
猫日記より(2021.7.30)
ワイ、コロナワクチン一回目で、家に帰ったのが午後1時過ぎで、猫らが腹を空かしてた。
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