ついこの間まで、茶の間のカーペットはうす紫色の物が敷かれてあった。ところがこのカーペットには一つ問題があって、うちのおばあちゃんが座る辺りに大きな穴が開いていた。これは、ミネちゃんの子猫4匹が生まれて初めての冬の間に開いた大きな穴で、きっと初めての冬の寒さの余り、きっとイライラしたシロタンが、コタツ内のカーペットに八つ当たりして、齧って穴を開けてしまったものだと今まで思っていた節がある。
今年の秋、物置きの片付けをしていた時のこと、今のそのうす紫色のカーペットの前にコタツ下に敷いていたのであろう、こげ茶色の豪華そうな厚手のカーペットを奥に発見した。どうせこちらも何か不都合な穴か何かが開いて、おばあちゃんがホームセンターでそれに買い換えたような気がしていたので、期待もせずにそれを開いてチェックした所、何と特にどこにも穴など開いておらず、それまで我慢して敷き続けていた穴開きのそれよりも大分程度が良いのだ。
確か、新しいやつと入れ替えた時、ワイはそれを洗濯機で洗って物置き奥に仕舞ったので全然きれいだったし、特に何も問題が見つからなかったので、すぐにその穴開きと交換し入れ替えた。凄く豪華な感じになったが、何でこれを買い換えようと思ったのかよく分からないが、おばあちゃんがまだホーマックなどのホームセンターに行ったりしていた頃の話だ。
その穴を開けた「犯人」をずっとシロタンと思い込んでいたが、今頃になってそれはジロタンの仕業でなかったのかと思い始めている。というのも、このジロタンは今年のミネちゃんのシッポ付近を噛んだり、シロタンの背中も噛んでケガをさせたりしてるし、そもそも、なぜかジロタンに背中を向けてちんまりしてしまう不用心なシロタンの背中に、特に理由もなく最近も噛みついてしまうのがジロタンなのだ。コイツが犯人でなく、誰が犯人であろうや、と今さらながら気付いている始末。