2020年11月03日
【成長と成績向上】食事と生活習慣の子供への影響
どのような食事が、子供の成長に良い影響を与えるのでしょうか。また、子供の成績を向上させるための食生活をはじめとした生活習慣は、どのようなことでしょうか。
さまざまな研究や調査結果から、子供の成長に好ましい成分と生活習慣が、明らかにされています。
今から実践してみてはいかがでしょうか。
食事は、子供の成長に大きな影響を及ぼします。体の成長に比べて、脳の成長スピードは早く、6歳までに脳の9割が成長するとも言われています。
ところで、脳はどのような成分で構成されているのでしょうか。全体の6割は脂質で、残りの4割はたんぱく質から構成されています。頭の働きを良くしたり、脳の発育に役立ったりするといった効果のあるDHAやEPAは、主に青魚に含まれる良質な脂質です。肉や魚、大豆製品などのたんぱく質も、子供の成長にとって大切な成分です。
こうした脳のエネルギー源となっているのは、糖質です。人は、炭水化物などから糖質を取り入れ、消化管で消化吸収されると血液中にぶどう糖として、取り込まれます。ぶどう糖は血液によって脳に届けられ、脳の活動を支えています。頭を使ったときに糖分を摂取することが良いのは、消費されたぶどう糖を脳に補給する必要があるからです。朝食をしっかり食べるということは、日中に脳の活動で大量に使われるぶどう糖を摂取するという意味で、とても大切なことです。このように、脳の成長を支え、日々の活動をサポートするのに食事の管理は欠かせません。
子供に栄養バランスの優れた食事をとらせることは基本ですが、特に脳の発育に役立つ栄養成分があります。
・DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)
サバやイワシ、サンマ、アジなどの青魚に含まれる脂質で、脳の神経細胞に使われる栄養素です。記憶力や集中力など脳の働きを高めることが、報告されています。オメガ3系脂肪酸であるDHAとEPAを合わせた1日あたりの目安摂取量は1g程度です。サバであれば1切れ(100g)、イワシやサンマ、アジであれば1尾(100〜150g)となります。
アーモンドやピーナッツをはじめとしたナッツ類も、オメガ3系およびオメガ6系の不飽和脂肪酸を豊富に含み、考える力を高める効果が期待されます。
・たんぱく質
肉や魚などの動物性たんぱく質と、大豆などに多く含まれる植物性たんぱく質があります。脳をはじめ筋肉や内臓、血液、骨、皮膚、髪といった全身の細胞を作る重要な栄養素です。体に取り込まれる際にアミノ酸まで分解され、再び体の部位ごとに適したたんぱく質に合成されます。たんぱく質をきちんと摂取することで、子供の脳や体の成長をサポートできます。
・カルシウム
牛乳や小魚に多いミネラルで、神経伝達に関与していることが分かっています。カルシウムは、脳の活動を促し、記憶力を高めるのに使われます。また、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品は、脳の働きに関わるグルタチオンと呼ばれる成分を増やすことが明らかとなっており、脳内の酸化の防止をはじめとした効果が確認されています。
・レシチン
脳の働きをサポートするリン脂質で、細胞膜の主成分です。神経伝達物質のアセチルコリンの原材料でもあります。最近の研究によると、アルツハイマー型認知症の患者の脳は、アセチルコリンが減少していることが明らかになっており、学習能力や記憶力向上に効果があると言われています。
卵は栄養バランスに優れ、動物性たんぱく質やビタミン類、そしてレシチンも豊富に含まれています。大豆製品にも植物性たんぱく質と共にレシチンが豊富に含まれています。
子供の成績を向上させるための食事をはじめとした生活習慣
食事は、脳にさまざまな効果を及ぼします。しかし、1口食べて効果が出るというものではまりませんので、毎日の栄養バランスが重要になります。最近は、朝食を食べない人が増えているようです。小中学生を対象に行った文部科学省の調査によると、きちんと朝食を食べている子供の方が、食べない子供と比べて成績がよく、イライラも少ないという結果が出ています。また、脳に刺激を与え、活性化を促すためにも、よく噛んで食べることも効果があります。
栄養不足や疲労は、免疫機能が低下する原因になります。風邪を引いてしまえば、勉強がはかどらない上に、試験であれば実力を発揮することもできません。そのため規則正しい生活と充分な休養は、不可欠です。
規則正しい生活を送るには、朝型の生活が理想です。朝型にするには、朝ごはんをきちんと食べることです。人は太陽の光を浴び、朝ごはんをとることで、体が活発に活動できるようになります。逆に朝ごはんを食べないと、脳や体が活発に働くことができません。すなわち、ぼーっとして、体がだるいという状態になります。朝は食欲がないという人も、とにかく、毎日同じ時間に、少しでも朝ごはんをとるようにしてください。朝ごはんを同じ時間にとり続けることで、リズムができ、朝ごはんを食べる前から、胃や腸の動きが活発になることが分かっています。つまり、食べる前に体が食べる準備するようになるので、自然に朝ごはんを食べられるようになります。
昼も夜も決められた時間に食事をとることで、適度な休憩にもなり、勉強の効率アップにつながります。人の集中力は長く続かないので、三度の食事をきちんととることで、規則正しい生活のリズムが生まれます。この習慣は、生活習慣の予防など今後の健康維持にも役立ってくれます。
大前提は、バランスに優れた食事を心がけることです。
食事で子供の脳の働きをサポートするには、脳に良い食べ物を積極的に選ぶことが大切です。子供の思考力や記憶力、集中力を高めるのに欠かせない良質な脂質やたんぱく質が含まれる食材を上手にメニューに取り入れましょう。特に青魚や卵、大豆製品、牛乳といった食品は欠かせません。毎日の食事で摂取する習慣をつけましょう。
最近は、朝食を食べない人が増えているようです。文部科学省の調査によると、きちんと朝食を食べている子供の方が、食べない子供と比べて成績がよく、イライラも少ないという結果が出ています。規則正しい生活を送るためには、朝型の生活が理想です。朝型にするには、朝ごはんをきちんと食べることです。人は太陽の光を浴び、朝ごはんをとることで、体が活発に活動できるようになります。また、脳に刺激を与え、活性化を促すためにも、よく噛んで食べることも効果があります。
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