2014年03月25日
映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』
どこの国の映画、とはうまくいえない、強いて言うなら「南米の映画」です。
キューバの革命家であるチェ・ゲバラの青春時代を描いた『モーターサイクル・ダイアリーズ』の制作国は、アルゼンチン、米国、チリ、ペルー、ブラジル、英国、ドイツ、フランスの8ヵ国。
ずっと不思議だったんです、どうして、アルゼンチン出身のゲバラ(=エルネスト)がキューバで革命家になったのか。
でもこの作品を見て、南米大陸の国境は、中東のそれと同じく、欧米列強により引かれたものにすぎず、南米全体が「一つの混血民族からなる」という感覚がごく自然につかめるようになります。
さて、この映画は政治的・思想的な革命の話ではなく、医学部生のゲバラが友人とともに南米大陸をバイクで巡った旅をロードムービー的に描いたものです。
(ゲバラの著書『モーターサイクル南米旅行日記』、アルベルトの著作『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』が原作)
ちなみに、バイクで巡るから「モーターサイクル・ダイアリーズ」なのですが、バイク自体は途中で壊れます・・・。
故郷アルゼンチンを出て、チリへ、そして雪に覆われたアンデス山脈を越え、ペルーではマチュ・ピチュを、ベネズエラではハンセン病の療養所を訪れます。途中、貧困にあえぐ南米の人々や、警察から追われる共産主義者の夫婦に出会い、最後に療養所で患者らと交流を深める中で、ゲバラの「一つの南米」志向がどんどん育っていくのがわかって、面白いし切ない。
南米ってスペイン語とポルトガル語が中心だから、どこの国に行ってもだいたい言葉は通じるし、同じマテ茶を飲みサンバやマンボを踊る様子は、本当に国境なんて意味ないな、と思わせられました。
もちろん、ゲバラと友人アルベルトとの旅自体もお金もないしケガするし喘息の発作も起こるしといろいろ大変なのですが、それよりも、「砂漠とサボテンとテキーラ」以外の南米の風景がかなり新鮮で目を奪われます。
だって、恥ずかしながら、これまで南米に雪山があるなんて想像すらしなかったんです。
旅が終わってカラカスでゲバラとアルベルトが別れた後、再会は8年後だったそうです。
療養所でゲバラが高説をぶつシーン(?)では、複雑な表情を見せるアルベルトですが、革命家ゲバラの死後、彼の人生に敬意を誓った、というエピローグに思わず涙が。
スカイプやFacebookがある現在ですが、私、けっこう海外の友人との「別れ」って苦手なのです。
次に再び会うことはできるんだろうか?少なくとも休暇と資金を調達しないと会えないような相手。
キューバ革命についても不勉強で知らないことだらけですが、この映画をきっかけにしろいろ勉強してみようと思います。
最後に、ゲバラ役のガエル・ガルシア・ベルナルの人懐っこいイケメンさよ。そもそも彼が出演しているという理由でこのDVDを手に取ったのでした。
時に荒々しく、時にセクシーすぎる演技だけでも一見の価値ありです。
キューバの革命家であるチェ・ゲバラの青春時代を描いた『モーターサイクル・ダイアリーズ』の制作国は、アルゼンチン、米国、チリ、ペルー、ブラジル、英国、ドイツ、フランスの8ヵ国。
ずっと不思議だったんです、どうして、アルゼンチン出身のゲバラ(=エルネスト)がキューバで革命家になったのか。
でもこの作品を見て、南米大陸の国境は、中東のそれと同じく、欧米列強により引かれたものにすぎず、南米全体が「一つの混血民族からなる」という感覚がごく自然につかめるようになります。
さて、この映画は政治的・思想的な革命の話ではなく、医学部生のゲバラが友人とともに南米大陸をバイクで巡った旅をロードムービー的に描いたものです。
(ゲバラの著書『モーターサイクル南米旅行日記』、アルベルトの著作『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』が原作)
ちなみに、バイクで巡るから「モーターサイクル・ダイアリーズ」なのですが、バイク自体は途中で壊れます・・・。
故郷アルゼンチンを出て、チリへ、そして雪に覆われたアンデス山脈を越え、ペルーではマチュ・ピチュを、ベネズエラではハンセン病の療養所を訪れます。途中、貧困にあえぐ南米の人々や、警察から追われる共産主義者の夫婦に出会い、最後に療養所で患者らと交流を深める中で、ゲバラの「一つの南米」志向がどんどん育っていくのがわかって、面白いし切ない。
南米ってスペイン語とポルトガル語が中心だから、どこの国に行ってもだいたい言葉は通じるし、同じマテ茶を飲みサンバやマンボを踊る様子は、本当に国境なんて意味ないな、と思わせられました。
もちろん、ゲバラと友人アルベルトとの旅自体もお金もないしケガするし喘息の発作も起こるしといろいろ大変なのですが、それよりも、「砂漠とサボテンとテキーラ」以外の南米の風景がかなり新鮮で目を奪われます。
だって、恥ずかしながら、これまで南米に雪山があるなんて想像すらしなかったんです。
旅が終わってカラカスでゲバラとアルベルトが別れた後、再会は8年後だったそうです。
療養所でゲバラが高説をぶつシーン(?)では、複雑な表情を見せるアルベルトですが、革命家ゲバラの死後、彼の人生に敬意を誓った、というエピローグに思わず涙が。
スカイプやFacebookがある現在ですが、私、けっこう海外の友人との「別れ」って苦手なのです。
次に再び会うことはできるんだろうか?少なくとも休暇と資金を調達しないと会えないような相手。
キューバ革命についても不勉強で知らないことだらけですが、この映画をきっかけにしろいろ勉強してみようと思います。
最後に、ゲバラ役のガエル・ガルシア・ベルナルの人懐っこいイケメンさよ。そもそも彼が出演しているという理由でこのDVDを手に取ったのでした。
時に荒々しく、時にセクシーすぎる演技だけでも一見の価値ありです。
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